「生と死。」十二人の死にたい子どもたち くらげさんの映画レビュー(感想・評価)
生と死。
死にたい理由はさまざまであれ、集団安楽死をするために集まった12人の死にたい子どもたち。
予告編の煽り方からして、レオナルドダヴィンチが描いた最後の晩餐のような作品かと思ったが、思ったよりもサスペンス要素が強かった。予告編とのギャップがかなり大きかった。
杉咲花の「死を決断することは、生まれて来なければ良かったという世の中への抗議よ!」(ニュアンス)という台詞は妙にリアルだった。自殺願望者の切なる考えのようなものを感じてならなかった。
生きることも、死ぬことも、自分の選択。
ただ、『生きてて欲しい』という感情がこんなにも強く、人に訴えかける。
題名とは裏腹に、なぜか生きなければならないという使命感さえ湧いてくる不思議な作品だった。
コメントする