男はつらいよ お帰り 寅さんのレビュー・感想・評価
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お正月に相応しい、質の高い映画
とても良い映画でした。
人情、とは少しありきたりな表現ですが、この映画シリーズがうたってきたものの集大成だと思わされました。
物語の至る所に、寅さんの人情は次の世代にも確実に受け継がれているのだという、山田洋次監督のメッセージのような物が感じられました。
オープニングの演出や回想シーンの多さはちょっとここ数年の映画に見られる悪い作り方が垣間見えましたが、話が進むにつれて、そんなことは小さな事だと思わされます。
映画の中身については、
人それぞれ物事への感じ方も抱える悩みも違うという事を描きながら、随所に空気を壊さない程度の、山田洋次らしいギャグが光ります。
寅さんがいてくれたらなぁ。そんな感情が、このシリーズを数作品程度しか見た事がない私にも芽生えました。
寅さんを見てきた世代の方々、そんな親に育てられた方々、みんなが懐かしむことができるかもしれません。
お正月映画に相応しい、質の高い映画です。
男はつらいよシリーズは、亡くなった父がよく観ていました。小さい頃の私は、寅さんがお気に入りだったそうで、寅さんの俳優、渥美清さんが亡くなった時、残念にしていたそうです。記憶はあまり無いですが…
学生時代実家に帰省したときの事、遠野英治郎さんが出演する、寅さんが母親を探す映画を、父が借りてきたのを一緒に見たのを思い出します。唯一真面目に見たことのある男はつらいよでした。
あの時にはじめて面白いと感じていなかったら、今回この映画は見ていなかったかもしれません。
レビューなのに最終的に自分語りになってしまいましたが、個人的に評価は4、思い出補正で4.5
父が好きだった映画の最新作、父の供養になったかな。喜んでくれたかな。山田洋次監督、ありがとう。
よく出来ていて楽しく懐かしさも感じるのに....
作品は、現状ではこれ以上はないだろうという位、設定ストーリー出演陣など、よく出来た作品であると思った。
山田監督の他作品やNHKでの「贋作」に登場の俳優さんの登場も悪く無いし、昨年後半の誕生から家出するまでを扱った前日談ドラマなども手伝って(自分の中でも)気分の盛り上がり感もあったし、このうえなく満足している。
終映後「ああ、もう終わっちゃった....」と、(物足りなさではないが)もっと観続けていたい心境に駆られたくらいだった。
しかし、この映画の基本的なアイディアやコンセプトが、横尾忠則氏から得られたモノを(本人の了解ないままに)山田監督が無断借用したとの訴えが同氏から出ていることを鑑賞後に知って、ショックを受けてしまった.....
お二人は親交があって、他の件ではコラボしたりもあるような関係だったとの事なのに、この映画に限ってなぜそのような振る舞いを山田監督がされたのか、理由は不明だが、なんか後味が悪くなる残念なお話である。
山田監督の?盲目的な寅さん愛」みたいなもの(気持ち)がそうさせてしまったんだろうか......?
久しぶりに泣きました。
お正月男はつらいよお帰り寅さんを見て来ました。 行く前は主人公の渥美さんは亡くなっておられるしあまり面白くないだろうなーという感じでした。
所がどうでしょうか始まってからだんだん涙がポロポロ流れ始め止まらなくなって来ました。
映画の内容でも泣ける所はありますがそれとは関係無くなんていうか一つ一つが懐かしいからなのかその時代が甦ってくるからなのかとにかく泣けました。 そしてどんどん吸い込まれていく感じ寅さんが出てくる場面は相変わらず面白し 時間が経つのが早く私にとっては久しぶりに大変面白い映画でした。
ちなみに隣で見ていたご夫婦の奥様も泣きっぱなしでした。
山田監督ってほんとうに素晴らしい監督さんだとつくづく思いました。
もう一度映画館に足を運ぼうかと思っています。
こういう映画がもっともっと見られるといいのにとつくづく思います。
昭和最後で最強のキャラクター
NHKでメイキング・ドキュメントが放映される等、最新CG技術で甦る「男はつらいよ」として公開前に何かと話題になっていた今作。私もどんな映像が観れるのかと期待していたのですが、実際には僅かな合成シーンと満男の回想に沿った過去の名シーンが挿入されるのみで、渥美清が亡くなった際に作られた「ハイビスカスの花/特別編」と大差ない内容にガッカリしました。また、何名かの方が指摘されるように冒頭の桑田佳祐の出演シーンにも唖然としてしまいました。私自身も彼のファンですが、この様な形では見たくありませんし、彼自身も断るべきだったでしょう。
本編では寅さんファミリーや、かつてのマドンナたちが花を添えていますが、やはり渥美清の不在は淋しく面白味がない(唯一、美保純の熱演が光ってました)。 そのことがかえって渥美清が演じた「寅次郎」という昭和邦画界最後の最強キャラクターの大きさを改めて感じさせられる結果となってしまったように感じます。
いっそ、大泉洋あたりを「寅次郎」に起用して、CGで昭和を再現した「男はつらいよ」を作った方が面白かったのでは?
携帯電話にインターネットと、寅さんにとっては住みづらい時代となってしまった現代、
彼は今頃どこを旅しているのでしょうか?
