十二人の死にたい子どもたちのレビュー・感想・評価
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杉咲花のお遊戯会 宣伝詐欺
原作ファンですが
舞台でやってほしかった。この一言に尽きる。
宣伝詐欺と言われても仕方のない告知というか、元々が「十二人モノ」なので、廃病院でどったんばったん連続殺人おおさわぎ~とか○○時間内に脱出しないと~といった類の話を宣伝から想像した中高生は見に行かないほうが賢明。
狭いスケールで若手が演技合戦(しかも所詮は推されてるだけの若手、深みが無い)して多数決採ってかいけーつするだけ。
といっても、「十二人モノ」としても弱い。自分なりの正義を議論するわけでもないから、「十二人の怒れる男たち」が名作なんだよねそれ系でしょ~という感じでもない。
冲方丁の原作を読んでしまうと、映画では削られた部分が多く、「えっ、飛びすぎじゃない?」と納得いかない点が。
何より堤幸彦監督のスケールにこの作品は合わない。(堤監督はもっと大きなスケールでもって映画作ってる時代のほうが面白い、ミステリーとか超能力で世界がどうとかの人だと思っているので。手法も最近は一辺倒。今回もイニシエーションラブと被るラストだったね。)
脚本が舞台の方なので、本当に、切実に、2時間ストレートで生で見たかった。
以下、若手について。
・高杉真宙……推されてるけどそんなに上手いか?CMタレントとしては一流。
・渕野右登……舞台の人。この映画にはあんまり合ってない気もするが、もし本作が舞台化されて生で演技を見たらまた印象が変わるだろうと思う。というか生で空気を感じたい芝居をする。
・古川琴音……特に印象にない。ダンスがすごいってインタビューにあった。
・橋本環奈……もう、ハシカンに4番をやらせた部分だけで1400円出した価値はあった。本映画の真の主人公。他所の監督作品の変顔ばかり注目されがちだが、ここ1年で演技が繊細になり驚くほど成長した。
・真剣佑……言うことない。5番のクソウザキャラをありがとう。画も強いし演技上手いし、インタビュー見ると彼がカンパニーの中心だったっていうし、本当に何でもできるいい役者だなと。
・黒島結菜……本映画のウラ主人公。SPECサーガ出ていて堤監督のお墨付きだけあって演技上手い。誤魔化しのきかない髪型なのにお顔が綺麗。
・杉咲花……主役に向かない、華が無い猿顔。メイクと髪型で誤魔化しても猿顔。所詮子役演技。とにかく滑舌が最悪、字幕ほしい。アンリはもっとスタイル良くて大人っぽくて声低いイメージだったから、原作ファンからすると不満しかない。監督もインタビューで唯一、演技でなく顔芸にしか言及していない時点で実力はお察し。ゴリ押しでもユキぐらいにしておけば、駄作の主役って恥かかずに済んだのでは?
・北村匠海……女性ファン多いんだってね。
・坂東龍汰……舞台の人その2.しかし、彼を知れた収穫は大きい。生で見たい。舞台で観客に向かってその言葉その感情が発せられたとき、きっと心の底から揺さぶられるであろうことがスクリーンから伝わってくる。目線、呼吸、一つ捉えられてしまえば彼から注目を外せない。本作が舞台化された際には是非出ていただきたい。
・吉川愛……すっかり大きくなってベテランの風格が出てきた。美人になったね。馬鹿っぽくて掴めないキャラクターは演じるうえで結構難易度が高いのだが、違和感なくこなすあたり底知れぬ実力を感じる。
・竹内愛紗……デビューしたてじゃん、がんばって。
気になったならまず原作読んで。
予告編が悪い
予告と内容が違いすぎる
予告では12人の自殺希望者と1人の殺人鬼がいて誰が殺人鬼なのか見つけていくようなイメージを持つが、実際はそんなストーリーではない。予告で印象的だった「死にたいから殺さないで」というような趣旨の会話もなかった。
またこの映画はホラー映画ではない。
杉咲花がいい演技をしてた。
12人の死にたくなくもない青年たち
テンポは良く、ミステリ要素もまぁまぁ面白いので、決してすごくつまらなかったというわけではないのですが…
一番気になったのは、12人全員とも本気で死にたがってるように見えないこと。これは演技ではなく脚本の問題。死にたい理由が順繰りに明らかになっていきますが、正直どれもありきたりで、しかもそれに対する登場人物の心理描写も薄いので、どうしても死にたいんだ!しかも部屋で自殺じゃなくてこの集会で!という感情が全く伝わってきませんでした。
キャラの描き分けの為か、各キャラの個性描写がややオーバーなのも、元気良すぎて「死のうとしている」風に見えなかった原因かも知れません。
「死にたさ」が薄いので、ラストの展開も全然心に響かず。まぁ「12人」モノのお約束を知っているから、ラストはこうなるだろうな、と早くから予想出来てしまったのも、感動出来なかった理由ですが…
役者さんは全体的に良かったです。各役者のファンなら演技楽しむ目的で観るのもアリかと。
隠しキャラ扱いの橋本環奈が、正体バラしたあとはほぼ空気なのは残念でした。
観るか迷っている人へ
まず、この作品はホラーでもサスペンスでも、ミステリー・推理物のどれでもありません。
私はこのことを頭に入れた上で観ました。上記のものを期待していくと、期待外れになるのは当然という内容だと思います。レビューを見ていると、終わり方がものたりないといった評価も目にしましたが、それもミステリーやサスペンスを期待したからではないかな、と思いました。私は、この作品の終わり方はとても気持ちのいいものと感じました。終わり方はドロっと重いものでは全くなく、涙を浮かべながら微笑んでしまう、そんな終わり方でした。他の方も言われている通り、命について考えさせられる作品です。評価があまりにも低いので観るか迷いましたが、私は観てよかったなと思いました。ですので、気になっている方はぜひ観てもらいたいです!
