「低評価が不思議」十二人の死にたい子どもたち mo coさんの映画レビュー(感想・評価)
低評価が不思議
クリックして本文を読む
あまりの低評価にこの映画を観ようか観まいか迷いましたが、結局観ました。
結果、観て良かったです。
若い時には「死にたい」という思いに駈られた事は少なからずいるのではないでしょうか?
若いうちは対処の仕方も分からないし、将来を見据える余裕もなく、絶望的になり死にたいと思ってしまう。
この映画はそんな死にたい若い人達を集め、集団自殺を行うための物語りということですが・・・。
みんな個々に「死にたい理由」に悩み、苦しみ、切なく、辛いですね。
そんな絶望感にうちひしがれて集まった自殺願望者に話し合う場面が持たされます。
一人の女の子は憧れのスターの後を追うために参加したのに、人気タレントの自殺願望に対して「私のような人を増やさないで!」と、後追い自殺をする人が出る事を懸念するように懇願します。
後追い自殺をするために参加したのに矛盾とも思えるが、客観的にはちゃんとした事を言えてます。
このサイトを立ち上げ、自殺願望者を集めた理由には、こんな客観性を持たせる事に意味があるのだと思いました。
自分一人だけだと何も見えなくてただただ死にたいだけだけど、同じ願望を持つ“仲間”の言葉は刺さるのでしょう。
そしてこの管理人もその一人で、同じ願望を持つ“仲間”と交流する事で、自信の自殺願望をも抑制される事を知っているのだと思います。
この映画は、命を無駄にしてはいけない!という事を訴えた素晴らしい映画です。
年齢層問わずに観れる作品だと思います。
コメントする