男はつらいよ お帰り 寅さんのレビュー・感想・評価
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50年かけて作られた稀有な作品
テレビ版が1968年、映画版第1作が1969年。
渥美清をはじめとした出演者たちや歴代マドンナたち、そして山田洋次監督やスタッフの方々が積み重ねてきた50年目の50作目。
これは何人も否定できない重みがある。
「スターウォーズ」のような大規模な座席数の所ではなかったけど、逆にその小さめのスクリーンにぎっしりと入った年齢層高めのお客さんの中で見たのが、かつての「お正月は寅さん」のキャッチフレーズを思い出した。
映画の上映中はしゃべってはいけない事くらい百も承知で言うけど、昔の映像が綺麗にリマスタリングされて、回想シーンで吉永小百合さんや大原麗子さんなどが画面に出てくると、周囲のオジさんオバちゃんたちから「若いねぇ」とか「綺麗だなぁ」と洩れてくる呟きはそんなに悪いものではなかった。
これで「男はつらいよ」は完結でいいでしょう。
満男と池脇千鶴さん演じる編集者の再婚話などで続編を作るのはやめて欲しいと思います。
これで物語は終わりですが、寅さんはこれからもずーっと生き続けますから。
以下、ちょっとだけ蛇足。
ゴクミの芝居というか、台詞まわしに若干の違和感を覚えたのは、彼女自身も役柄と同様に海外生活が長かったから、ある意味ではリアリティがあると言っていいのかなww
素晴らしい映画でした。 シナリオや過去の作品のシーンのチョイスなど...
素晴らしい映画でした。
シナリオや過去の作品のシーンのチョイスなど、物凄い熱量と時間をかけて制作されたのだろうと感じました。
本編に過去の作品の名シーンがちりばめられていますが、違和感なく、わずか数秒のシーンでも絶妙な選択で、ファンも納得できる内容です。
特に最後のシーンは、その時代のことを思い出したりして特に涙が止まりませんでした。
オープニングの桑田佳祐の歌や口上に批判がありますが、全ては最後に繋がっているので、全体を通せば筋が通ります。
最後に渥美清さんの口上と歌で終わり、あーやっぱり渥美清は天才だ、と、観客は圧倒的な本物の存在感にひれ伏すのです。
良かった!
BSでは何度も毎週毎週楽しみに見ていましたが、劇場で寅さんを観るのは初でした、それも封切り初日に行ったのは、子供のころ行ったスターウォーズとか007シリーズ以来です、それほど寅さんに会える日を心待ちにしていたのです。
冒頭の桑田佳祐の主題歌は、私も感心はしませんでした、何か冷ややかに聞いていました。
やはり渥美さんのそれとは比較にならない歌唱でした。
内容は満男中心に描かれますが、随所に寅さんの映像やセリフ、マドンナ達が出てきて、懐かしく熱い想いがこみ上げてきます。
泉役のゴクミは演技力とセリフはアレですが、ブランクを考えれば、十分頑張っていたと思うし、依然として美貌は衰えない、満男との想いを寄せ合い大人の友情に近い恋愛感情も確認できた空港での部分は大変良かったし、山田監督らしい清々しさを感じられました。
序盤のさくらとヒロシの馴れ初めの回想シーンでは、改めて倍賞さんの庶民的で清潔感のある可愛さにウットリしました。
ラストに近いところで、歴代マドンナの美しく活き活きとした映像をこれでもかのように爆撃してくる手法は、ニューシネマパラダイスを思い起こされ、涙腺を刺激され、ラストの渥美さんの主題歌で涙腺完全崩壊でした、見終わったあともう、興奮を抑えられず、こちらに投稿してしまいました、ほんとに良い映画を観ることができ、また、寅屋の皆様に会えて感謝感激です、また、見に行きます!
寅さんが愛された時代、人情やときにお節介をも愛された時代。
1969年、昭和の世に誕生、日本人の心だった『男はつらいよ』。寅さんが愛された時代、人情やときにお節介をも愛された時代。寅さんを失って約4半世紀、ふと新幹線でナタを振り回して誰でもよくて2人以内の殺人ならばと念願の死刑は逃れられ法廷で万歳三唱した稀代の狂人が思い浮かんだ。人情がこの映画の愛すべき主人公を生み出し、人々の心を癒した時代から今や『男は』って言葉すらもタブーとされる。どこか懐かしく失われた心がスクリーンから溢れてジワリと涙が出た名作。
残念なところ
桑田佳祐の主題歌、オープニングの夢、前田吟の髪型、笹野高史の配役、美保純の息子、寺尾聰の代役橋爪功の何故?
