劇場公開日 2019年12月27日

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「懐かしさ、だけ…。」男はつらいよ お帰り 寅さん あげだまうきよえさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0懐かしさ、だけ…。

2020年1月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

率直な感想として、主題歌を桑田圭佑に歌わせることは失敗。声、歌い方からして男はつらいよの世界とはまるで程遠い。さらにオープニングに登場させることでさらに失敗の上塗りである。あまりに世界観がかけ離れたこの異様な映像、歌を聞くのは苦痛だった。SKIPしたい、とさえ思った。
この映画は、旧作を劇場のスクリーンで見られる、ということが最大のメリットである。昭和の人情喜劇を堪能した。新作部分については、吉岡秀隆の必要以上に深刻ぶった演技が邪魔だった。登場シーンの大部分で目を三角(文字通り三角になっていた)にしている。演じるほどの深刻な場面ではないはずの娘との会話のシーンでもなぜか三角。もともとワンパターンのくさい芝居しかできない俳優であるが、山田洋次に付き合わされて大火傷というところだ。まさしく「男はつらいよ」だ。

あげだまうきよえ