パッドマン 5億人の女性を救った男のレビュー・感想・評価
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パリーが魅力的!
良い話だった。
インド映画なのでやっぱり上映時間は長いし、苦しい場面が続くのでちょっとしんどかったけど、こんな凄い人がインドにいたという事実を知れて良かったです。
パリーが美しくてとても素敵で、後半のラクシュミとのペアがビジネスとしても人間としてもピッタリだったし、彼女のパワーに感動しました。なたので、最後はちょっと残念・・・。奥さんも確かにラクシュミを愛していたんだろうけど、一番辛かった彼を支えたのはパリーじゃん~と思ってしまいました。
こんな人と一緒にいたーい!
女性って男性に対してというか、世間に対して、シークレットにしたいことが多いのはどこでも同じなんだよな〜と思い返す。
生理のことだって、公に話すのは(私は女性に話す時も)なんとなく躊躇してしまうから、インドの女性たちがあんだけ嫌うのも分からなくもない。
最後の演説で、女性は10ヶ月、男性は12ヶ月と言う言葉が出たが、そのように考えたことはなかったし、そんな状況であることを変えようとした人がいたことにも驚き感動した。それも男性が。
教育を受けない、文化慣習に疑問を持つ姿勢がない環境では、世界の(先進国の?)スタンダードを実現させようとしても待っているのは大きな反発。
授賞式のスピーチで俳優はインドはイノベーションの魂がある的なことを言っていたけれど、田舎の村にそれは感じられない。
教育を受け知識を得るだけではなく、視野を広げること、物事に疑問を持つことを浸透させ、途上国の国民自身が国を作る。
都会と田舎の差を極端にしないためにボトムアップしていかなければならない。
途上国の発展への考え方、慣習を変える勇気、、、
余裕のある映画だからこそ、色々なことを考えながら観ることができた。
ガヤトリを責めたくなって、見るのがしんどかった。
55ルピーは現在のレートで82円前後みたいです。それが「高い」そうです。
わたしの感覚では、82円程度ならば払えるんじゃ?と思いますが、
きっと55ルピーでできることがほかにたくさんあるので、高いと思うのでしょうね。ただ、映画を見ながら1ルピー=20円くらいするのかな、だとしたら1000円超えるし、そら高いよねって思ったのですが、え、100円以下なの?じゃあかえるんじゃね?って思ってしまいました。
(ですが、本作ホームページのコラムによると、インドでは地方と都市の物価格差が大層多きいらしく、「ナプキン1100円」なんだそうです。と、考えると尻込みするガヤトリの気持ちが分からなくもないです)
生理中は家に入れない風習や、生理のタブー観など「時代錯誤」とか「男尊女卑」とか「女の血にまみれて生まれるのに何がタブーじゃい」という憤慨がぼんぼんあふれてきてしまって、それを何とか抑えて見進めるのに苦労しました。
また、苦しんでいるはずの女性たちが、現状を当たり前と思い、そこから逸脱することを天変地異のように恐れ、忌み嫌うその態度に、より一層憤慨してしまって、正直なところ、ラクシュミが村から出ていくまで、がまんしてがまんしてがまんして、見進めたという感じになりました。
ラクシュミの行動もまあ、結構ひどいっていうか、デリカシーがないんですけどね。
お隣の初潮を迎えたばかりで初めて外で眠る女の子に、ベランダへよじ登って手作りナプキンを渡そうとするところなど、勘弁してくれって思ったし、
女子医大にナプキンを配りに行こうとして、正門からずんずん進んでいこうとするところとか、変質者に思われるよ!無理に決まってんじゃんって思いました。
もちろん、この辺りは映画として面白がらせるための演出だろうとは思っているのですが。
女性用下着にお手製ナプキンを装着した自分で着用するシーンは笑いました。
なんでピンク?なんでそんな恭しく上げるの?と。
インド映画らしく、みんなでシンギング&ダンシングもちょろっとあります。
ラクシュミの村はおそらくインドのマジョリティであるヒンズー教徒。
パリーのパパはインテリのシーク教徒(てことはパリーもシークなのかな?)。
町ゆく女性たちに、イスラム教徒やカトリックのシスターなどが見られ、様々な立場の人々へのまなざしも感じられました。
後半の休憩後は、面白かったですよ。
ナプキンの中身が綿ではなく、セルロースファイバーだと突き止め、それを手に入れ、機械を作った。そして、パリーと出会い、ナプキン製造機を女性たちに売って、そのナプキンを女性たちが売り、女性の自立を助けたっていうストーリーラインです。
国連でのスピーチは、いきなりラクシュミがスタンダップコメディアンみたいになってて、ちょっとたじろぎました。
女性たちがナプキンを作って売って、収入を得る部分はやはり感動しました。
なんですが、前半のいらいらを消し去ることはできませんでした。
立ち止まって考えればわかるんです。
ガヤトリやラクシュミの母や妹たちのような人を応援したいならば、彼女らの現状を責めることになんのメリットもない。むしろ障害にしかならない。
だから、この映画ではそういうことをしないんです。
