劇場公開日 2020年10月17日

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「あらゆる"愛"を内包したイスラエル版『クレイマー、クレイマー』」靴ひも regencyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0あらゆる"愛"を内包したイスラエル版『クレイマー、クレイマー』

2020年10月3日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

楽しい

発達障害の息子を重荷に感じて育児放棄し、離別して疎遠となっていた父が、親子愛と友情、そして女性の愛を得ていく。まさに贖罪の物語であり、形を変えた『クレイマー、クレイマー』。
多民族国家イスラエルならではの人種間描写もさりげなく盛り込む。2人を取り囲む人物たちもイイ人ばかりでハートフルな展開が続く分、ラストが切ない。
都合3回登場する、息子が靴ひもを結ぶシーン。それぞれが違った意味を持つ。
『アンコール!』然り、『私の小さなお葬式』然り、年齢を重ねるとこうした家族愛を描いた映画が観たくなってしまうのは、人の性か。

regency