「懐かしさに涙」男はつらいよ お帰り 寅さん bluetom2000さんの映画レビュー(感想・評価)
懐かしさに涙
松竹のマークと主題歌の前奏。それだけでこみあげるものが。少年時代から盆暮れは寅さんの時代があった。二本立ての併映は変わっても不動の四番バッターだった。
そんな中、存命の懐かしい面々。みんなの居間の上がりに手すりが、博はチェアのほうが居心地良さそう。ああ、時代を感じる。
落語のまくらのような夢シーン。本編につながるこのスタイルは変わらない。
満男やさくらだけでなくリリーや泉を懐かしく見る自分。この人たちは、僕の心の家族のようだ。思わず涙。
笑い、泣き、ほのぼのと。満男の目を通して、観客席の僕も寅さんを思い出す。「寅さん、ありがとう」と言いたい。
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