それが、この場合の正しい態度だとわかっていはいます。
でもどうしても、わたしはラクシュミを責めた女たちを、特に妻であるガヤトリを受け入れられないと思ってしまいました。自分で何もしないのにって。およよと泣くだけ?と。
この気持ちを当の本人たちに直接ぶつけてしまわないために、わたしに必要なのはなんなのでしょう。わたしの母はほぼガヤトリ達みたいな人なので、思考停止かつ依存的、慣習・男性に盲目的に服従し、中身がない(とわたしにはみえる)信仰にすがるような言動を見つけては、徹底的に責めてしまいます。直接的に。
それが母に良い影響など与えないことは、重々承知の上なんだけど、責めてしまう衝動を抑えられないのです。
なので、母とは物理的距離を保つよう心掛けているのですが、それは問題の解決にはなっていない。
この映画を見ながら、わたし自身の問題を突き付けられ、居心地が悪かったです。このわたしのある種の女性たちへの嫌悪感は何なのか。どうして責めてしまうのか。
これから考えていこうと思います。
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わたしの初潮は1992年だったのですが、母から生理中には神社の鳥居をくぐってはいけないと言われました。はじめはそうなんだと思って従っていましたが、小学校の通学路に避けられない鳥居があるし、なんで列を乱してわざわざ鳥居の外を通らなあかんねんと思って無視するようになりました。
また、お湯が汚れるから生理中は湯船につかるなとも言われましたが、学校で配られた生理についての冊子には、生理中こそ清潔にして体を温めなくてはいけないので、湯船につかりましょうと書いてあり、そちらに従いました。
水の圧力で湯船のなかで出血はしません。湯船に入る前に、外性器をきちんと洗い流しておけば湯を汚すことはないと体験で知りました。
見ながら、そういえばと思い出しました。
映画で出てきたナプキンは、割と分厚く、長さも足りないけどあれでインド女性は足りたのかしら、横もれとか伝わりもれとか、わたしは前漏れがけっこうあって…とかいろいろ思いました。
あと、汚い布の汚さ度合いが分かりませんが、ナプキンだとかぶれやすいので、古い手ぬぐいなどを布ナプキンとして使うこともありますが、肌あたりはかなりよいので、それはそれでいいよ?とも思いました。
まあ、隠して干すとかはしませんし、汚さがきっと違うのでしょうね。
実話なのがすごい
とても見易く作ってあって何も考えずともハラハラできるし笑えるし泣ける娯楽作。
主人公の奥さんのために七転八倒しながらも前に進むバイタリティがすごすぎる…
でも深夜に生理きた女の子の枕元に立つもんじゃないよ!あそこ地味に怖かった
血まみれになりながら川に飛び込むシーンは深刻と受け止めるべきなのかめちゃくちゃ笑ってしまった。
インド映画特有のダンス少なめで記憶に残る強烈なフレーズの曲が最後だけだからもうちょいあっても良かった。
あと奥さんがラクシュミと離れた後、志変わらず研究する夫に愛想つかしたくせに有名になったらまた連絡とるってのがちょっと都合良すぎてエーッと思ってしまった。
ノンフィクションなので仕方ないんですけど…
パリーのがラクシュミの本質を理解しててこっちとくっついた方が幸せなのでは、と思うんだけど彼女が敢えてラクシュミと別れた理由がすごく腑に落ちて切なかったけどとても良かった。
空港での別れのシーンで号泣したわ…
女性の自立=生理と経済がリンク
21世紀初頭のインドの小さな村。
新婚生活を送るラクシュミ(アクシャイ・クマール)は、妻ガヤトリ(ラーディカー・アープテー)が月経の際に汚れた布を使っていることを知り、健康を案じて生理用ナプキンを買いに出たところ、あまりに高額。
買ってはみたが、普通の生活レベルの一家では毎月買える金額でない。
とはいえ、妻の健康は心配なラクシュミ、自ら安価な生理用ナプキンを作ってみて妻に試してもらうもののモレモレ、上手くいかない。
妻からは、女性の生理は不浄なことだから話題にもあげてくれるな、世間体もある、と言われてしまう・・・
というところから始まる物語は、安価な生理用ナプキンで開発した男のサクセスストーリーであるが、サクセス感が「功を遂げ、名を成す」という常道的レベルに収まらないのがこの映画のいいところ。
途中入るインターミッション(日本では文字のみ出て、休憩時間はない)までは、言っちゃ悪いがフツーのサクセスストーリーの下積み映画でしかない。
が、終盤から俄然面白くなる。
ラクシュミがつくる生理用ナプキンの試用者がなく、どこが悪く、どう改善していいかわからない。
けれども、ナプキンの主成分が単純な綿ではなく、グラスファイバーであることが判るあたりからの面白さは、エンタテインメント的なのだが、副題にある「(インド女性)5億人を救った」段階にくると、どこかサクセスストーリーレベルを超えてくる。
ナプキンを使うのは、女性。
ならば、売るのも、女性。
であるなら、作るのも女性であるべき・・・
虐げられてきたインド女性が自立する一歩として、生理と経済の仕組みがリンクする・・・って、これ、凄すぎやしないか?
