十二人の死にたい子どもたちのレビュー・感想・評価
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12人の死にたくなくもない青年たち
テンポは良く、ミステリ要素もまぁまぁ面白いので、決してすごくつまらなかったというわけではないのですが…
一番気になったのは、12人全員とも本気で死にたがってるように見えないこと。これは演技ではなく脚本の問題。死にたい理由が順繰りに明らかになっていきますが、正直どれもありきたりで、しかもそれに対する登場人物の心理描写も薄いので、どうしても死にたいんだ!しかも部屋で自殺じゃなくてこの集会で!という感情が全く伝わってきませんでした。
キャラの描き分けの為か、各キャラの個性描写がややオーバーなのも、元気良すぎて「死のうとしている」風に見えなかった原因かも知れません。
「死にたさ」が薄いので、ラストの展開も全然心に響かず。まぁ「12人」モノのお約束を知っているから、ラストはこうなるだろうな、と早くから予想出来てしまったのも、感動出来なかった理由ですが…
役者さんは全体的に良かったです。各役者のファンなら演技楽しむ目的で観るのもアリかと。
隠しキャラ扱いの橋本環奈が、正体バラしたあとはほぼ空気なのは残念でした。
観るか迷っている人へ
まず、この作品はホラーでもサスペンスでも、ミステリー・推理物のどれでもありません。
私はこのことを頭に入れた上で観ました。上記のものを期待していくと、期待外れになるのは当然という内容だと思います。レビューを見ていると、終わり方がものたりないといった評価も目にしましたが、それもミステリーやサスペンスを期待したからではないかな、と思いました。私は、この作品の終わり方はとても気持ちのいいものと感じました。終わり方はドロっと重いものでは全くなく、涙を浮かべながら微笑んでしまう、そんな終わり方でした。他の方も言われている通り、命について考えさせられる作品です。評価があまりにも低いので観るか迷いましたが、私は観てよかったなと思いました。ですので、気になっている方はぜひ観てもらいたいです!
監督堤幸彦
ここで、私含め、つまらないと判断した方々。
みんなー!
これ堤幸彦だったわ。
スタイリッシュという、
いまや含み笑いをしてしまうような、
化石みたいな映像演出をする人。
役者には、感情表現を全て吐露させ、
且つ、棒立ちをさせる人。
基本、短いカットの中で、
出オチを目的とした演出をしがちなので、
シーンの興味を続かなくさせる人。
アクセントがなぜか、
役者さんに面白い事をさせて、
一時のカンフル効果を狙う人。
今作は、素敵なマーケティングの上、
原作や役者を配し、
ミステリアスな広告を打って、
それが成功した模様。
頭いいですね。
心に響かないのよ。
数字の映画は。
うーん?
予告など観てたら面白そうだと思って行きましたが、展開があまり面白くなかった。
命の大切さを教えようとはしてるんだろうけど、あまり上手く伝わってないなかな⁇
杉咲花ちゃんの演技は素晴らしかったです!
期待値が高かっただけに…
死にたい子供達が廃病院に集まり、集団自殺を企てようとしているところに謎の遺体が…
話の導入はすごく面白い。しかし、ここから少しずつズレていく…。
ミステリーチックに見せたかったのか、死への葛藤を見せたかったのか、すごく中途半端に感じたのが正直なところ。
謎解明と子供達がどうして死にたいのか?を描こうとしすぎたためにすごく浅くなってしまったんだと思う。2時間の中に収めるには強引すぎたのでは?と疑ってしまうほど、帳尻合わせな展開になっていた。
キャストも豪華だった、読み物としても面白い、それだけに残念だった…。
03どうですか
若手俳優、女優さんを使っている作品でした。
色々な所に伏線もありましたが、わかりやすく犯人は、すぐにわかりました。
あまり複雑すぎるよりはいいかもしれないですね。
最後のエンドロールで流れるシーンで、今までのタイムテーブルがわかり良かったと思いました。
死して、何が残るか?生きて、何を残すか?
