月極オトコトモダチのレビュー・感想・評価
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男女の友情という永遠のテーマ
レンタル友達というサービスを
使い検証する。
いい意味で地味な俳優さんが
出演しており、フラットな目線で
見られる。
連載コラムの内容を映像化している作り。
音楽で繋がる関係性はlikeであって、
loveではない。ほんと~?
ほんとにほんと~?
理想の配役としては
主人公 吉岡里帆or松岡茉優
その同僚 宮崎あおい
女上司 仲里依紗or竹内結子or椿鬼奴
レンタル友達 坂口健太郎
同居人 アイナジエンド
で見てみたい。
個人的には
ちょっと面白い映画の視点
【”男女の間の友情は成立しますか?”ハイ、心に寂しき想いが無くて愛する人がキチンと居れば成立すると思います。(私見です。)】
ー 公開当時は、サクッと鑑賞を見送った作品。だって、妻帯者にとっては今作は無縁だと思っていたので・・。ー
◆感想
・主人公の那沙を演じる徳永えりさんが、絶妙にもうすぐ30歳になる女性の心持を演じている。
ー 私事で、恐縮であるが、20代前半から現在、家人になって貰っている聡明な女性とお付き合いをさせて頂いていた。
私は、この女性と一緒になるのだろうなあ、と思いつつも、男の勝手な了見で、結婚は30歳位かなあ、と思っていた。
だが、女性の価値観(今から20年ほど前である。)は男とは違っていた。
イロイロあったが、ロシアン系のクオーターである(ここ、重要。あちらは結婚が早い。)美しき家人と結ばれたのは、自分の人生設計の予想よりも随分早かった。
結論:結婚はキチンと相手の事を理解していれば、年齢に関係なし。ー
◆感想
・大人の男女間に友情は存在するのかというテーマのもと、描かれた今作は、かなーりじれったい気持ちになりつつも、那沙を演じる徳永えりさんの”取材”と言う名目で、レンタル友だち(って、何なんだ!許さんぞ、お父さんは!)という男性との関係性の中で揺れる女性の気持ちを、推測ではあるが思いながら鑑賞。
・じっくりと見ていくと、那沙も、ルームメイトの小野珠希(芦屋すみれ:「ジムノペティに乱れる」を観たい)も、レンタル友だちの草太(橋本淳)も、実は自由を謳歌しているふりをしている寂びしんぼうではないかな・・と思ってしまったよ。
<私が、ティラノサウルスも真っ青の肉食系男だからかもしれないが、今の若者はイロイロと世間体やらなにやらを気にしながら恋愛をしなければいけないのは、大変なのかもしれないなあ・・、と思った作品。>
■戯言
・先日、息子が目を潤ませながら「タイタニック」を観た後に彼から言われた言葉。
”父さんはさあ、結局母さんが結婚してくれた事が、豊かな人生を齎してくれたんじゃんじゃないの?”
言わなかったが”君も俺の血をひいているんだからね・・。頑張れよ”と思ったのでした。
ー 女性は偉大である。男が逆立ちして敵いません。レンタルなんて必要じゃないよ。
好きになった男は、色んな策を巡らし、自分のモノにするのが一番じゃないの?とも思った作品でもありました。
で、合わなければ独身を貫くのも、一つの生き方ではないのかなあ・・、とも思いましたよ。ー
心は売りません……って、、、
ネット記事を書くお仕事をしている那沙(徳永えり)が、「レンタル友達業」の草太(橋本淳)と契約し、レンタル友達とのやりとりを記事にしたら評判が良く、編集長からは続編をせがまれます。
お金を受け取る相手とは男女関係にならない……という草太ですが、これって男女を入れ替えれば売春婦と相似形です。
もちろんソープ嬢でも恋をすることはあるかも知れず、「僕は男女関係にならないスイッチを持ってるから」と言う草太だって、誰か他の人を愛することはありえます。
ただ、私がお金を払ってレンタルした男なのに、こともあろうに一銭も払っていないルームメイトと草太がいい感じになって行くのを見て、悔しさと嫉妬が入り乱れ、「自分のものだと思い込んでいた物を取られて、にわかに愛着を感じる心理」といいますか、混乱する感情の揺れ動きをうまく演じていて、芸歴の長い女優さんならではの演技に感心しました。
日本のお仕事の7割はサービス業なのだそうですが、サービス業って多かれ少なかれ人間関係を商品化してお金で決済することだとみんな思い込んでいます。
だけど人間は草木や石ころではなく、一人一人がそれぞれに心を持っているのだという当たり前のことを思い起こされる作品でした。
新人の初監督の作品ですが、きわめて丁寧に練り込まれたシナリオの、良い作品だと思いました。
言葉は、受け手によって解釈が違う。
よく出来た深夜ドラマのような映画❗
リベロ
ミュージック先行えりさん魅力炸裂
ドラえもんとレンタル柳瀬は違う
主人公のライター那沙(女)がレンタル友達柳瀬(男)と契約して男女の友情はレンタルできるのか?を内緒で連載するんだけど…ってお話。ベタな展開だったけど面白かった
まずレンタル柳瀬が全てにおいて完璧。
常に依頼主との距離を適切に保ち、相手の望む反応を返す。外見は普通だけどその立ち振舞いは超イケメン!!
