劇場公開日 2020年2月7日

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「役者陣の勝利」ヲタクに恋は難しい R41さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5役者陣の勝利

2024年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

物事のすべては突き詰めると同じ場所に行き着くのではないかと思わせてくれる作品。
モチーフには、誰もがそれに対する思い込みがある。
この作品のモチーフである「ヲタク」、そしてBLなど上げればきりがない。
その中で無難どころのものや流行などがあって、そこに「売れる」可能性を模索している作品はかなりあるのだろう。それしかないのかもしれない。
従来オタクとは社会的レッテルを貼られながらも、海外からの応援の影響などもあってとうとう政治家までもがクールジャパンとか日本のポッポカルチャーなどと言い出した。
この作品はそんな時代を経て地位を獲得したヲタクと恋愛とを掛け合わせ、そこにコメディタッチとミュージカルの要素を加えて、オリジナルとなっている。
冒頭石山部長の変なレクチャーがこの作品の概要をうまく表現している。そのレクチャーであくびをしたことで「会社の新事業の目的を言え」と言われ、答えるナルミの返答もこの作品全体のイメージを表現している。
とにかく吹き出してしまう場面が多い。まるで漫画のようでいて、気分がホッとなる。
佐藤二朗さんは「地」で、そのほかの役者さんたちの演技は見事だったが、その中心にいた高畑充希さんの演技あってこそ全体がまとめられていたように感じた。
ヲタクに対する思い込みがあればあるほどそう思っていた自分に気づくことで「好きなことは何でもして良いんだ」と感じてもらえることがこの作品が意図していることだろう。
作品自体のプロットはごく一般的だが、それがこの作品には合っていると思った。
コミケのあと、女子たちのトークが繰り広げられるが、その中でガンダムのスレッガーロー中尉のセリフに気づいてしまった私も、もしかしたらヲタクに入るのかもしれない。
面白かった。

R41
りかさんのコメント
2024年6月30日

ご丁寧にコメントありがとうございます😊
私は、ただただ、けったしな話やなぁ、ま、オモロいなぁ、ぐらいで観ていまして。高度なご感想に恐縮いたします💦

りか
りかさんのコメント
2024年6月30日

共感ありがとうございます😊
レビューを拝読してまた鑑賞したいな、と思いました。

りか
やきすこぶさんのコメント
2024年5月30日

R41さんのレビューの書き出しの一文、「物事のすべては・・・」の所、カッコいいですね。
今度、コッソリ使わせ・・・嘘です。

この映画、低評価のレビューも多くて読むと理由も納得できるんですよね。
でも、私は結構好きなんです。
これって、ヲタク道に通ずる物が有るんじゃないですかね。
周りの冷静な目は分かりつつ、自分の好きは抑えられない。
そう考えると、ヲタク映画としては大成功なんですかね。

やきすこぶ
kossyさんのコメント
2024年5月29日

この記事を投稿した半年後に宅八郎さんが亡くなったと知って驚かされました。
サブカルの代表者とも言えるだけに残念です。

kossy