名作
冥土のみやげ
このシリーズは好きではない。
映画館で観たこともない。
以前は年末年始に必ずTV放送していたので、
見せられていた記憶はある。
平成を飛び越して、明らかに昭和テイストの映画。
なぜ今更の観は免れない。
レクイエム?いや失礼、ご存命だから冥土のみやげ?
何はともあれ、妻のお供で渋々足を運んだ。
観客はまばらで高齢者ばかり、
上映開始前からいびきが聞こえ、
観客にとっても将に冥土のみやげ?
いびきは中盤まで途切れず、さながら地獄絵図w
やはり私は車寅次郎は好きになれない。
軽度の知的障害があろうことを差し引いても、
傍若無人、自らの価値観を振り回すサイコ。
その最たるものが、自分のメロンがないと暴れるシーン。
観るに耐えない。
たまに気の利いたことを言うから、それが何?
それを敬愛、懐古することがベースにある時点で、
この映画にシンパシーを感じることはできない。
辛い2時間で、評価は星0。
但し、孫娘のかわいらしさと女性編集者の秘めれど溢れ出す想いには、ちょっと心が動いた。
嬉しくも懐かしく寂しさも
オープニング‥スクリーンに‥
あの音楽と男はつらいよの題字‥嬉しさと懐かしさに涙が‥
高度成長期、日本を支えてきた昭和の人達は、不器用だけども、人情に熱くおっちょこちょい。憎めない自由な生き様に憧れ抱き。
日本中が、笑い涙する昭和の大スターの帰りを待っていた。
初めて寅さんを観たいと思う方‥映画館に足を運ぶまでに、全部観るのは難しいと思うので‥
僕の伯父さんを観てから、映画館に足を運んで頂ければ、話が多少繋がると思います。
父親に連れて行かれた映画館‥30数年前の正月が懐かしく思い出されます。
年を重ねたなぁ〜笑
久しぶりに、映画で邦画で泣きました。
寅さんは、永遠です。
日本人の故郷です。
私も時に、ねぇ寅さんって風に尋ねてみようかと思います。
ほんまお帰りやわ〜!
さすが山田洋次監督!
冒頭の桑田佳祐はまったく不要!
根っからの寅さんファンとしては、懐かしくて、また、満男を主人公にして作ったドラマは要所に寅さんを絡めることによって最高に面白いストーリーに出来上がっていました。
もともと涙もろい私は始まってすぐに涙が出てきて、鼻水流れてきて、マスクしていて誤魔化すことができて助かりました。
今回の映画で本当の意味で寅さんとはお別れなんだろうなと思うと、それでまた涙ウルウル。
久しぶりに思い切り涙流せて良かったです。
でも、多くの人が書いているように冒頭の桑田佳祐はまったく意味がなく、何故あんな始め方したんでしょうかねぇ。
それと、レビューの中で山田洋次監督が死んでたと思ってるような人が小難しく意味の分からないことを書いていましたが、そんなレベルの人に寅さんの映画レビュー書いて欲しくないと思ったのは私だけでしょうか。
心の底からもう一度寅さんに会いたくてたまらなくなった。満男の「人間...
桑田さんは必要か?
こんな時寅さんがいてくれたら
満男君より少し歳上ですが、「ぼくの伯父さん」から満男君の立場でずっと観ていました。なので私にとっての寅さんはいつも振られてばっかりの情けない寅さんではなく、勉強は何のためにするのか、人は何のために生きるのかを適切な言葉で教えてくれた頼れる人生の先輩でした。
今回満男君目線で描かれた寅さんをやるということで、私の中ではすでに勝手にストーリーができあがっていました。思っていた通りでもあったしそうではなかったところもあり。桑田佳祐さんの歌はどうかなぁ。ラストはやはり凧揚げの場面で終わって欲しかったなぁとか色々。でもほとんどが想像していた通りの展開で安心して観ることができました。もちろん涙を流しながら。
しばらく寅さんロスになりそうです。
最後の満男君の涙が山田監督自身の寅さんとの決別を表しているのかなぁと思うとまた泣けてくるのです。
風天
男はつらいよ お帰り 寅さん
寅さん、満男も泉ちゃんもあなたに肩を並べました。
今年の一本目はこれに決めていた。
もう戻れない懐かしい昭和の正月を過ごしてみたくて…。
上映が終わった。映画館を出ると令和の時が流れている。
僕も大人になったんだ。
あのころ、実家のテレビではしょっちゅう寅さんの映画が流れていた。
寅さんの恋にドキドキし、旅先の風景に日本の美しさを学んだ。
作品は僕の血肉になり、だけど他にもいろんなことがあって今がある。
ラストシーン、満男の涙がわかる気がした。
寅さんが帰らなくなって20年。
満男も泉ちゃんも、しっかり寅さんに肩を並べている。立派な大人になった。
大切な人はいない。
でも、こうして人の営みは続いていくのだろう。いてもいなくても大切な人だから。
吉岡秀隆、すごいな…。
後藤久美子、すごく素敵な人になった。
みどころ、ほんとにあげたらキリがない。
ラストシーンはニューシネマパラダイスかと思った。
素晴らしい傑作だと思う。
幸せな時間を過ごさせてもらいました。
ありがとう
正月は寅さんだね
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