「盛り上がりには欠けるが、ラストシーンが心に残る」ザ・ミスト mittyさんの映画レビュー(感想・評価)
盛り上がりには欠けるが、ラストシーンが心に残る
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フランスのSFスリラー。突然、地震が起こって、毒素のある霧が人間を襲ってくる話。
最初は霧が津波のように襲ってきたのですが、一旦、広がってしまうと、ある一定の高さを超えることなく、静かなものでした。
問題は、カプセルの中でしか生きられない免疫不全のような病気をかかえた少女をどうやって救うかということで、両親がパニックの中を酸素ボンベを付けて奮闘します。有毒な霧にやられる以前に、次々と二次災害に襲われるのですが(野犬に追いかけられたり、火時にあったり、川に落ちたり……)、問題が起きている範囲は非常に狭く、そのわりには、霧についての説明もなく、少女の病気の詳しいこともわからないまま。人間を襲ってきた野犬はあんなに元気なのに、別の犬は何故死んでしまったのか。「謎」はいっぱいあったのですが、面白くない映画だとも言い切れず、最後まで退屈することなく観ました。
エンディングは、筒井康隆の短編SFか星新一のショートショートのようで、私はわりと好きでした。心の中でちょっとクスリと笑ってしまいました。
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