「アマンダの可愛らしさに尽きる良質の作品♪」アマンダと僕 マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
アマンダの可愛らしさに尽きる良質の作品♪
予告編を観てから、気になって鑑賞しました。
で、感想はと言うと…良いですね♪
あったかくふんわりとした気持ちになれます。
ダヴィッドは姉のサンドリーヌと姪のアマンダと共に仲が良いが、ある日姉のサンドリーヌが公園で無差別テロの犠牲になり、アマンダは天涯孤独に。
24歳のダヴィッドはアマンダの親代わりとなるが、7歳の姪の親代わりになることの重荷と姉を亡くした悲しみに苦悩と葛藤をする。
だが、アマンダと共に暮らす日々にダヴィッドは自身の取るべき道を模索していく…
と言うのが大まかなあらすじだけど、これだけで良いお話の匂いがプンプンw
大勢の人達が集う場所で突然の無差別テロに遭うと言うのは、日本でも決して対岸の火事ではなく、昨今の事件を見ても、いつ起こってもおかしくない出来事。
大事な人を失うと言う悲しみ以外にも様々な選択と決断に迫られる。
いくら仲が良くても7歳の女の子を引き取ると言うのは容易な事ではないと思うし、不安以外の何物でもないと思うし、それ以上に同じ屋根の下で毎日過ごしたら、嫌な部分も見えてくるし、だからこそ可愛い姪であってもなかなか難しい。
この作品に出てくる登場人物って、みんな良い人ばかりなんですよね。ダヴィッドも姉のサンドリーヌも姪のアマンダも恋人のレナも叔母のモードも。
皆、優しい気持ちを持ってます。
特に7歳のアマンダが可愛らしい♪
天真爛漫でちょっとぽっちゃりw
叔父さんが大好きで、大好きなお母さんを亡くした事をなかなか受け止められない。
それは7歳の女の子なら、当たり前過ぎて、そんな現実は辛すぎる。
時には感情のままに爆発してしまう所もあるけど、相手を思いやる気持ちがあって、観ている側が“もっとわがままでよいのに”と思ったり。
7歳の母親を亡くしたばかりの女の子が感情を圧し殺しているのはなかなか来る物があります。
特にダヴィッドにわがままを言っても、ダヴィッドを思いやる気持ちが十二分に伝わってきて、わがままを言った後にダヴィッドに“良い夜を”と言葉をかける台詞は思わず目頭が熱くなります。
恋人のレナも可愛らしい。レナも公園でのテロに巻き込まれ、右腕に怪我を負ってしまい、田舎に帰りますが、ダヴィッドの熱意と優しさに惚れ直すのも良い。
ツッコミ所があるとすれば…アパートの管理人のダヴィッドが入居者のレナと結果的に恋人同士になるのは良いと良いとしても、入りたての入居者に管理人が手を出すのは如何なものかと、田舎に帰ったレナを追い掛けて、レナに改めて告白するのは良いとしても、その後のラブシーンは要るのかいな?w
パリの美しくお洒落な街並み。自然豊かな風景は観ていても心がなんか豊かなって、楽しくなります。
フランス映画って、お洒落な映画が多いイメージですが、変態的なカルト作品も結構あってw、フランス映画の表の顔 = お洒落映画。裏の顔 = 変態映画。と言うイメージがありましたがw、この作品は見事に表の顔を代表する様な作品ですw
アマンダの可愛らしさと登場人物の優しい気持ちとパリの風光明媚な風景。
とても良い作品を観た気持ちになれる作品ですので、未鑑賞の方には是非お薦めですよ♪