「家族像の再構築」長いお別れ コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
家族像の再構築
父(山崎努)が認知症になっての7年間を、主人公である娘(蒼井優)の視点で描いた作品。
結婚する前の、モテるけど男運の悪い(ってイメージの)蒼井優に当て書きしたんじゃないかという、はまり役でした。
すごくいい作品なんだけど、あまりに山崎努が好演しすぎ!(監督の演出も!)
個人的体験の話で申し訳ないが、今は亡き自分の親の認知症体験がフラッシュ・バックして、途中から動悸・脂汗・めまいがして困りました。
介護は素人には無理!
プロに頼れるところは頼る!
と、鉄則を思い出して、自己暗示をかけながら、どうにか最後まで見届けました。
認知症を問題としたものでなく、「家族ってなんだろう」「幸せって何?」という素朴な疑問に答えを探す映画だったと思います。
いろんな女の人のキャラが出てきたけど、一番可愛かったのが、最高齢な母親役の松原智恵子だったという。
役者の演技力のすごみを味わいました。
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