「一縷の希望」十二人の死にたい子どもたち syu32さんの映画レビュー(感想・評価)
一縷の希望
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レンタルDVDで鑑賞。
原作は未読です。
集団自殺をするために廃病院に集まった12人の若い男女。そこに13人目の“死体”が現れたことで事態が急変し、それぞれの抱える闇や葛藤が暴かれていきました。
タイトルからして「十二人の怒れる男」を意識しているのは分かっていたので、緊迫したワンシチュエーション・サスペンスを期待していましたがまずまずと言ったところ。
彼らの生と死を巡る白熱の議論が交わされるのかなと思いきや、特にそういうことは無く…。13人目についての謎解きがメインでした。これも殺人というわけでは無く、偶然と綱渡り的なトリックが都合良く機能したもので少々白けました。
彼らが下した最終的な決断も、そうならざるを得ない状況が現出しただけという印象でしたが、どこかホッとしている自分もいて悪くない結末だなと思いました。それぞれがどんな形であれ、生きることに一縷の希望を見出だして別れていくシーンがめちゃくちゃ心に残りました。
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