「1990的お掃除チャンピオン」靴ひも Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
1990的お掃除チャンピオン
母親が事故死し、住むところが決まるまでとソーシャルワーカーに諭された父親と、38歳の発達障害の息子が36年ぶりに暮らす話。
恐らく軽度の自閉症と思われる主人公が幼い頃に出て行った自動車整備工場を営む父のもと、洗車係とし働きながら親子関係を深めて行くストーリー。
疎ましがっている様に感じた序盤。
でも、気遣ってもいて、接し方がわからなかったのかな…息子をやはり施設に入れようとするも、運営の状態をみて思い直す根は優しいオヤジ。
そんな中、オヤジに腎臓の機能障害がみつかって展開して行く。
主人公の位置付け的にも、ストーリー的にも、絶妙な理解力とお拘りな二人が、心を通わせていくと伴に、そろって互いを気遣い、打ち解けて行く様は優しくて温かくて。
コテコテなストーリーだけど…突然の無感情からのラストは、空虚感と思いやりと成長を強く感じるし、それでいてコメディでつくられているので重過ぎずとてもよかった。
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