最初に発言します。
取り扱っている題材が題材なだけに
センシティブに評する事もあって、
評価が二分するのは仕方のない事です。
この作品のポイントはいかに、
「自身の等身大を見出だすか」、だと思います。
そういう意味では世間一般、皆さんの評価が低い事に
安心しました。
…だから、わたしは誉めるよ!!
都会では自殺する若者が増えている
今朝きた新聞の片隅に書いていた
…と、衝撃的な歌い出しで綴られる名曲、
井上陽水 作 『傘がない』 1972年…
この年、日本が高度経済成長を遂げた折から
そして現在に至るまで、
自殺者も、右肩上がりに増してるという事実…
自殺願望は、社会の産んだ弊害か? それとも…
文学者・三島由紀夫の最期を描いた、
わたしが敬愛する《若松孝二 監督》作品、
『11.25 自決の日』を引き合いに、
まずは語らして下さい。
1970年11月25日、三島氏は〈日本の在り方〉を
世に問いかけました。命を賭してまで…
劇中、井浦 新さん演じる氏は言います。
「死は、“ 文化” だ!
日本人は欧米文化と違い、命に罪を求めない…
それは、命の美しさを知っているからだ。
…だから、 死にも、美しさをを求める。」
それは〈日本の伝統と、美意識を守るため〉という
強い信念を持って、世間に“メッセージ”を
知らしめるための行為であって、
あくまでも自殺ではなく【自決】なのです…
ですが、普通のヒトがメッセージを伝えるには
ただ遺書に思いの丈を綴っても
ひっそり死んだりしたら影響力はないでしょう…
よほど壮絶な死に方をして報道されるか、
名の知れた著名人で影響力を“先に与えた”
ヒトでなければ…
どんなにメッセージ性が強くても、
手法を駆使して広めても、
影響力を“のちに与える”ことは難しいでしょう…
前置きが長くなりましたが、
本作『十二人の死にたい子どもたち』の描く舞台は、
ある程度閉じられた空間で(密室ではない所がミソ!)
繰り広げられる、
個人的な理由で悩んだ末、
集団的に「死」を成し遂げようとする若者たちの間で
巻き起こる心理サスペンス!?
…ではなく【自己啓発】作品です!!
『ソクラテス式問答法』という対話法があります。
〈 対話によって相手の矛盾・無知を自覚させつつ、
より高次の認識、真理へと導いていく手法 〉
の事を指すんだそうです。
死のうと思って集まったはずなのに、
対話を重ねるにつれ、若者たちの意識が変わり、
《生まれてきたことを後悔》するだけではなく、
《生きてきた今までを否定》することもできない、と
わずかな希望を見出だし、自分たちを肯定し、
彼らが生きていくことを選択した瞬間、
劇場で小さな拍手するわたしがいました!
十二人、個性溢れる、みんな良い子!
物語の設定自体、アンビバレンスな様相なのに、
そこに堤監督らしいディテールを加味して、
若者たち、各々の背景を語るには12人は多すぎるかな?
と思いましたが、そこは簡潔にきれいにすくってあって
一種独特な冲方 原作を見事に、
そして映像として分かりやすく表現しました。
この作品を観て、何のカタルシスも感じない方は
安心して下さい!正常ですよ!!
そして…
この作品を観て、ほんの少しでも前向きになれた方、
映画、芸術、文学、音楽、マンガにアニメ…
サブカル作品の中にも、あなたに合った
【絶望に効く薬】が、きっとある!!
まだ悩んでいる方はどうか…
ひとりで悩まないで、わずかでも勇気を持って、
身の回りのヒトに悩みを聞いてもらいましょう。
相談所でも、NPO団体でもいい。
匿名性を活かしたネットの掲示板でもいい。
とにかく自分の想いを、
誰かに、何かに、ぶつけましょう!