満男の一寸ドジで調子のいい、だけど憎めない人柄が消えてしまった所。
そして寅さんの消息?に触れない違和感。
でもでも、内容はさて置きスクリーンで観る寅さんの姿は至福のときでした。
配役が微妙。
48作全て見てみましたが
泉のお父さんが本編配役通り寺尾聡ではない時点で物語に入れなくなりました。本編で違う配役だと入れなくなりますね。
泉のお父さんが橋爪功の時点でまた満男からお金要求する時点で『男はつらいよ』が『家族はつらいよ』になっている。
がっかり
主題歌は渥美清さん以外考えられないのに何故、桑田佳祐さんなのか?この時点で冷めた。
しょうがないとはいえ主役も寅さんではない…
これは男はつらいよではなく番外編的な感じ。
テレビでスペシャル番組でするくらいのレベルかなぁ。
ありがとう寅さん。山田洋次監督
男はつらいよを見る前は正直、名作かもしれないけど長いなーの感覚だったけれども、この作品を見るに当たって本当になんで、もっとちゃんと見ておかなかったかと後悔しまくっていつの間にかどハマりしていた。
やはり70年代の邦画映画は自分の映画肌と合い、トラック野郎然り仁義なき戦い等の名作の数々。そして男はつらいよである!
今作で渥美清演じる車寅次郎は今の時代に住み暮らす、登場人物=観客達の心の中にある寅さんを思い起こさせてくれる仕上がりとなっており、寅さんが皆の心に生き続ける理由や意味。魅力なんかを再確認出来るか仕上がりで。脇をかためた、おいちゃんやおばちゃんタコ社長の面影も見えつつも、遺影に飾られた写真を見て、そして寅さんが出演していない部分は淋しさを感じてしまった。
だが満男や他の登場人物が思い出す寅さんの思い出のシーンで寅さんが画面に映る度に沸き起こる劇場での笑い声には一緒になって自分も笑い、泣き。高度成長から今に至るまでの誰しもの心に有るであろう人生を寅さんというフィルターを通して見ることで、改めて考えさせられる家族や人間同士の絆。生きることの尊さ。人間って日本人っていいなぁ~っとしみじみ感慨深い深い気持ちにさせられた。
1作目から50作目として紡がれ幕を閉じるシリーズに淋しさを感じつつも全てが繋がって完成された壮大な大河ドラマのような大きな作品で最後のこの作品は、個人的にはよくアーティストのLIVEが終った後に行われるアンコール的な作品かなぁって感じがした。
本当、今の時代に大事な何かを教えてくれるような、忘れてはしまいがちな日本人の心の響く作品であった。そして、この名作を作って一区切り付けてくれた山田洋次監督に心からありがとうという言葉を贈りたい!
泣きまくりでした
吉岡秀隆さんと同い年で「北の国から」の前から大ファンなので寅さんシリーズも浪花の…から見てます
泉ちゃんとの未来はないんだなって思ったら少し残念で、もしかしたら池脇さんとの再婚はあるかもって思ったら嫉妬したりして(笑)
始まる前にタオルハンカチ用意して泣く準備して早々と前半から泣いてしまった
後半にはすすり泣いてる方多数いらっしゃいました
私的には今年一番の映画でした!
来週もう一度見に行こうと決めてます
ザ・レクイエム。
追悼作品、丸っ切り。「新作の寅さんを劇場で観た事」が一度も有りません。正直に言いました。
生き方を教えてくれたオジさんの追憶。生き方を見失っている訳では無い満男。と言うより、むしろ作家としての生活が軌道に乗り始めたところだけど、初恋の女性が忘れられずうなされたりするぐらいだから、まだまだ青臭かったりする。
物語のクライマックスで、我を失っている泉への説得は、オジさんが教えてくれた生き方が、満男の中に引き継がれている事の証し。寅さんは私達の中で生き続けている、って言うお話。
オジさんの追憶シーンに登場する浅丘ルリ子さんが無茶苦茶好き。癖のある美人さんでキュートやし、なんて言っても役者さんとして最高!倍賞千恵子さんは流石です。肝心の後藤久美子さんが、正直イマイチだったかも。それと最初の桑田さんの歌と口上って要るの?
