「十二人の選択した子どもたちと選択できない大人」十二人の死にたい子どもたち woinaryさんの映画レビュー(感想・評価)
十二人の選択した子どもたちと選択できない大人
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2019年3作目。109、TOHOときて109。
人間は選択し続けて生きていくというが、廃病院に集まった12人の子どもたちも選択しに来て、そして、選択した。
見ていた自分は何も選択できずに流されているのに。
これは選択する物語。最初と最後の対比が選択できない大人には眩しすぎる。
最近注目してる役者が杉咲花さんです。彼女の微妙な表情の変化が素晴らしい。微妙なのに明らかに違うし、でも微妙。象徴的なのが上映時点TV放映中の「ハケン占い師アタル」のOPの左右端から現れる顔。あれ、左右違うよね?(気のせい?)
別作品の話は置いておき、その彼女は本作では常に張り詰めた顔をしている。が、最後の選択のシーンで泣きじゃくるメイコに向けた微笑みが素晴らしかった。そして最後に出ていくときの笑顔。
「アタル」では主人公なのに出番が少ないのが視聴率好調の一因等と書かれてるが、彼女なくしてあの作品はあり得ないだろうという存在感は健在(いや、本作の方が先だけど)。
他にキミスイ、グッドワイフの北村匠海、アシガールの黒島結菜と若手実力派が揃い踏み。橋本環奈の演技はあまり見たことなかったのですが、よかったですね。
事情を抱えた彼らが異常事態の中、どういう選択をするのか、そして、ゼロバンの正体と「犯人」は誰なのか、最後まで楽しめました。
(まあ、次々と死んでいくような作品ではない時点で、最後の選択は必然なのですが…)
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