十二人の死にたい子どもたちのレビュー・感想・評価
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面白かったです!
堤幸彦監督のかつての作品は、奇をてらったアングル、小ネタ満載の美術、ぶっ飛んだキャラクター、が特にTVドラマで面白さに繋がる演出法だったと思われます。
しかし時代が進むにつれ、奇をてらったアングルや小ネタ満載の美術が、リアルを求められる現代ではズレが出てしまって、正直、最近は自分は堤幸彦監督の作品を避けて来ていたところがありました。
そして堤幸彦監督のTVでは有効だった奇抜さも、映画になるとそれが深みを奪う結果になり、金を払って2時間じっくりと見る映画での食い足りなさにつながっていたと思われてきました。
つまりここ数年はTVドラマも、映画ならかなり前から、堤幸彦監督の作品は自分は好きではないな、と思われていたということです。
ところが前回の堤幸彦監督の『人魚の眠る家』をたまたま見た時、出演している役者の皆さんの演技の素晴らしさ、脚本の素晴らしさ、映画の本質を大切にしたアングルや演出に触れて、『人魚の眠る家』は本当に秀逸な作品だと自分も思われました。
そんな流れから堤幸彦監督の『十二人の死にたい子どもたち』も見てみたいと思われ見ました。
結論から言うと大変面白く優れた作品だと思われました。
かつての堤作品とは違い、奇をてらったアングルや美術の小ネタは廃され、どっしりとしたアングル、リアリティある美術、そして12人の素晴らしい若手俳優たちの演技を正面から引き出しただろう演出、があり、まさに映画的凝縮の時間がこの作品にはあったと思われます。
出演者12人の全ての演技が良かったと思いつつ、特に杉咲花さん黒島結菜さんの演技は見事で、正直この2人の演技の場面だけでもこの映画を見たかいがあったと思われました。
映画のトーンを決める主催者サトシ役の高杉真宙さんのアルカイックな笑いも、人物の背景を的確に表していて秀逸だと思われました。
長くなるのでここには書きませんが他の出演者の演技も良かったです。
おそらく映画の2時間に収めるために各登場人物の背景説明を簡潔にしたのだと思われましたが、省かれた背景説明を12人の優れた演技の行間で埋めていて、どの登場人物もその存在にリアリティある説得力がありました。
自分も、未遂も含めた様々な自殺に関しての、自身や身近な人、様々な事件や情報に触れてきたと思われますが、そんな蓄積からも、各登場人物の動機や状態の深さ浅さの多種多様さ、それを表現した演技に対して、違和感はほぼ全くなかったと思われます。
この『十二人の死にたい子どもたち』のレビューが両極端になっているのは、求めていたエンターテイメント作品と違った、のに加えて、セリフなどの人物背景描写を極力簡潔にした分、12人の演技の表情などからくる行間の読み取りの有無でそうなっているんだなと、他のレビューをざっと見て感じはしました。
ただ自分はその12人のセリフでない演技から伝わる行間に説得力があり、なかなか素晴らしい作品になっているな、とは思われました。
ラストのカット内での時間の長さも心情にリアリティを持たせていました。
この映画の役者の演技の秀逸さは『人魚の住む家』からの再現性があるので、おそらく(もちろん大元の役者の皆さんの演技能力が大前提なんでしょうけれど)堤幸彦監督の演出手腕である、と言ってしまってもいいと思われます。
自分は正直、堤幸彦監督の映画は何年か前までそこまで好きではなかったと思われます。
ただこの『十二人の死にたい子どもたち』は素晴らしく秀逸で面白い作品でした。
出演した役者の皆さん、スタッフの皆さん、そして堤幸彦監督に、観客としてそう伝えたいな、とは今回、静かに思われました。
普通に面白かった
観たい映画がいくつかある中で、ただ単に時間が一番ちょうどよくってな期待具合で視聴。
や、面白かった!普通に!
花ちゃんとカンナちゃんなんだー。
くらいな予備知識。
ちょっとしゃしゃってくるイケメン風味の彼、まっけんゆーだったんだ!?エンドロール見てほうほうと頷いてみる。この子物語の中心人物なんだってのはわかったけど、さまっけんゆーなんだ。ほうほう。
主役を差し置いて、サトシくんのがのが、イケメン度勝ってたような。さとしくんイケメンだった!高杉くん_φ(・_・めもめも
杉咲花ちゃんの出てる何かって始めた見た気がするけど、悪くなかったなー。うん。悪くはなかった。
すっごいうまいと太鼓判ほどじゃないけど、あーゆう強い役もできるんだなー。っと。
お話としては、死にたい理由もそれぞれだけど、おばかなギャルとファザコン少女以外結構ありな志望動機だったかなーっと。
ファザコン少女は、マジで一番むりやー!って思いました。ファザコンなとこじゃなくて、性格きもいわー。
最後の挙手シーン、女性陣は一旦見送りからの挙手!とか、そう!それ大事な演出が多く良かったです!
