記憶にございません!のレビュー・感想・評価
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観ても何も残らない
予告で観たいなぁと思っているうちに大ヒットとなってきたので、久しぶりに日本映画をスクリーンで観ようかなと映画館へ。
でもこの映画の一番の見どころ・山場は
総理の記憶喪失前の国会で悪態ついて『記憶にございません』のシーン。
CMでも何度もやっているところ。
面白い映画はそのシーンから観客が想像する流れや展開を見事に裏切って、そのCMでのシーンは単なる伏線だったのかとしてやられてうれしくなるのだけど
この映画はそれがない。そのシーンがピークで後は惰性のみ。
なんの珍しくもないストーリーが続き終わる。
何の驚きも感動もない。たいして笑いもない。
コメディとうたうならもっと徹底して笑わせてほしいのに、微妙にしんみりさせたい感が混じって中途半端。
ん~もうCMに騙されないぞ
安定感ある(疲れた心の方へクスクス笑いが提供されます)
疲れた心を癒やされに観に行くにはとても良いですね
ただ「どうせ地上波放送するのだろう?」とか「TV向けなのだろう?」と思うなら
劇場で観る値段と「今、笑いたい・癒やされたい」との気持ちと相談した方が良いかもしれません
なので★4にしました
最後、もしかして総理大臣が・・・はちょっと心配しながら観ていましたが
最後まで綺麗な着地で癒やされ目的は達成出来ました
綺麗事かもしれないけど、こういうものが観たかったんだと安心したので満足です
気付けば初三谷作品。
予告を観て、面白そうだなぁと思ったのと、周りの友人たちの感想を聞いて反応が良かったので、観てみた。純粋に面白かった。爆笑するって言う感じではないけど、クスクス笑ってしまったり、次はどんな感じになるんだろう?って、ワクワクした。完全の悪人が出ていないし、ハラハラしそうになってもすぐに解決するし、ラストの方でえっ!と驚くこともあった。もう一回観たい。あの豪華な役者陣を惜しげもなく使うところが、神谷さんなんだろうな。
ゲラゲラ笑うというほどでは無かったが、
まあまあ面白かった。
難しく考える事は何もないし、政治を知らなくても楽しめる。
ストーリーも単純でハートウォーミング。
見終わって面白かったね・・・ですぐ忘れる事ができる娯楽映画。
三谷幸喜監督はこの映画に関して、
「時事ネタを入れたり、現代の政治を風刺するようなコメディにする気は最初からなかった。時事ネタを入れると、“今だけ”のものになってしまう。映画はずっと残るものなので、いつの時代の人が見ても面白いと思うものじゃないと作る意味がないと思ったんです。」
(公式サイトより)
と発言しているらしい。
その意図は良く分かるし、概ね賛成だが、「分かる人には分かる」小ネタを仕込んでもらえるともっと嬉しかった。
タイトルからして聞いてすぐ「ああ、ロッキード事件だな」と思わせる意図はあったと思う。
その小ネタの出来が良くない。
野党の女性党首で白いスーツだとあの議員だなと思うし、総理の奥さんの事を秘書官が
「あの方は何でも喋るから」と言えばあの総理婦人かなと思う。
このあたりにニヤッと笑えるネタを仕込んでもらえるともっと楽しめた。
出来が悪いと思った一番はアメリカ大統領。
木村佳乃は今やお笑い芸人を食ってしまう飛ぶ鳥を落とす勢いの女優だが、この設定はひどすぎる。
強い女性大統領、ヘアスタイルからして、モデルは「鉄の女」故マーガレット・サッチャー英元首相だろう。
ところが、あのカツラと趣味の悪いスーツを見ると「コメディー映画」の中にそこだけB級コントだった。
序盤は楽しいが後半がイマイチ
石が当たり記憶が飛んだ総理大臣がイチからやり直していく所は面白かったです。
途中ギャクが入り笑えます、キャストも超豪華
自分的に後半のストーリーが読めてしまったのがちょっと残念でした
他の作品よりもストーリーはしっかりしているものの、笑いは抑え気味。
石をぶつけられたことで記憶がなくなった総理大臣。
それを隠そうと、記憶がないまま、周りの秘書官に導かれながらその場その場を切り抜ける。
今までが傍若無人ぶりで嫌わせ要素たっぷり→いい人に。
それが功を奏し、周りを巻き込んでいい方向に進んでいく。
どのタイミングで記憶は戻っていたのか。
大臣クイズの時なのか、それとも額縁の裏の写真を発見した時なのか。
不倫発覚で記事を封印せずに出させ、それを踏み台にして支持率好感度UPや幹事長失脚までを確信犯的に考えたのではないか、と自分なりに勘繰ってみる。
ROLLY、宮澤エマ、濱田龍臣、山口崇!