たぶんその気になった依頼主も過去にはいたんじゃなかろうか。
だけどその完璧な友人は依頼主にとって心地よいようにつくったキャラであり、時には本気で殴り合いのケンカするのび太とドラえもんの友情とは大きく異なる。
それがわかっていてもついつい相手に期待して契約してしまう。レンタル友達…残酷なシステムだなと思いました
本物の友情はレンタルできないけどレンタルから始まる友情もあってもいいじゃないかと感じた映画でした
音楽が好きでした
さらっとした雰囲気、軽やかでおしゃれ、音楽が本当に素敵。俳優さんが歌い始めた瞬間に空気が変わった、ワーしびれる...と思った。爪を塗るシーンがとても好きだった。
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主人公の想いを十分に感じられないまま観終わってしまった。主人公の過去や今、これから、バックグラウンドがほとんど語られない。だからどうして「男女の垣根を超えた友情」にここまでこだわるのかわからず、どんな想いでレンタル友達の取材を始めたのかわからず、レンタル友達とどうなってしまいたいのか終盤までわからず。暴走気味になったり悲しんだり憧れたりする主人公の気持ちの変化についていけないことが多かったです。
まあ自分でも自分の気持ちがわからないのが恋愛だろ人間だろと言われればもちろんそうなんだけど、もう少し解釈のための手がかりが示されないと作品としてとっつきにくいなと思った(私の理解が追いついていないだけならそんな恥ずかしいことないけど)。
そしてそのわからない、が深みのあるもの、繊細でいろんな人のいろんな気持ちに当てはまり得る共感の幅のあるものなのかと言われればそうでもなく、ただ、なあに?というだけの感じで。
恋愛を抜きにした友情、関係性、憧れとしてとてもわかる。創作というものが全てを飛び越えた人と人の繋がりとしていかに魅力的にうつるか、とてもわかる。それぞれの要素はとてもわかる、けどそれらがこの作品においてどこから来て、どう繋がって登場人物たちが納得したりしなかったり気持ちが揺れ動いたりしたのか、私は今もわからないです。結末に行き着くまでの筋道に追いつけなかった。うーーーーーんなんでそうなる?わからなすぎるのでもう一度観に行こうか迷う。
済🙂
焼き付き縛り付けられるような強烈な恋慕は無いものの、サラッとしつつ妙に絡みついてくる。
なんだかドキドキしちゃう映画だった。
金銭と契約を交わしている時点で本当の友達とはいえないじゃない!と思ってしまったけど、何も本気で「異性間の友情は成立するか」の検証をやろうってものではなく、ちょっと変わった始まり方をした人間関係がゆっくりと変遷していく様子を描いた作品。
異性間の友情について深く考えたことがなかった。
改めてこう取り上げられるとたしかに、恋愛感情に発展する可能性の高さという点で見れば難しいところもあるのかも。
同性愛者同士の友達とか色々なパターンも考えられる。
時々二人で会って遊ぶ男性の友達数人を思ってウーンウーンとなってしまった。
実は案外絶妙な関係なのかも。これからも彼らとの距離感は変わらないだろうけど。
「手頃なイケメン」柳瀬のふんわりした自然体の態度が心地良く、こんな人すぐ側に欲しいなぁなんてつい思ってしまう。
家のシーンは結構やばい。油断してるとすぐ少女漫画モードになりそう。
彼の心情吐露や望むことをもっと知りたかった。
レンタルだろうとそうじゃなかろうと他人の頭の中が分からないのは変わらないことだけど。
自分からの依頼と金銭の契約で成り立っている関係の隣で、自然発生かつ素で関係を築き上げていく様子を見続けるなんて耐えられない。
その目が居た堪れない。
済🙂じゃねーよ!っていう。
スタンプ帳を出すときの気まずさを覆うような声色がまたリアルで胸に刺さった。
ぐらついた人間関係のバランスを取る為にそれぞれ役割を付けてしまうのが好き。
