「評論子には心に沁みた一本」マイ・サンシャイン talkieさんの映画レビュー(感想・評価)
評論子には心に沁みた一本
市街地で起きている暴動に巻き込まれて、直接に、何か物的な被害を受けたという訳ではなくても…。
それでも、その暴動が、静かに静かに、しかし確実に、家族の中に忍び込んで来る様は、観ていて、戦慄すら感じます。
映画を作り始めて発表した作品数の少ない監督さんと承知していますが、前作『裸足の季節』同様の鋭い眼(観察力・洞察力)は、本作でも特筆ものではないかと思います。評論子は。
このところ新作を発表していないようですが、評論子は『悲しみが乾くまで』のスサンネ・ビア監督を思い起こしました。本作を観終わって。
戦争は遠く遠く、はるか彼方の地での出来事のはずなのに、その戦争が、確実に家庭を蝕みら、破壊してゆく…。
同監督と同じように、作品を通じて「追っかけ」することを楽しみにできる監督さんを、またお一人知ることができ、嬉しくも思います。評論子は。
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