エンタテインメント映画手法から、急激な社会派論調。
そしてそしての帰結が、夫婦の愛と慈しみ!
まぁ、成功するうちに、見えないところでラクシュミの男性的なイイカッコシイもチラホラ見えるのだけれど、実は、それが見えるからゆえに、女性を讃歌することもできるのではないかしらん・・・とそんなふうにも思えるわけで。
インド映画ってアクション+エンタテインメントだけはなかった、と改めてわかった佳作秀作でした。
なかなかよい。
ラクシュミは妻のために生理用品をつくろうとするも、女性の生理の話に男がクビをくっこんだので、穢れと言われてしまう。
街を出て行き、本格的な生理用品をつくる。そして安価なもの。それは女性の協力なしにはできなかった。最終的には国連にまで招待される。
女性ひとり守れない男になるな。
最後のスピーチには胸が熱くなる。
何度もおきあがる不屈の心に感動の嵐!!
妻にもあきられ、まわりにも変人あつかいされ
それでも生理用ナプキンを作り続けるパッドマン
彼の思いに気持ちを熱くしない人間なんているのだろうか
まるでスポ根ものを観ているような気持ちにもなった
これでもか これでもかと
襲い掛かる試練
観ていて これでいける!
えーまたあ・・・と言う連続で
ここまでしたんだからもういいよと
言ってしまいたいくらいなのだけれど
それでも彼はひるまない
何度も何度も立ち上がる
それがパッドマンなのだ
でも一人では成功はありえない
パッドマンにも 人のつながりがあり
それが 成功へと結びつけていく
クライマックスのスピーチのシーンがとても好きでした
泣いて笑いました
それどインド映画にはかかせない音楽
これもとても良かったです
感動しかない!
インド映画 嫌がる嫁を説得して
連れて観に行って来ました。
面白く良かった!素晴らしい!
前半 苦労話長いけど…
長い上映時間でしたが集中力切れず
主人公に感情移入しっぱなし
とくに
アメリカでのスピーチの場面!
感動!涙だだ漏れ!
最後…嫁のところに帰るやなんて!
グッときた!
素直に尊敬します。
アンビリバボーで ありそうな偉人の話ですけどね。
帰り道 嫁さんに
「どやったぁ?」満面の笑顔で聞いたら…
『イマイチ かな』
「えぇー!?」驚いた!
ホンマの仕事とは!
良かった。
インドのチャラさと封建さと努力
自分の満足ではなくみんなが幸せになるよう
それが、ラクシュミの願いや!
奥さん攻めたらあかんで!
って言いながら観てたよ。
恋と仕事は、別やな!
言ってたな
しょーもない男になりなやって
☆☆☆☆ 簡単に。 《穢れたモノ》だから、家の中には入れない。 そ...
☆☆☆☆
簡単に。
《穢れたモノ》だから、家の中には入れない。
そんな、長年続いて来た習慣や文化を覆すのは難しい。
それゆえ、悪魔扱いにまでされてしまう。
ただ1つだけ、彼には決して挫けないとゆう強い意思が有った。
《習うより慣れろ!》…いや〜!ちょっと違うんですけどね(´-`)
ただ、それによって遂に!
