「オープニングの歌がこの映画の全てを物語る」パッドマン 5億人の女性を救った男 regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
オープニングの歌がこの映画の全てを物語る
まず、インド国内の生理用ナプキン普及率が2001年までわずか12%だったというデータにビックリ。
インド映画らしく喜怒哀楽の演技が分かりやすい一方で、女性の自立に触れていたり、ヒンドゥー以外のシクやイスラム、キリストといったあらゆる教徒もまんべんなく登場するあたりが、最近のマサラムービーの変容を象徴しているかも。
実際は6年近くかかったナプキンの開発年数を短縮していたり、主人公パッドマンのあわやグレーな恋愛描写など、史実と異なる部分はご愛嬌。
ただ、撮影時にナプキンを持つ演技を拒否した男性俳優もいたらしく、インドでは女性の生理に対する偏見は残っているという実情も、知っておかねばならない。
ワンテイクで撮ったというクライマックスのパッドマンによる演説は、分かってても拙い英語だからこそ、余計心に伝わってくる。
あと、さだまさしの「関白宣言」とは真逆なオープニングの歌がイイ。
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