記憶を失った総理大臣を中井貴一が演じる。
中井貴一と佐藤浩市。
逆の役だったら全然違うものになっていたはず。
強面の総理大臣とベテランフリーライター。
石田ゆり子とディーンフジオカが不倫をしているという設定。黒田総理は野党の女性党首である吉田羊と不倫しているので、W不倫ということになる。19歳の濱田龍臣くんは、初めて見た気もしたが、ウルトラマンや子役の坂本龍馬だったらしい。
劇中、国会中継中にカメラ目線で総理大臣が、家出しそうになっている妻に向かって、愛を告白する場面がある。まずあり得ないことだが、三谷ワールド全開だ!サトコ!サトコー!
山口崇さん。
小学校の先生役。なんか気になったので誰かなーと調べました。かなりの御高齢だそうです。
面白かった
誰からも嫌われている総理大臣が記憶喪失になったら…という話。
面白かった。
ネタバレあるから注意。
簡潔に言うと記憶喪失してピュアピュアな心で政治頑張って、万事うまくいく。でも実は記憶ありましたーって話。
記憶喪失前と記憶喪失後でキャラが違いすぎる。人間の多面性を描いたものかもしれないが極端すぎてリアリティはない。リアリティとか今更かもやけど。
恐らく細かい政治ネタが含まれていたと思われるが、わたしそこら辺はわからないから存分には楽しめてないかも。
映画に来てた年代は40後半から50代の夫婦が多かった。平日の昼下がりということもあるだろうが私のような学生はおらず。
振り返るとすっごいチープな話となりボコスカ叩かれそうな可能性もあったが面白く仕上げられているので流石三谷幸喜。
日本の政治を皮肉ってる部分はある。
おっさんずラブで活躍した田中圭を盛り込むことでおっさんずラブファンも取り込もうとしている。田中圭は短いけどインパクトはあり、でも興味ないひとにとってもしつこくない演出だったと思う。
ベッタベタ。
そんなにピンチに陥らず気分的に平和に見れる。でも面白い。終わってほしくないなーと思わさせられた。
個人的には記憶喪失してピュアピュアに頑張ってたけど再び記憶が戻って今までの改善が虚無に帰すエンドをちょっとみたかったけど、ハートフルだった。
このような映画が一位なんて日本は平和だなぁ。
記憶にございませんっていってたくせに結局記憶あるやんっていう。政治家皮肉。
いじめられっこが別人格をつくりいじめられてるのは他人だと思うように、
他人だと思い込めるからこそすんなり謝れたんだと思う。自分じゃないから。
それをやってのけるなんてなかなかにクレイジーなやつだし、過去を自分がしたけど、自分ではないことにしてる段階で全く清廉潔白さはない。悪いやつに戻ってもよかったんだけどーって主人公が語ってる段階で政治に対して真摯とはいえない。今回ずっと生まれ変わりのチャンスを伺っていて、ようやく得た機会を存分に生かした訳だが、人ってそんなにすぐ変われるのだろうか。
しがらみにより今の自分ができてるだけなのだろうか。戻ろうと思えば過去の悪い自分にすんなり戻ってしまうのだろうか。
面白かったですよ♪
先ずは設定の勝利
支持率最悪の総理が演説中に石を投げられ記憶喪失にとまたベタな展開から、妻の不倫、グレた息子、愛人に迫られて困ったり、アメリカ大統領来日と・・・
(^○^)
ただ、けっこうまわりが冷静に対処していて、もっと側近が総理よりもパニックでハチャメチャだったらもっと面白かったかも?
三谷作品では現在の私のランキングでは1位「ラヂオの時間」、二位「素敵な金縛り」、三位「記憶にございません」ってところでしょうか?
記憶には残りませんが印象には残ります!
