オペレーション・フィナーレのレビュー・感想・評価
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アイヒマンに弁解の余地など無かった
アイヒマンを捉える話を今語る事にどう言った意味があるのか?
『ホロコーストを起こした指導者を倒しても、結局、ナチスは生き続けた』そう言った結論にこの映画は達しているので、共感はしたいと思うが、60年前の出来事を今取り上げる意味をもう少し語って貰いたかった。
アイヒマンに弁解の余地など無かったと思うが。秘密裏にやった事を『真実を今語る』と言われても、信じがたく感じる。僕もイ○ラエルの『モサ○』は怖い集団と思っている。そう、思い込まされている。ユダヤ謀略論をこの程度の映画では払拭出来ないと感じる。
今は残ってしまったナチ的考え方を、イデオロギーに関係なく、糾弾して、根絶していかなければ駄目だと思う。アイヒマンの一件も忘れてはならないが、形を変えて、アイヒマンは生きている。勿論、プーチンもそうだろうが、プーチンばかりではないと僕は感じている。
ぐっと堪えて…
アイヒマンを生きたまま、潜伏先のアルゼンチンからイスラエルヘ連行するモサドの作戦チーム。チームの一員達もそれぞれ家族をナチスに虐殺された暗い過去を持ち、本来ならアイヒマンに心の底から復讐したいところ。同胞たちの前で、正当な裁きをさせる、それを全世界に知らせることで、自分たちの子孫に二度とこのような悲劇を起こさせない、その使命感と、アイヒマンとピーターとの会話を通し、アイヒマンを完全なる悪魔と描かなかった点がより映画に深みを与えていた。追手が迫る飛行場のシーンは緊張感があり、見応えがあった。アイヒマンが言う国の責任を一人に背負わして良いのかと言う部分に思うところはあるが、一人の判断が悲劇の歴史を作り出す重大な責任を負っているという点は今のウクライナで繰り返されていると考える。
実話ベース
ということで、あまりツッコまずに観た。
とはいえ、出来過ぎ感も。
グループ誰もが苦しみながら死んでいくのを望んでいたはず。
気持ちを抑え、生きたまま連れて行くというミッションを遂行。
ピーターはいくつか規則を破っている。
あんなに手足や口を自由に(そう見えた)させ、何か起きたりしないのかとハラハラ。
すごく年寄りに見えたが、意外と屈強なのかも。
息子はイケメン。似てない〜
しかし、遠くアルゼンチンでも、ヒトラーの影響が衰えなかったとは、知らなかった。
ユダヤ人を恐るあまりのことなのか。
アイヒマンの太々しさは十分伝わった。
伝わり過ぎてムカムカした。
600万人分の命に値するとか、ピーターのお姉さんは自分のツバ一滴の価値もないとか。
ピーター、よく思い止まったな、と。
Our memory reaches back through recorded history.
The book of memories still lies open.
And you here now are the hand that holds the pen.
自分達の記憶に残る歴史は、こうやって人によって書かれていくんだね…
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