劇場公開日 2020年2月7日

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「ヲタクとはこの程度のものなのか?」ヲタクに恋は難しい Y Kさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5ヲタクとはこの程度のものなのか?

2021年2月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

TVアニメ全話とOVA、原作を少し観ています。
感想
言いたいことは多々ありますが、カバクラ先輩と華ちゃんの設定変更が一番大きな変化を与える要因になっていたと思います。先に述べますが、今作は原作とは別物であると思いながら観ていました。それが先程の点です。とにかく怒り、なるみと終始絡むカバクラ先輩は全くと言って良いほどに別人でした。華ちゃんもムロツヨシさんのバー専属のママになっていて、同じく別人の様でした。
他にも、オリジナルキャラの登場、キャラごとにより細かくヲタク要素を分担、オリジナルストーリーの部分アリ、そして、ミュージカル調に変更など多々異なる点がありました。
なるみと広高の性格も少しずつ変わっていてそこも違和感がありました。
ミュージカル調になっている点ですが、元々日常系ラブコメなのでそのまま実写化しても劇場で耐えれる映画にはならなかったと思うのでアイデア自体は良かったと思います。しかし、実際に観てみると歌の部分で物語が止まってしまい違和感を感じてしまったので、実は合わなかったのかもしれません。
どうしても気になってしまった点があります。それは、ヲタク蔑視についてです。ヲタクをより細かく担当別に分けていた点もそれに該当します。不自然にアニメのネタを入れてきたり、度々入る実況動画のコメント演出のしつこさなど全体的にヲタクの価値観が古いかな?と感じました。
良かった点
役者さんが実力派俳優さんばかりで自然な演技になっていて素晴らしかったと思います。佐藤二郎さんとムロツヨシさんは安定のクセ全開の演技をされていました。
また、高畑充希さんは元ミュージカル女優ということもあり歌の伸びが素晴らしかったです。引き込まれました。
ヲタク要素で様々な作品が出てくる点はトリビア探しのようで楽しかったです。
総評
原作とは独立した作品として観れば凡作。原作ファンにはあまりお勧めしません。

Y K
かぶさぶさんのコメント
2021年2月14日

投稿を拝見しました。 実は原作者のフジタは私の兄の二女なんです。なのでもちろん全巻を持ってますし映画も初上映の日に先頭で駆け込みました。で、観終わった時の虚脱感たるや。 この歳でも笑いのセンスは普通に備えてるつもりでしたが、結局は一度だけしか笑えなかった。かと言って泣けるストーリーでも無かったような・・・ 結局 この作品は観る者に何を伝えたかったんでしょう? 先に云ったように全巻を持ってるけど、未開封で大事にしてるので一度も読んでません。だから正直言って原作がどんなものかも知りません。
そんな中であなたの投稿を読んで、少しは胸のつかえが消えたような気がしています。ちょっと救われたみたいな気分です。
昨夜TVで放映されたのを観て、親戚連中とメールで感想などのやり取りをしてるのですが、さすがに「面白かったねェ」とは云い難いですよ。なので「身内からこうして映画化されるような漫画家が出たことに感動してる」と伝えております。

かぶさぶ