劇場公開日 2018年11月17日

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「【”スポーツに国境なし!”実話ベースの0スタートの韓国初の女子アイスホッケーチームの奮闘を描くムネアツ映画。特に脱北者の姉と北に残された妹が選手同士で対峙後に確執を越えて和解するシーンは沁みます。】」プロミス 氷上の女神たち NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 【”スポーツに国境なし!”実話ベースの0スタートの韓国初の女子アイスホッケーチームの奮闘を描くムネアツ映画。特に脱北者の姉と北に残された妹が選手同士で対峙後に確執を越えて和解するシーンは沁みます。】

2025年4月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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■脱北者出身の元アイスホッケー選手・ジウォン(スエ)は、北朝鮮に残した妹リ・ジヘのことがずっと気になっていた。
 そんななか、アジア冬季競技大会への出場を懸けて急遽、国家代表チームが結成されることになる。ジウォンはデウン監督(オ・ダルス)の誘いを受け、代表選手に復帰するが集められた選手はショートトラックの実力者だが問題を起こしたパク・チェギュン(オ・ヨンソ)ら、個性が豊か過ぎる女性達だった。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・ジウォンやパク・チェギュン始め、最初たった5人の選手のキャラが見事に立っている。

・特にジウォンやパク・チェギュンは、最初は激しく対立するが、アジア選手権を戦う中で、ドンドン結束をして生き、韓国チームの二枚看板になって行く過程は見ものである。高速ドリブル(っていうのかな?)からの息の合ったパス回しからのシュートシーンは興奮するなあ。

■だが、一番のムネアツシーンは北朝鮮戦である。試合最初の握手のシーンで北朝鮮の選手は脱北者ジウォンだけとは、誰も握手をしない。
 その中には、彼女の妹リ・ジヘを預かっていたギョンスンもいるのである。

・激しい試合の中で、接触、乱闘プレーも出る中、ジウォンと彼女の妹リ・ジヘがパックを取ろうと争う中、ジウォンは彼女の妹リ・ジヘを護るように激しくコートの壁に叩きつけられる。
 そんな時に手を差し伸べたのは、ギョンスンなのである。このシーンは沁みたなあ。
 スポーツを同じフィールドでやっていれば、争いは起こるけれども、どこかで相手を尊重しているものなのだよなあ。

<そして、試合は引き分けに終わる。ジウォンが飛行機に乗ろうとすると、一人の女性が走って来て彼女に箱を渡すのである。その中に入っていたのは、ジウォンが妹リ・ジヘと生き別れのきっかけにもなった亡き母のアイスホッケーの靴であった。
 ジウォンが妹リ・ジヘに会いに、北朝鮮チームが飛行機に乗り込むゲートに走って行く。そして、二人は背中合わせに久しぶりに姉と妹として話をして、手を握り合うのである。
 今作は、実話ベースの0スタートの韓国初の女子アイスホッケーチームの奮闘を描くムネアツ映画なのである。>

NOBU