此処から先は。例えば『ロレンッオのオイル』の様に、それでも一切めげない姿が描かれる。だが陽の目を見る事は無い。
ところが、或る偶然の出会いから一気に…。
もうクライマックスの演説場面はウルウル状態。
個人的には『バーフバリ』を軽〜く越えて行きました〜(#^.^#)
いや〜!泣かされちゃったよ〜(ノД`)
それもこれも「困って居る人を助けたい。お金じゃない!」って気持ちが第1に有るから。
そして、全てが大団円で終わる訳でも無い…って、ゆうところもその要因の1つでしょうね。
激しいダンスシーン等は無いですが、オープニングの歌を始めとして。殆どの曲が耳に馴染んで入って来る。
特に、【テストマッチ】の場面がお気に入りですね。
♫すっかりヒーロー、すっかりヒーロー、すっかりヒーロー、ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!♫(空耳っス)
2018年12月8日 TOHOシネマズ/シャンテシネ1
【感動】配偶者あり・カップルの方にお薦めの実話物語
生理用ナプキン作りに情熱をかけた男の実話物語です。
顧客1号のパリー(初期のローラ似)が登場してから展開が大きく動きます。
国連での演説スピーチもなかなか良かったです。
「インドにスーパーマンやスパイダーマンはいないが、パッドマンがいる」にはかなりウケました(笑)
インド国内で貧困に苦しむ女性を助けるために同性ならではの理解を得やすい販売スタイルも共感できたし、また手に障がいを持った方に対しても機械を操作しやすいように改良した点もすごく良かったです。
まさに世の中の困難を希望に変えるやり方で、何度もウルウルしました。
音楽も心地よく、主人公ラクシュミに何度も何度も同情しながらも最後は苦労が報われて良かったです。
個人的には今年一番の大当たりでした!
インド映画はいつでも古くて新しい刺激に満ちている
愛する大切な人が病気になったり、最悪亡くなってしまうことから救いたい。そんな素朴で頑なな動機から始まったことが結果的に5億人の女性の力になる。国連でのスピーチのシーンでは涙ぐまずにはいられませんでした。
インドにはスーパーマンやスパイダーマンはいないけど、パッドマンがいる‼️
それだけで満足感に浸ってればいいのに、ひねくれたもう一人の自分が余計なことを想像してしまった。
先行して経済大国になった中国のように、これからインドが経済発展して、電気や通信、道路や空港などの物流も含めたインフラが整えば、グローバリズムの名の下に、花王やユニチャームやP&Gなどが進出し、せっかく貧困や前近代的な文化の呪縛から解放されつつあるインド女性の雇用を奪うことにならないか。仮に進出企業に職を得たとしても、自分たちで作っていることから生じる自立心や誇りを持ち続けることができるのか。
社会の発展途上で得られるひとつの達成(例えば、貧困からの脱出)の後には、また新たな社会問題(経済格差や成功者への妬みなど)が現れる、ということを示してくれるインド映画はいつも古くて新しい刺激を与えてくれる。
このような映画を見た後、私達が普段当たり前に享受している様々なことに改めて感謝しなけれはならない、というニュアンスの感想を持つことがあるが(勿論私もその1人です)、だからといって、今の日本において感じる不安、疎外感、イジメ、ネットでのヘイトスピーチなどの解決にはほとんど役立たない、という無力感も実は大きい。
映画.com試写会にて
富や名声のためではなく愛する妻のため、インドの女性のために
戦った男の話
インド映画はやっぱり偉大だ
周りからバカにされ、変人扱いされても愛する女性のために戦い続ける
一人の女性を幸せにできないやつなど、男ではないと奮闘し続ける姿にはグッときた
インドの女性は何よりも恥じることを恐れる
そしてインドはしきたりや習慣を大切にする
それに背くものは恥ずべき者として扱いを受ける、それが良い行いに繋がることだとしても理解されないのだ
そんな状況で自分の信念を貫き通す強さ、
教育や知識という枠を超えて、彼には誰にも負けない強さがあった
特に講演会のシーンには印象的だった
彼が富や名声のために行動していたら、マネーマンになっていたら
また同じ過ちを繰り返していたかもしれない。
彼はインドの女性に職と安全を与えた。それは希望や誇りを与えたということ
インドの女性のヒーローになったのだ。
そうして自分の仕事を最後までやり遂げだのだ。
パッドマン万歳!!!!
インド映画万歳!!!!
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