伏線回収ってだいじやなー。
結論!ふつーに、面白い!!
ワクワクするようなメンツ
これからの日本映画界を背負っていくようなメンツが揃っていて、メンバーを見るだけでワクワクするようなキャストだった。
ストーリーはもっとホラーチックな感じかと思ったけど、意外とミステリー要素を強かった。どこか「インシテミル」みたいな雰囲気だった。最終的に死んだ人がいなかったのも、意外だった。この終わり方は個人的には良かったんじゃないかなと。
出演メンバーのなかでは杉咲花さんが頭1つ2つ飛び抜けてる印象でした。
思ってた様な映画じゃない!けど
多分、CM見て感じたイメージや堤監督に対しての期待から殺人物だと思って観に行く人が多いかも知れませんが、「血生臭いヤバい奴」は出てきません。この売り方は確信犯だと思うので反感を買っても仕方ない。ただ伝えたい事はちゃんとある映画でミスリードを抱いたまま見終わってしまうと肩透かしになるかと思います。生きてて辛いと感じる人や多感な若者が観るといい映画なのにR指定。。。
誰かと見てディベートしたい作品
予告からはミステリー感があり、
誰が犯人なのか?
予想しながら観る。
この人の挙動、発言、アレ怪しいだろう??
昔の某ドラマOPのように服装でアイツはシロでコイツがクロじゃないか?
と。
最初から主催者が話し合いをするという点でこの結末は見えてはいたが、
誰が0人目を殺した犯人なのか、その推理の過程は矛盾もない。
結末についてはもっとインパクトのある叫び、協力関係がないと少し弱い気がするのは事実。
尺の問題かも知れない。
ミステリー作品がどうしても見たい!!
って人は
なんだこれ?
ミステリーじゃねぇ!!
の酷評になるだろうし、
そういう意味で予想を裏切ると宣伝しているのだと思う。
ただ、一つの作品としては良くできているし、CMの造りも秀逸だったと僕は感じた。
エンドロールのネタばらしも含めて、
どうだった?
俺はあそこでさぁ~
なんて、誰かとディベートしたい作品でした。
ありがとうございました。
怖いのが苦手なあなたも!!
とても好きな映画でした。
面白かったですよ。
ふぅ、、、
一言でまとめると駄作ですね。
無駄な尺を取りすぎてテンポが悪かったです。
登場人物みんながみんな物分かりが良いことなんの。
エンディングでのポップな雰囲気は、一周回って楽しかったでしゅ!
思っていたより
衝動的に募る思い
「12人」にまつわる映画や作品て昔から結構あるけれど、絶妙な人数なんですかねぇ、何かを決めなきゃいけない時には。
そして、それらの過去作にもオマージュを捧げつつ、多感で無軌道な感情が暴走しがちな世代を据えて、見事な作品へと昇華させた全ての関係者へ喝采でした。
生と死を、そのものとして受け止め、純粋に考え悩むのって、この世代位までだと思うのですよねぇ。そして、大人が妥協点を探すところも、若さゆえそうしない。ソコを拾い上げた原作者の冲方さんには脱帽です。インパクトよりも、進むほどに思い出すほどに、ジワジワとくる、そんな作品でした。
(余談) しばらく前に、自殺志願者の若者を題材にしたロードムービーがあって、好きだったのだが、タイトルはなんだったのだろう…。コレを観たら、ものすごくソレがみたくなってきた。
なんか、なんだろう、なんで言えばいいの
予告を拝見しとても楽しみに劇場へ
空を見上げるなど映像の間の空け方や撮り方、フードを被った者たちの登場など魅入る場面があって個人的に好きでした
途中の推理やノブオ(北村匠海)とアンリ(杉咲花)の行動経緯はハラハラするものもあって面白かったです
がしかし
え?誰も死なないの?
え?ゼロバンがいびき?
あれだけ死にたいって言っていた若者たちが
結果前を向いて生きて行こうって
わたしは虫が良すぎると思ってしまいました、
まあ良い話なんでしょうけど
どんでん返しやら裏切りなど謳われていた分
殺人を期待していました私は、
現代の自殺したいと思うリアルな若者たちはみんなこんな理由で死を選ぶのでしょうか
シンジロウ(新田真剣佑)サトシ(高杉真宙)以外自分の覚悟でどうにかなるだろうと思ってしまう、
だからこそもう一度人生を歩もう!ってなったんでしょうね
何か違う、
全体的に話が進んでいくに連れて脱線してる
おそらく、脚本の段階で展開をコロコロ変えるうちに結論に誤差が生じてあんな感じになっちゃったんだと思った
見終わってあ~あと思わず言ってしまった
あえてよかったのはエンドロールで答え合わせが合ったことかな
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