劇場公開日 2020年2月7日

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「不器用さが微笑ましい。福田雄一ワールド全開のミュージカル!!」ヲタクに恋は難しい 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5不器用さが微笑ましい。福田雄一ワールド全開のミュージカル!!

2020年5月12日
PCから投稿

笑える

楽しい

単純

【賛否両論チェック】
賛:主人公達の不器用ながらも恋に奮闘していく姿が、おかしくも微笑ましい。個性あふれる登場人物や楽曲の数々も魅力。
否:ミュージカル作品なので、その辺りの好き嫌いは分かれそう。展開も取り立てて大事件が起こるわけではないので、興味を惹かれないと退屈してしまうかも。

 まず大前提としてミュージカルなので、その好き嫌いで好みは分かれそうなところです。
 趣味に生きてきた愛すべきキャラクターの成海や宏嵩が、初めての感覚の恋模様に悪戦苦闘しながら、次第にお互いの本当の気持ちと向き合っていく姿が、不器用ながらも微笑ましく思えてきます。ラストは不覚にもちょっと感動してしまいました(笑)。また個人的には、デートの一挙手一投足に戸惑っているはずの成海が、宏嵩の家には普通に入ってきてゲームをしているのが、この作品の雰囲気を象徴しているみたいで好きでした(笑)。
 ただ如何せん冷静に一歩引いてみてみると、1組の両想いの男女のそこまで困難ではない恋路を、何となくミュージカルを絡めて描いているだけなので、ややありふれている感もしてしまいます。
 それでも、やはりそこは福田雄一ワールド。佐藤二朗さんやムロツヨシさんを始めとする個性の強すぎる登場人物達が、作品を華麗に彩っているのがステキです(笑)。楽曲も含め、色々な見どころが満載の作品ですので、是非ご覧になってみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド