劇場公開日 2022年6月17日

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「グッと胸に迫るものもなく……」峠 最後のサムライ pekeさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5グッと胸に迫るものもなく……

2022年6月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

予告編を見て、本作を鑑賞するのをとても楽しみにしていたのですが、ちょっと期待はずれでした。残念です。『蜩ノ記』のほうがだいぶよかったなぁ。

潔い主人公の姿、そして役所広司の熱演にもかかわらず、グッと胸に迫るものもなく……。
というか、その熱演がどうも作品にぴったりと収まらず「役所広司 独演会」みたいになってしまっているなと感じたりもしました。

とにかく何だか物足りなかったです。歴史や道徳のお勉強じゃないのだから、もっと映画としての、エンターテインメントとしての、面白さや盛り上がりが欲しかったように思います(エラそうなこと言ってスミマセン)。

久しぶりに仲代達矢さん(年とったなぁ)をスクリーンで観られたのはよかったです。

それにしても、タイアップかなんか知らんけど、あのエンドロールの石川さゆりの歌、必要なのかなぁ。

追記
本作は、観客にある程度の鑑賞能力が求められる作品だと思います。
『燃えよ剣』などと同様に、物語の背景となる、幕末~明治維新にかけての基本的な史実を押さえておかないと、「何をやってるのかイマイチわからん」、いや、もしかすると「さっぱりわからん」ということにもなりかねません。
それから、登場人物のセリフを正確に聴きとり、理解する力も必要でしょう。普段つかわない馴染みの薄い言葉がいくつも出てきますので、歴史につよくない人なんかは、ストーリーに入っていきにくいかもしれません。

peke