劇場公開日 2019年1月25日

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「12人の死にたくなくもない青年たち」十二人の死にたい子どもたち 克晴さんの映画レビュー(感想・評価)

3.012人の死にたくなくもない青年たち

2019年2月1日
iPhoneアプリから投稿

テンポは良く、ミステリ要素もまぁまぁ面白いので、決してすごくつまらなかったというわけではないのですが…

一番気になったのは、12人全員とも本気で死にたがってるように見えないこと。これは演技ではなく脚本の問題。死にたい理由が順繰りに明らかになっていきますが、正直どれもありきたりで、しかもそれに対する登場人物の心理描写も薄いので、どうしても死にたいんだ!しかも部屋で自殺じゃなくてこの集会で!という感情が全く伝わってきませんでした。
キャラの描き分けの為か、各キャラの個性描写がややオーバーなのも、元気良すぎて「死のうとしている」風に見えなかった原因かも知れません。

「死にたさ」が薄いので、ラストの展開も全然心に響かず。まぁ「12人」モノのお約束を知っているから、ラストはこうなるだろうな、と早くから予想出来てしまったのも、感動出来なかった理由ですが…

役者さんは全体的に良かったです。各役者のファンなら演技楽しむ目的で観るのもアリかと。
隠しキャラ扱いの橋本環奈が、正体バラしたあとはほぼ空気なのは残念でした。

克晴