長いお別れのレビュー・感想・評価
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きれいな映画
なにの前知識もなく、
たまたま誤ってクリックされて再生されたのを観賞
ストーリー、役者、テンポ、描き方、
どれも良かった
すごくフィクションで、すごくノンフィクション
介護疲れや忘れられる悲しさ寂しさ、
お金の問題や諸々現実的な重さは描かれない。
唯一スーパーでの一件では社会の当たりが強いけど
(これはこれであまりに店側の対応が非道で
リアリティがない)、
基本的に優しくてきれいな世界。
でも蒼井優周りだけは結構現実的だったように思う。
恋愛や仕事、人生に対する考え方や行動の仕方も、
普段のさりげない立ち振る舞いも、
末っ子!ていう感じだった。
要領の良さ、人間らしい狡猾さ、感受性の高さ、
無邪気でいつまでも残ってる子供っぽさ。
延命治療の説明時に診察の簡易ベッドに座るところは
特にらしさが現れてるな、と思った。
認知症の映画、と思って観たら
物足りないかもしれないし、
今実際介護をしてる家族として観たら
こんなの作り物すぎる、
って不快になるかもしれないけど。
心が洗い流される、とかそんな大げさなものではなく、
家の湯船に浸かってひと息ついたときみたいな
束の間いろんなものから解放される
きれいさがあった。
竹内結子の演技は相変わらず竹内結子だったけど、
現実世界の竹内結子のことを想うと
あの泣きの演技も微笑ましく、悲しく、
あれはあれでスパイスに思えて。
ただ息子役の子だけは残念だった、、
期待の子役、若手、って雰囲気の演技だったけど、
演技がいかにも過ぎて。
ああいう役は逆に素人っぽいというか、
素でちょっとやんちゃしてるジャニーズみたいなのが
良かったんじゃないかと思った。
蒼井優さん、素晴らしいです!
一昨年のこの作品。録画して観よう観ようと思いながら2時間超の長さについつい後回しになってましたが、昨日一年前の『ロマンスドール』を観て今更ながら蒼井優さんの演技に感銘を受けたため、今週末は蒼井優デーということで腰を据えて鑑賞しました。
基本的に俗に言う『家族映画』のカテゴリーが好きなんだって改めて確信しました。是枝監督作品も好きですし、小説でいえば『重松清』さんの原作や『森浩美』さんの作品はほとんど読みあさってます。
山崎努さん、松原智恵子さん、竹内結子さん、蒼井優さん、間違えようのない俳優陣で安心して観られ時間を感じさせない素敵な映画でした。
『家族』って何だろう、色々悩んだ時のよりどころなのかな?って思いました。(それだけじゃないと思いますが…)
山崎さんは言うまでもなく、やはり蒼井優さんを軸に語られる物語なんだな、って思いました。素晴らしい女優さんですね。
竹内さんの家族は旦那さんはじめ色々問題ありですが、PC越しに手を挙げる孫と祖父、どんな状況でも空港に迎えに行くと宣言する夫に安堵感を覚えました。
最後のジャガイモも素敵なエピソードでしたね。長寿大国、日本人がこれから誰もが直面するであろうを描いた題材でしたが楽しく、ほっこりして観られてよかったです。
それにしても竹内結子さんは残念で仕方ありません。
しみじみ。山﨑努の素晴らしい演技。
前作と比較してしまうと……
家族すべての出来事がおじいちゃんの認知症に
紐付けられているような描き方だが、
そんなことないだろ。
あと無理な(無駄な)伏線しかない。本当に。
作品を通して、キャラに一貫性がないとすら思える。
あと、こちらとしては全く感情が動いていないシーンでも、感動的なピアノのメロディが流れること。
あんな押し付けってあるんですね。
蒼井優に限っては、
本当に日本映画界ナンバーワンといっても
いいくらいには素晴らしい女優さんですね。
あの涙出そうで出ない演技とか、
「お父さん、笑ってる!」の演技とか、
誰があんな自然にできますかね。
追記
これ、実は祖父の意思が家族に伝わらないまま、「これが好きなはず」「こうしてあげたほうがいい」と無理矢理に押し付けられてる作品なんじゃないかっていう、レビューを見ました。
果たしてそうなのかな。それだとしたらすごく深いのだけど、あの演出的にそんなことないような…。
長いお別れ
さぁ~帰らなくちゃ。
夫婦について
終始重い
認知症の父親と家族模様
一気にリアリティが失せるところが残念
辛口でごめんなさい。私には演出過多に感じました。
もっと観客を信じていいのに。
行間でわかるのに、もったいない。
最後に危篤の父さんのために病室で誕生日会をします、がそこのところ。お父さんにパーティ帽子を被せようとベット上で引き摺って。まるでbody(死体)モノを扱うかのような。あれでリアリティが一気に失せた。
あれは心情的に、死に際の父親に絶対できない。
ユーモアでもってリアリティを見せようという意図はわかる。リアル過ぎてコントになるのは現実でもよくあるので、そこを拾えるかどうかが、別れ道だと思うのです。でもあざと過ぎた。やらせ感で、しらけてしまった。そこだけが記憶に残って、他が消えてしまった。
妻役の松原さん、今回はこの方が肝でした。この頼りなさげなお母さんが、天然で、でもこの人の無垢な感じが家族を繋いでいます(本当は芯が強い、映画の最後にそれがわかる一言)。名演。
だからとっても残念に感じた。
監督の「湯を沸かす〜」の時も同様で、
最後にタイトルがダーンと出てきて煙突から赤い煙がもくもく...せっかく宮沢りえさんの迫真の演技が..台無し...
一気にああ、そう、作り話を見ていたんだった、うっかり本気にしてたわー、といきなり現実にもどらされた。全編見て、あそこしか記憶に残らない。他がかき消されてしまう。
これはこの監督のクセ?確信犯ですね。
若さゆえ、かな。自分の色を出さずにはいられない。
そんなことしなくても、充分わかりやすいのに。
すごく美味しくできた料理に、最後にいつもおさえで「味の素」かけちゃう、そういう感じ。
要らないのに!残念。
タイトルと俳優陣が良い
私の父も70超えているので、ちょくちょく想像しては苦しくなるけど。
思っていたほど、認知症をガッツリ真正面から、という作品ではなかった。
長女の、自身の家族との関係性や、次女の葛藤が描かれていたり、母(妻)も、介護で疲れておかしくなって…みたいな話ではなかった。
なので、鑑賞後「え…っと…?」と思った。が、泣けはする。
竹内結子と蒼井優の姉妹は最高だし、終盤で北村有起哉さんがポストにぶつかるシーンはたまたま起こったことをそのまま使ったんだろうなぁとほっこりしたりして、まぁ、うん…そんな感じです。
夫婦愛、家族愛
中野監督十八番の家族もの
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