監督堤幸彦
期待値が高かっただけに…
03どうですか
死して、何が残るか?生きて、何を残すか?
最初に発言します。
取り扱っている題材が題材なだけに
センシティブに評する事もあって、
評価が二分するのは仕方のない事です。
この作品のポイントはいかに、
「自身の等身大を見出だすか」、だと思います。
そういう意味では世間一般、皆さんの評価が低い事に
安心しました。
…だから、わたしは誉めるよ!!
都会では自殺する若者が増えている
今朝きた新聞の片隅に書いていた
…と、衝撃的な歌い出しで綴られる名曲、
井上陽水 作 『傘がない』 1972年…
この年、日本が高度経済成長を遂げた折から
そして現在に至るまで、
自殺者も、右肩上がりに増してるという事実…
自殺願望は、社会の産んだ弊害か? それとも…
文学者・三島由紀夫の最期を描いた、
わたしが敬愛する《若松孝二 監督》作品、
『11.25 自決の日』を引き合いに、
まずは語らして下さい。
1970年11月25日、三島氏は〈日本の在り方〉を
世に問いかけました。命を賭してまで…
劇中、井浦 新さん演じる氏は言います。
「死は、“ 文化” だ!
日本人は欧米文化と違い、命に罪を求めない…
それは、命の美しさを知っているからだ。
…だから、 死にも、美しさをを求める。」
それは〈日本の伝統と、美意識を守るため〉という
強い信念を持って、世間に“メッセージ”を
知らしめるための行為であって、
あくまでも自殺ではなく【自決】なのです…
ですが、普通のヒトがメッセージを伝えるには
ただ遺書に思いの丈を綴っても
ひっそり死んだりしたら影響力はないでしょう…
よほど壮絶な死に方をして報道されるか、
名の知れた著名人で影響力を“先に与えた”
ヒトでなければ…
どんなにメッセージ性が強くても、
手法を駆使して広めても、
影響力を“のちに与える”ことは難しいでしょう…
前置きが長くなりましたが、
本作『十二人の死にたい子どもたち』の描く舞台は、
ある程度閉じられた空間で(密室ではない所がミソ!)
繰り広げられる、
個人的な理由で悩んだ末、
集団的に「死」を成し遂げようとする若者たちの間で
巻き起こる心理サスペンス!?
…ではなく【自己啓発】作品です!!
『ソクラテス式問答法』という対話法があります。
〈 対話によって相手の矛盾・無知を自覚させつつ、
より高次の認識、真理へと導いていく手法 〉
の事を指すんだそうです。
死のうと思って集まったはずなのに、
対話を重ねるにつれ、若者たちの意識が変わり、
《生まれてきたことを後悔》するだけではなく、
《生きてきた今までを否定》することもできない、と
わずかな希望を見出だし、自分たちを肯定し、
彼らが生きていくことを選択した瞬間、
劇場で小さな拍手するわたしがいました!
十二人、個性溢れる、みんな良い子!
物語の設定自体、アンビバレンスな様相なのに、
そこに堤監督らしいディテールを加味して、
若者たち、各々の背景を語るには12人は多すぎるかな?
と思いましたが、そこは簡潔にきれいにすくってあって
一種独特な冲方 原作を見事に、
そして映像として分かりやすく表現しました。
この作品を観て、何のカタルシスも感じない方は
安心して下さい!正常ですよ!!
そして…
この作品を観て、ほんの少しでも前向きになれた方、
映画、芸術、文学、音楽、マンガにアニメ…
サブカル作品の中にも、あなたに合った
【絶望に効く薬】が、きっとある!!
まだ悩んでいる方はどうか…
ひとりで悩まないで、わずかでも勇気を持って、
身の回りのヒトに悩みを聞いてもらいましょう。
相談所でも、NPO団体でもいい。
匿名性を活かしたネットの掲示板でもいい。
とにかく自分の想いを、
誰かに、何かに、ぶつけましょう!
あなたは、決して、ひとりじゃない!!
わたしたちを取り巻くあらゆる問題…
いじめ、家庭問題、交通事故、そして病気…
それらすべての代表として、わたしが言うよ!
『生きて、自分の出来る事を、考えよう』
『あなたの命は、あなたの物だよ』
何このオフ会…
楽しめた。演劇のが向いてそうな話かな。
黒島さんを観に行ったので、たっぷり会えて良かった。今回は、変な子の役だったが、割と演技できていたのでは? 成長かな!?
原作を読みたくなる話だ。いい話だと思う。
推理小説風の謎解きも、よくできているなと感じる。原作者の冲方丁がさすがなのだろう。
天地明察といいマルドゥックスクランブルといい多彩な作家だ。
ただ、同様な謎解きで有名な米澤穂信の古典部シリーズと比較すると、(設定上しょうがないけど) 爽やかさはない。“古典部”は作風と謎解きが相まって相乗効果なんだけれど、本作は、ストーリーと謎解きは別個で1+1って感じ。やや惜しく思えた。
一室の中で話し合うシーンが多いので、映画というよりも演劇を観たように感じる。
退屈と感じる人がいてもしょうがないかな。
そういう人は若手俳優オンパレードをご堪能ください。本当に若手しか出ませんから。
若者へのメッセージをこういう形で送るのは、嫌いではない。メッセージ溢れまくり。
分かりやすさだけが際立つ
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