「今まで観た映画の中で一番酷い」ヲタクに恋は難しい アルトさんの映画レビュー(感想・評価)
今まで観た映画の中で一番酷い
知人が観たいと言ったので、とりあえず原作を全部読んで本映画の視聴に行きました。
いや、酷い酷い。知人がいなければとっくに退場していたレベルです。時間とお金がもったいなかったです。
まず、設定が大分違います。
原作のストーリーとほぼ同じような内容で進んでいるのに、一緒にいる人間が違ったり、誘い方が違ったり、意味がわかりません。わざわざキャスト増やして話を変えて進めずに、きちんと原作通り進めるべき。
次にキャラクター性。
原作のキャラクター性は崩壊しています。
辛うじて主人公は「それっぽい」感じですが、他のキャラクターはもはや同じ名前の別人だと思わないと観ていられない。
そのキャラクターは二人っきりで異性を家に呼んだりしない。そして、そのキャラクターは絶対に異性に呼ばれたからって家に行かない。
いきなり相手を見下して「仕事の邪魔だけはするな」なんて言わない。…はぁ。
そして、ストーリー。
ぐだぐだです。二藤の行動が終始意味不明。
ヲタクを馬鹿にしているのか、おそらくただのイメージで作ったのだろう、統一性のない部屋のグッズや愛を感じないコスプレ、周りの言葉を顧みずにひたすら喋りまくる痛い感じとオワコンの流れるコメント。ヲタクってこんな感じでしょ感が凄い。
一番酷かったのは謎のミュージカル。
長いし、歌詞が意味わかんないし、ストーリー進行に支障をきたしすぎ。音楽が始まるたびに「またか」と飽き飽きするレベル。原作しか読んでないが、この漫画のどこにミュージカル性を見いだしたのか。意味不明である。
挙げればキリがないが、非常につまらない作品であった。
原作はそれなりに楽しく読んだが、この映画は終始つまらなかった。脚本・監督を務めた福田雄一の作品は今後絶対に観ないようにしようといういい勉強になったと思い、今回は諦めるが、原作好きな人は絶対に観ないことをオススメする。