あなたは、決して、ひとりじゃない!!
わたしたちを取り巻くあらゆる問題…
いじめ、家庭問題、交通事故、そして病気…
それらすべての代表として、わたしが言うよ!
『生きて、自分の出来る事を、考えよう』
『あなたの命は、あなたの物だよ』
何このオフ会…
展開が読めるラノベのようなお話と、ずーっと同じ部屋でずーっと会話。順番に台詞を話すのも不自然だし朗読劇というか、安っぽい舞台を見せられている感じ。
演技も出演者みんな酷いしツッコミ所も放置。真面目に観るタイプの映画じゃないことは分かってるけど、無駄に長いし丁寧過ぎる経緯解説も退屈に感じました。
未来ある俳優陣大集合でキャッチーなコピーで興味を引かれましたが、本編ダメダメという残念なパターンでした。
楽しめた。演劇のが向いてそうな話かな。
黒島さんを観に行ったので、たっぷり会えて良かった。今回は、変な子の役だったが、割と演技できていたのでは? 成長かな!?
原作を読みたくなる話だ。いい話だと思う。
推理小説風の謎解きも、よくできているなと感じる。原作者の冲方丁がさすがなのだろう。
天地明察といいマルドゥックスクランブルといい多彩な作家だ。
ただ、同様な謎解きで有名な米澤穂信の古典部シリーズと比較すると、(設定上しょうがないけど) 爽やかさはない。“古典部”は作風と謎解きが相まって相乗効果なんだけれど、本作は、ストーリーと謎解きは別個で1+1って感じ。やや惜しく思えた。
一室の中で話し合うシーンが多いので、映画というよりも演劇を観たように感じる。
退屈と感じる人がいてもしょうがないかな。
そういう人は若手俳優オンパレードをご堪能ください。本当に若手しか出ませんから。
若者へのメッセージをこういう形で送るのは、嫌いではない。メッセージ溢れまくり。
分かりやすさだけが際立つ
何よりもまず、映像そのものの質が映画としては納得いかないレベルのものと感じてしまって、終始否定的に観賞してしまった。筋や展開も余りに単純すぎて、自分の中では全く感情の起伏がないままに終わってしまったなぁという印象。どんな役者が出てどんな演出でどんな映画なのか、ということの前に、もっと根本的な映画製作というところを考えてほしい。自分は素人だけれど、そんな奴がこんな思いになってしまう映画というのは、いかがなものか・・・
12人の〇〇 としてやや期待はずれ
推理モノとして誤魔化されている印象。なぜ、自殺をするのかしないのか、ほとんど議論されないので肩透かしだった。12人の〇〇 の醍醐味は倫理や正義の議論にあると思ってます。
役者の力
役者の力が発揮された作品。
なので、逆をいうと、もっともっと凄い作品にもなった気がする。
リョウコに話題が行きがちだが、マイとミツエがいるから、現代の若者の「死にたい」になっているように思う。
シンジロウは身体がしっかりしすぎて、ちょっと違ったか?
むしろ、ノブオは北村で良かった。あの声と雰囲気は貴重。他の若手俳優だと最後まで持たせるのは難しかったかも。中盤からの思いきりの良さも含めて、只者ではないのだな、と感じた。
命について考えさせられる良い内容だと思いました。 しかし12人の死...
命について考えさせられる良い内容だと思いました。
しかし12人の死にたい理由の掘り下げが少し足りないと思いました。
キャストの演技力はとても高いと思いました。
それほど悪くはない
まぁ、堤幸彦作品としてはそれほど悪くはない。
これほどまでに探偵ミステリーっぽいとは思っていなかったけど。
設定上、なぜ死にたいのかを語らせざるを得ないのはしょうが無いが、それでもやはり語りすぎだし、いろいろな行動の動機がなかなか納得のいくものにはなりづらいのがしんどいね。
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