ビリオネア・ボーイズ・クラブのレビュー・感想・評価

事実は小説よりも奇なりなのかな。もう少し、詐欺師のテクニックがあり、痛快劇っぽくしてほしかったが、盛り上がりに欠けた。後半、大物詐欺師を殺してから、転落ぶりも唐突過ぎて緊迫感がない。

ジョーが天才天才だと言われてるけどその描写が分かりにくくノリで金持ちになった感がある。
そもそも投資も成功してないのでどこが天才なのか…あれもディーンの口車で、普通より少し賢いくらいなのにただ担がれてただけのかな。
何が訴えたかったのかよく分からない映画だった。
人を簡単に信用するなというとこかな。
つまらなくはないけど面白くもない映画だった。
タロンのクズ役演技は楽しかった。

　欲望に翻弄される若者たちがおじさんに騙されて勢い余って殺人にまで手を染めてしまう。結局配当は何回か支払っていたのだろうか。こういうの見ると大人しく地道に時給を稼いでいた方がいいのか、一瞬でも高い場所に行って高揚した気分を味わった方がいいのか、分からなくなる。そこから落ちた人は、大人しくしていればよかったと思うだろうし、地味に暮らしている人は一瞬でもいい思いをしてみたいと思うのかもしれない。その場に行ってみないと分からないものだ。