「EDロール後にひと工夫あるのが面白かった!」恋する小説家 HALU6700さんの映画レビュー(感想・評価)
EDロール後にひと工夫あるのが面白かった!
2020年の夏も終わりに近づいて来ましたが、関西圏でもCOVID-19(新型コロナ)の感染が蔓延してきた為、劇場鑑賞から自宅鑑賞にシフトして、昨年に既に購入してあった、上田慎一郎監督による短編映画集の『上田慎一郎監督ショートムービーコレクション』のDVDを開封し、その中の一篇である今作品を鑑賞。
新人賞応募小説の中の登場人物たちがダメ出しにやって来る!?小説家を目指す冴えない青年の奇妙な書き直しの日々を描いた映画。
率直な感想としましては、
どこかで観たような既視感もある発想の作品ではありましたが、冴えない小説家の卵に対して、リアリティーさを求めたり、ディテールに拘ったりと言いたい放題振り回す登場人物たちのわがまま振りも面白く、また、映画的には、照明担当さんが逆光を使って夏の日差しを演出したり、出演者の服装など小道具にまでかなり凝っていたり、そして、何よりも俳優陣の好演が作品をかなり引き立てていましたね。
特に、橋本柚稀(現:秋山ゆずき)さん演じる女子高生役がすごく似合っていて、この女優さんの起用だけでほぼ成功したと言って良い短編映画でした。
この後に、『カメラを止めるな!』(2017年)のヒロイン役でブレイクするのも必然の成り行きだったのかも知れないですね。
EDロール後のひと工夫にもクスッと笑わされた映画でした。
各地方での映画祭にてグランプリや特別賞などを数々受賞したのも分かる出来映えの短編映画でした。
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