グリーンブックのレビュー・感想・評価
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新たな差別に気がついた
もちろん
期待通り!文句はない。
これが実話ベースのストーリーであるということに大いに勇気づけられる。
自分と他者との違いを、怖れるのではなく敬い、愛する態度を持った人間でありたい。
ドクターの言う「dignity」という言葉が深く印象に残った。
人としての尊厳はかくも踏み躙られやすいのだ。
彼が徹底して暴力を嫌う様には、Martin Luther King Jr.の演説を思い出した。
"In the process of gaining our rightful place, we must not be guilty of wrongful deeds. Let us not seek to satisfy our thirst for freedom by drinking from the cup of bitterness and hatred. We must forever conduct our struggle on the high plane of dignity and discipline. We must not allow our creative protest to degenerate into physical violence. Again and again, we must rise to the majestic heights of meeting physical force with soul force."
そしてトニーの素直さに救われる思いがした。彼は心の底から素直で、オープンで肯定的だ。
彼が彼自身の存在を肯定していることからくる、人間的な温かさ。
ドクターの演奏を聴いて「天才だ」というシーンが良い。耳も(音楽に対しても)素直で柔軟なトニー。
音楽も良かった。ポップソングのBGM、ドクターの演奏シーンともに。
人種差別がテーマでは無い
予告編が良いだけに…
実話と知って驚いた⁉️
あらすじは知っていたが、そうとは知らなかったので、巻頭で実話との表記にびっくり! よく比較される「最強の二人」が実話なのは、鑑賞前から知っていたが、「ドライビングM i s sデイジー」は舞台の映画化だったので、この作品も映画のためのフィクションかと思っていた。最後に本人たちの写真も披露され、本当の話なら、もっと感動的だと思った。イタリア系ではないヴィゴが、体重を20k gも増やして、コテコテに演じていておもしろかった。マハーラシヤが、「ムーンライト」の麻薬の売人とは打って変わって、インテリのピアニストを演じていて、見違えた。私が特に心震えたのは、ドンの孤独だ。カーネギーホールの上階に住んでいて、召使いも抱えて生活はリッチだ。でも、一緒に家族は誰もいなくて寂しそうだ。本当はクラシックを弾きたいのにレコード会社からポピュラーを弾いた方がいいと言われ、それに甘んじている。北部ではまだいいが、南部では白人からは差別され、黒人からは何を気取っているんだという目で見られる。彼はどちら側にも属せない人間なのだ。そんな孤独がひしひしと伝わってきた。あと気に入ったのが、手紙のエピソード。最後にそうかと納得させられた。見終わった後もすごく清々しくて、気持ちよく映画館を後にした。
1962年の晩秋アメリカ南部を車で走る。
60年代が舞台の、粗野な白人と洗練された黒人の物語といえば、そのス...
人種差別を扱う作品にしてはめずらしく…
楽しめる映画
また、会いたい。みていたいこの二人を。あの家族を。
いい映画。
高校時代に観ていたような映画に、久しぶりに巡りあったなーという感じだった。
なぜ?
CGメイン・今はやりの映画、ではなかったから?
ロードムービーは鉄板だから?
実話にもとずいている、その奥深さから?
音楽、すごく素敵だから?
抑揚の効いたストーリーはこび、脚本、俳優達の演技が素晴らしいのはもちろんだが、当時の日常、さりげない会話、景色、出来事を積み重ねていくことが魅力的だった。
人種差別を高所から扱うのではなく、二人が遭遇する日常を、たんたんと時系列で重ねていく。温度差なく体験した。だからこそ移入できる。『なんで。こんな仕打ちを受けるのか…!』。
ある意味『この世界の片隅に』みたいでしょ。と思った。
トニー・(リップ)・バレロンガにまた、会いたい。
ドクター・シャーリーのピアノをまた、ききたい。
奥さん、ドロレスがいい。
楽しめました
文句なし、素晴らしい傑作
余韻を楽しめる
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