ザ・ミスト
劇場公開日:2018年11月6日
解説
「彼は秘密の女ともだち」のロマン・デュリスと「007 慰めの報酬」のオルガ・キュリレンコが共演したフランス製サバイバルスリラー。マチューとアナ夫妻には、幼少期の病気のせいで隔離部屋の医療装置から出られない11歳の娘がいた。ある日、パリで大地震が発生し、街中が濃霧に包まれてしまう。夫妻はビルの屋上に避難したものの、娘を部屋から救出できずにいた。レスキュー隊も為す術がなく医療装置のバッテリー切れが迫る中、2人は娘を助けるべく霧の中へ飛び込むが……。「のむコレ2018」(18年11月3日~、東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋)上映作品。
2017年製作/89分/G/フランス
原題:Dans la brume
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
スタッフ・キャスト
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2022年4月24日
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鑑賞方法:VOD
悪くないけど、とりあえず最後は
ハッピーエンド(一応)なので良かったです。
ラストは良いですね
2022年3月24日
Androidアプリから投稿
地震と共にやって来た正体不明の霧。霧と言っても茶色っぽい砂嵐の様な物で、「ミスト」のそれとは少し違う恐怖感がある。街にやって来るシーンは中々の迫力だが、来てしまってからは静かなものであり、街全体を覆うそれに翻弄される人々を中心とした物語となっていた。
「007」のボンドガール、オルガ・キュリレンコが、娘を救うべく奮闘する夫婦の一役を担っている。夫婦の娘は外気に触れると死んでしまうという呼吸器系の疾患を患っており、巨大な人口ポッドの中で生活をしているのである。このポッドが何かの役に立つだろうとは予想していたが、まさかのオチには感無量だった。
霧の正体は分からず、複数発生する二次災害が渦巻く混沌とした世界となり、非常時の人々がいかに凶暴な存在になるのかを丁寧に描いている。ストーリー自体に大きな魅力は無いが、不気味な展開と皮肉とも取れるラストシーンはかなり好みである。大作で外れを引いた際にはいい口直しになるだろう。
2021年5月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
数年前に他の作品の上映前宣伝で知り、キュリレンコ目当てでジオストーム的な作品かと思い、鑑賞予定であったが、大変非常にタイトな上映スケジュールであったため見逃し。
偶然primeで発見し、念願かなったのだが。
古い街にしかみえないパリ
地味なキュリレンコ
他の同じ出演者が繰り返し出てくるだけの退屈な作品
逆に5人でよく保たせたな。
ラストは少しビックリだけど、そのための振りが最初から延々とあったわけで、もう少し魅せる展開にしてくれないとなー、って感じです。
上映スケジュールがタイトだったのも、わかるわ。
2020年11月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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スティーブン・キングのミストと勘違いして観たのですが、これは大当たりでした。考えさせられた映画ランキングとしてはかなり上位です。
作品自体は地味ですが、暗示に満ちていて面白いです。いろいろな見方ができるのかもしれませんが、インターネット社会へ本格的に変わろうとしている昨今の世代差・性質差などによる順応性の深刻な差異を暗示しているように感じました。正体が分からず全体像は見えず人によっては即死するほどに受け入れられない霧はサイバーに似ています。
生命維持装置であるカプセルから出られなくても狂うこともなくおとなしく成長している子供たちの姿は(オンラインで友達と会話。恋心も知る)、ここ10年は現実でもよく見る光景で、映画の子供のように病気ではないもののスマホ片手にいつまでもベッドにいる子供たち(大人もそういう人が多いですよね)の姿を彷彿とさせました。映画の子供たちはあくまでも病気でカプセルの中にいるので現実世界とは違いますが。
「このままだと警察や医者や電気技師も全部いなくなる」という夫婦の会話がありましたが、死の霧によってほとんどのパリ市民が死んでいるなかで特にそうした組織が無くなることを危惧するというのもパニック映画としては突飛ですがリアリティがありました。
日本では(失礼、またリアルトークです)政治やマスコミがオンラインによって経験がないほどの軽薄さを帯びてきていますが、今まで積み重ねた社会システムが無くなる危機を迎えているのは映画と同じで、社会のシステムが崩れると当然社会システムに身を委ねることもできなくなるので、環境に順応して生き残れるタイプの子供たちは世界を1から作り直す必要があるわけです。その新しい力とされるものがもしもカプセルの中にいても(現実世界ではベッドに寝ているだけでも)発狂しないような性質に寄りかかるものならばちょっと恐ろしい行く末になりそうだなぁと思ったりしました。
映画冒頭で、呼吸器をつけた高齢者が「もっと酷い時代を生きてきたんだ」と自分を励ますように言いますが、アメリカの元防衛庁長官が書いたサイバー戦争の本の「戦争中の方がはるかにマシだと思えるような酷い時代(影で戦争以上に人が死んでいる)が来るかもしれない/来ている」という言葉を思い出してしまいました。今のこの早急な進化については、新人類・新しい時代・新しい価値観という、時代がリニューアルする際に「従来使われるスローガン」に当てはめるには、若干、若年層からして消え過ぎですね。死人の数が多すぎる。また適応できる人と死ぬ人の性質差を考えると必ずしも前向きな進化ではないかもしれません。
すみません。
ついつい映画と現実世界と混ぜて感想書いてしまいました。
サイバー問題は核問題以上にどうにもならない問題なので話題にすると頭がおかしい人になるので(なんかじゅうぶん頭がおかしい人っぽい気がする飛躍した感想ですが^^;)話しづらいんですけどこの映画はサイバー問題に当てはめると大体の駒やセリフが腑に落ちる気がしたので、書いちゃいました。でも映画はもちろんメルヒェンですよ。単なる暗示を楽しむもの。
観たことない人はぜひ観てみてください。こんな見方もあるよってことで。パニックにも近未来にも振り切れていない分ダサさがあってそのダサさが妙にリアルでした。不思議とあとを引きます。