途中、乗り切れ無いところがチョビチョビあるけど、追憶シーンの渥美清さんに泣き笑い、ラストの原稿用紙にはホロリ。昭和の下町の人情劇って最強だす!
寅さん世代じゃない私にとってはスクリーン会えることにただただ感激
世代じゃないので、小学生くらいの時にDVDで両親が観ていたのを覚えています。
幼い頃はタコ社長が叩かれたり、法事の席で寅さんがお坊さんになってたりそんな所が面白くて大好きでした。
歳を重ねてからは、風景の美しさ、ふとした寅さんの台詞の深さ、ストーリーの切なさなどの素晴らしさにハマりました。
スクリーンで主題歌を聴いて寅さんの言葉を聴けることに感謝!感激!
男はつらいよファミリーと寅さんの昔話をしているようで、暖かい気持ちになりました。
嬉しい限りです。
全作見直してもう一度観に行きたい!
オープニング主題歌で台無し
なぜ桑田佳祐なのか?渥美清さんに寄せようとしてるのかもしれないが遠く及ばない下手な歌声。いきなりガッカリさせられた。
満男と泉の物語は通俗的で可もなく不可もなく。
綺麗に修復された昔の映像・大女優の皆様方を鑑賞出来ただけで満足です。
寅さんはいってしまったんだ。
初日に劇場で拝見した。
映画、50作目となる映画を見てなんだかんだケチをつけている人がいるのに驚いた。山田洋次が桑田佳祐の声に惚れてお願いしたんだろう、オープニング曲。それをとやかくいっている人もいるんだ。
もう亡くなった人がたくさんいるんだ、どうしょうもないことは百も承知のコンコンチキだよ。
小さい頃に寅さんいくつか観ていて、もうこんな馬鹿なオッチャンいらんわ、と思った人間だけど、これ観たらもう一度幾つか見とうなった。
小百合さんとごくみの若い頃の美しさを再確認した。
いい映画はそこらへんに転がっているんだよ。
最高の作品をありがとうございますm(__)m
男はつらいよシリーズの集大成と言える最高の作品でした。
オープニングが桑田さんだったのは残念でした。CGでも良いから渥美清さんが良かったです。
映画でメロンの話やリリーと寅さんの恋物語について語られたり
今回の作品では満男の泉に対しての恋愛感情(お互い結婚をし子どもが居ますが)がこの長い年月を経て、良い意味で完結したと感じました。
最後の寅さんの言葉には、涙が溢れました。
今年最後に見た映画が男はつらいよで良かったです。
★50です
私はこれが公開されただけで大満足。なにひとつ文句のつけようが無い作品。「家族は幸福の砦だ」という山田洋次監督の理念(のようなもの)を感じました。
シリア難民、高齢者介護など、解決できない現代の諸問題に目を向けているのも山田監督らしい。
今までの寅さんシリーズに無かったエンドロールは必見、そして必聴。今までのすべての寅さん関係者に渥美清さんが、自らの口上と歌唱で御礼を述べているみたいで、涙溢れました。私にとってこの歌声こそ、まさに「お帰り 寅さん」だったように思います。最後まで席を立たないでください。
[12/30 再訪追記]
いくつか画面細部の‘しかけ’が気になり2度目の鑑賞。
仏壇の写真立てやリリーズバーのインテリアや管楽器、そこここに50年の足跡が散りばめられ、まるで宝探しのよう。特に満男と泉の車のナンバーが1969(シリーズ第1作公開の年)には参った。
寅さん総集編
懐かしさで涙が出てくるし
うーん皆若いとしみじみ
5組も綺麗だったし 過去のヒロインも皆綺麗
桜もとても綺麗
ただ橋爪さんだけは俺の中ではイマイチ他にいい人いたのではないかと思う
あーあとくわたさん出なくて普通に寅さんで良かったような気がする
初日の初回に観れて良かった
メロンの話も出てきたし
寅さんファンなら是非見てください
なるべく過去をすべて見ておいてから見ればなおさら楽しめます
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