「高畑充希の歌とダンスだけ」ヲタクに恋は難しい Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
高畑充希の歌とダンスだけ
今週は観るもんないからなーと言う感じで鑑賞
アニメは知りませんで原作で予習
感想としては
かなり映画として観るには辛い内容でした
そもそも原作も日常系で大きなヤマもなく
実写化ならば明らかにテレビドラマ向け
昨今日本映画によくあるなぜか映画化で立ち上がった企画を
どうにか形にした程度の出来
ヲタ隠しがバレて彼氏に逃げられた成美は
転職しヲタクも完全に隠し心機一転の職場で
幼なじみでゲーヲタの宏崇と偶然再会しお互いフリー
であることから恋が芽生えていくというストーリー
この原作からして自分は面白さが分かりませんでした
宏崇はゲーオタながら身長もルックスも頭も良く
無条件で成美に好意を持っているなどご都合が服着てるキャラ
成美は本当にヲタバレで彼氏に逃げられたとは思えない
無神経で軽薄なキャラ
周りにいる人々も美形揃い
ヲタクであることに大してデメリットなく
全然キャラに魅力を感じませんでした
近年のヲタクカルチャーが前面に出て
さながらクールジャパンを代表するコンテンツとして
扱われている昨今
痛車が平気でその辺走ってる時代にヲタ隠し
ヲタクカルチャーを奇異に取り上げる事に関しては
今更感が非常にあります
テレビや新聞がメディアの中心だった時代は
ヲタクが犯罪の温床であるかのような扱いを受けた
時もありましたが今はもうネットが中心です
まそれはいいとしてこの作品
原作から比較してオタクのジャンルを細分化するべく
オリキャラが登場していますがほぼ原作通り
そう原作通りに淡々と話が進んでいってしまい
今なんで悩んでるんだっけとか忘れそうになるほど
そこを補うようにミュージカル調に歌やダンスが入ります
この歌とダンスも「頑張ってやりました(ファンの方を見て)」
練習しましたレベルですが
主演の高畑充希だけ明らかに動きが違います
自分の手の内に入れてやりきっているのです
この映画の見所はここだと思います
肝心のヲタク描写は用語で会話させてそれっぽく見せてるだけで
どうでしょう
実際ヲタクな人も当てつけに感じてしまうレベルじゃないかな
所詮ヲタクじゃない人が作り上げた感じがありありです
賀来賢人も先日のAI崩壊ではまじめくさい役やって
ましたがコメディの方が合ってる気がする
山崎賢人はもう少し外観をラフな役作りでも良かった気がする
結局ゆりかもめで一駅行けばコミケの取材も出来るし
ってなノリで企画が通ってやってただけじゃないでしょうか
ヲタクを描くなら自分たちも
「実写化ヲタク」になってやっていただきたいですね
ただ原作が原作だからなぁと思う部分もあるんで
しかし
高畑充希のスキルを活かす土壌が果たして映画界にあるかどうか