やってみる→やっていくの微調整には細やかな決心を感じて、そのいじらしい気持ちの表れを可愛く思った。
割とリアルなタッチだったのに急に詩的なセリフが出てくるとびっくりしてしまうけど。
言葉への思い入れがあまり伝わってこなかったので、那沙と柳瀬のやり取りには少し戸惑った。
最後の余白は爽やかないやらしさを感じた。好き。
飛び越えてみせるも良し、結局転んでしまっても良し、だと思う。
まだ出会って1ヶ月。色々な発展の方向があるでしょう。どうなっちゃってもいいよ。
「恋愛感情を抱いたこともあったけど叶えるのは無理で、友達のまま接しているのが楽で楽しい(側に居られるし)」みたいな、微かな切なさを孕んだ関係、私は好きよ。
友達と唇くっつけたり身体重ねたりするくらいしちゃってもいいんじゃない?それで変に傷つかなければ。
珠希の歌声がとても良かった。
芦那すみれ a.k.a. BOMIってこんなに歌上手かったんだ、とちょっとびっくりするくらい。
鑑賞後、A_Bをめちゃくちゃ聴きながら帰った。
給水塔というものを今作で初めて意識した。
ちょっとひらけた団地街とかでたまに見るやつ。給水塔っていうんだ、と突然の学習。
給水塔に似てる、か。背が高くて骨格がしっかりしていて顔がでかかったらもうめちゃくちゃタイプだな。
MOOSIC LAB もういいかもな
契約結婚って、結婚の手続きとか社会的な面だけを残して、愛情の方を抜いて成立させるんだよね。そういう舞台装置で、好きなだけでも駄目だし、でも好きじゃなきゃ駄目だし、親戚付き合いをはじめとした結婚に対する社会的プレッシャーはあるしっていう『結婚とはなにか』を浮き上がらせる話になるんだよね。
『レンタル友達だから恋人になりません』って、恋人ってそこまで社会的契約ないからね。会ってて気が向いたら付き合ったらいい。
強くならない宿命を背負ったテーマの中で、どう描くかってとこだから、難しいよね。拙さが残る脚本だから、思いの強さで押し切んないとだけど、強い思いがないね。
まとめに入るところで、とってつけたように『言葉』をキーワードで出してきて、『どこの三文芝居?』って感じで、主人公二人が言葉に対する蘊蓄を繰り返すだけになっちゃうの。
「じゃあ歌詞書いてよ」でケリにするところは、『なんじゃそりゃあ』って劇場で叫びそうになったよ。
徳永エリは顔が整いすぎてるから、この役はもう少し美形じゃない方が良かったと思うな。「え、この人と、会ってるだけで恋人になる?」って感じの役者さんが良かったと思うよ。
オープニングからMOOSIC LAB感満載だったけど『もうMOOSIC LABはいいかな』って思った。この作品がグランプリと聞くと余計に。でも、今年も何作品かは観に行っちゃうだろうな。
心地よい気怠さ
キライではなかった。終始。
渡部さんみたいな雰囲気の主演男優も、主演女優も、好ましかった。友達のままでいられるか、という取り組みにどれだけ価値があるのか、自分にはわからなかったが、LGBT的表現も混じって、まあそういうこともあるのかな、と勝手に納得。
結局は、恋愛に発展するだろう流れを、優しく見守っているという、まるでお爺さんのような鑑賞姿勢となりましたが、ひとつの話としてまとめ、終始一貫した雰囲気を醸し続けたので、監督の力量は、あると思う。
小説を読むと言うより、エッセイを読むという感じに近かったなあ。
こういう軽さの中に、心地よい気怠さを被せたこの感じを、また、機会があったら観てみたいかな。
まったりしたこの感想は、吉祥寺uplinkの真ん中くらいの席で観たせいもあるかも。やはりミニ(マイクロ)シアターでは、最前列に限るかな。
こんなとこにもダイバーシティ!?
デンタルくん
スポッテッド映画
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