「楽園は自分の心に…」楽園(2019) shokotenさんの映画レビュー(感想・評価)
楽園は自分の心に…
社会に出て、出会う人やあるいは
仕事で、何て理不尽なんだっ!と
憤慨しながら、やり切れなさに
友と弱いお酒を飲みながら、
くだを巻いていた頃を
何となく思い出しました。
わたしが間違っているんだろうか、
わたしがおかしいんだろうかと…
フェアに生きようとすると叩かれ
息苦しく、いつの間にグレーに
染まっていった若かりし頃の
切ない思いが蘇りました。
でもそれが世の中で、理不尽な
中を生きて行かなければならない。
でも幸せも同じくらいあることに
なかなか気づけない。
つい、後ろばかりを振り向き、
奈落のスパイラルに迷い込む。
優しい人が生きにくい世の中って
間違っていると思うけれど、
そんな時に救ってくれるのは
音楽であったり、本であったり、
絵画を観に行くであったり、
素晴らしい映画や友に出会うことで
あったりする。
生きていくのに必要不可欠で
ないものが、人生を変えては
くれなくても、そっと寄り添ってくれる。
一歩踏み出す勇気をくれる。
誰1人幸せな人が出てこなかった
作品だけれど、その中に
楽園を探すヒントが隠れていたように
思いました。
理不尽への1番の戦力は、
心を豊かに保つ事。
それが楽園への
近道ではないかと、そして
楽園は自分の心に創るものだと。
やり切れない切ない作品だった
けれど、こういった素晴らしい映画との
出会いがわたしの明日への活力になります。
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