「いろいろと物足りない作品。」A-X-L アクセル レントさんの映画レビュー(感想・評価)
いろいろと物足りない作品。
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YouTubeで予告編を見てからいつ劇場公開してたのか全く気付かなかった。日本未公開作品ではないみたい。
ロボットと人間が出合い、互いの絆が生まれるみたいな王道パターンはやりつくされており、本作もやはり新鮮味はない。
それどころか、こういった作品では一番肝心の両者が信頼関係を築き上げる過程があまり深く描かれておらず、あっさりと仲良くなってしまう。
これは犬の特性上仕方ないのかも知れないけどアクセルが簡単になつき過ぎて物足りなかった。野良犬をなつかせるのは大変な努力が必要なのに、アクセルはペットショップから買ってきたような犬なのね。
アクションもCGを含めて特に目を引くものはない。冒頭のレースシーンは迫力あったけど。
子供向け作品なのか軍用殺りく兵器といいながら、人を殺すシーンも一切ない。軍用ロボット犬の兵器としての恐ろしさを作品冒頭で見せておけばマイルズとの最初の接触場面はよりスリルが感じられただろうに。
ストーリーも軍用兵器として完成されたロボット犬を追手にしてマイルズと絆を結んだアクセルとの対決という展開にしてほしかった。人から優しさを学んだアクセルと完全な殺りく兵器としてプログラミングされたロボットのどちらが勝つかというのをクライマックスに持ってくれば盛り上がっただろうに。
ロボットを使う人間次第でロボットは凶器にも友人にもなれるみたいなメッセージも込められたはず。でもそれだとターミネーター犬版になっちゃうか。
まあ、確かにラストはマイルズを救うために自らを犠牲にしたというのはよかったけど。
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