「展開は読めてしまうが、後味は悪くないと思う。」十二人の死にたい子どもたち 邑崎さんの映画レビュー(感想・評価)
展開は読めてしまうが、後味は悪くないと思う。
自殺願望のある若者が集団自殺を図るために集まるが、十二人の参加者のはずが集まったのは十三人。"ゼロバン"が先に実行して事切れており、その謎について迫るという内容。
確かにまどろっこしいと言えばそうなのだが、各々の参加理由を聞く限りは一人で実行する勇気はない、心の底では止められたい、死にたくない思いがある者達だから、こうして面倒臭い集いに参加したのではと思う。ご都合主義ということで設定には目を瞑って貰いたい。
今のご時世、辛い事情を抱えた若者、そして抱えたまま大人になった人は多いだろう。私もその一人で、それぞれの葛藤に感情移入してしまった。俳優の年齢層が低いが、演技力は高い方だと思う。安心して観ることが出来た。
展開は読めてしまうが、ホッとする最後で私としては後味は悪くないと思う。出来ることなら後日談があるとなお良かった。
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