「制作・配給会社の堕落ぶりがよく分かる映画。」十二人の死にたい子どもたち 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
制作・配給会社の堕落ぶりがよく分かる映画。
閉鎖された病院にて安楽死を希望する少年少女12人に対して巻き起こる物語。まあ、原作設定15歳〜18歳の少年少女に見えない人沢山ですが、、、。
まず、集まるまでが長い。
「この若手俳優さん出てるんだぁ〜」と。15分。
死について語り合うのかと思いきや、ある理由にて名探偵コナン状態。
また、ベラベラ身の内を話す展開や、なんだかんだ協力し合う展開は小説らしいなぁと。
もう少し映画らしい展開に出来なかっただろうか?
含みも何もありゃしない。
当初目的に対して「こいつら皆んな死ぬ気無いな。」と前半から思っちゃう訳で。生き生きしてくるしw
後半の落とし所がだいぶ前から分かってしまう作品でした。
果たして12人欲しかった?w
作品のメッセージ性は鑑賞後分かるが、やはり劇場予告編等の事前情報にて観客側思惑と方向性のズレが生じてしまった感がかなり強い。
ある俳優目当てで作品を観ない私には苦痛にすらなった。
この下手くそさは制作・配給会社のせい。
小説やライトノベル等の映画化を乱発し、今や予告さえまともに出来ない完全マヒ状態。
「この小説を映画化しま〜す!」だけなら小学生でも出来る。
観せ場さえ伝わらなくなる。
この作品を観ると私的に別映画「告白(2010)」はホント良く出来た作品だとしみじみ実感します。
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CBさんのコメント
2019年7月28日
告白について全く同感です。ある先輩に「気持ちよい映画ではないけれど、映画好きなら観ておかないと」と言われて観た甲斐がありました。本作に関しては、黒島さん観に行ってたので…