予告編、CMと見て、絶対に面白いと確信したら、予告編でやってるのはほぼ序盤だけでした(笑)
三谷幸喜作品を初めて見ましたが、このシーンいるの?って位チョコチョコとくだらない事を挿入してきて、クスクスと笑えました(笑)
政治家の汚いドロドロとした欲望や、裏金などちょいちょい出てきますが、最後はヒューマンドラマらしくまとめた感があります。
ただ、国会を私用で使って支持率は回復しないあたり、巧くできてるとは思いました(笑)
期待した面白さはなかったけど、小ネタ感満載なので良かったと思います(笑)
めちゃくちゃ面白い!…って感じはないけど、程よいコメディー感で、娯...
めちゃくちゃ面白い!…って感じはないけど、程よいコメディー感で、娯楽として楽しく観られた。
後半の恋愛部分はマジで「はぁ?」って感じだったし、こんなんやられたら逆に好感度下がるんだけどって感じだけど、実際支持率微増だったからまぁ許そう。
三谷映画なので、リアリティとかは基本的に最初からあまり期待していない。
三谷幸喜✖️中井貴一 おもしろかったー!
三谷幸喜さんと中井貴一さんの掛け合い、
ふざけながらも政治や大人に対する辛辣さ面白すぎました。
「記憶にございません。」よく使われる調子のいい言葉も。
本当に記憶を失くして、迷走する中井貴一演じる首相も、、面白かったー!最初から最後までよく笑いました。
大げさな演技も、やっぱりおもしろくて。
そして、今日は消費税が10%になった一日目。
本当に皮肉にも ストーリーにも出てきて 辛辣さにさすが三谷さん、と思いました。
豪華すぎるキャストも良かったー。田中圭はおっさんずラブがかなり重なりながらも、、笑 吉田羊や石田ゆり子も出てきて。好きな俳優さんばかりで、嬉しかったです。
仕事をしてると家族のことはおざなりになりがちな
日本の社会。
愛してますと全国ネットでの演説も良かった。
愉快さの中に、ものごとの大切さも描かれていて、
とても良い映画でした。
もっと、もっと、もっとっと。(笑)
内容はともかく。
いろいろ頭を横切りまして。
うちわな感じで。
なんかもっと徹底的にケチった主人公だとか。
もっと徹底的に変装して働きまくっているすがたとか。ほしいかもとか。
ちょっとした空き時間に、変装して、周囲の草木の手入れをしていたり。
客人が来ないときはトレーナーやジャージで。
客人が来る前に素早くスーツに着替えて、終わったらサクサク着替えるとか。
食事もみそ汁と納豆とか。家庭ではとか。
そのギャップ感やシーン上でのギャップなど演出が少し物足りなかった感がありまして。
仕方がない。
CGやVFXの技術的なところもあまりなくて、もったいない。
アニメーションと実写とCGとVFXなどを組み合わせて。
なんか現代の技術と過去の伝統を組み合わせてイノベーションに挑戦してほしいと感じてしまう。
今日この頃の、海の向こうの人たちの声。(笑)
そんな人はいるかどうかわからないけれど。
苦笑が多くて、残念。(笑)
苦笑は多少はいいとはおもうけれど、もっと腹から笑いたい。(笑)
色気ねたももっと大胆にめちゃくちゃな設定とか、脱出劇とか工夫が足りない。
正直、レベルが低い。っていう人がいるのかいないのか。
まあまあまあ。
うーーーーん??!!うん!!うーーん。。
俳優さんや女優さんが豪華で。
凄いって感じてしまいました。
内容は、うーーーん。
前半、中盤とすこし中だるみ感がありまして、すこし退屈。(笑)
かつてのバブリーな頃の映画の匂いが漂って。(笑)
大丈夫かと勝手に心配してしまったり。(笑)
権力者パロディーコメディーデフォルメ映画的な。(笑)
さすがに最近はやくざ映画も減ってきまして、その逆なのか、感じてしまいました。(笑)
最後は、ああって感じで。家族感でだまされて(笑)ハッピーエンドなのか、どうなのでしょうか??
全体的にテンポがゆっくりで、まあまあまあ。
個人的には、もっとハチャメチャな現実離れ感をふんだんに取り入れて、
アクションシーンやVFXなどの技術で盛り上げてほしかったり。
もっと飛行機とか豪華客船とか、海外などのシーンなどもテンポよくふんだんに取り入れて。
アクション的なアクロバティックなコメディー感と、ありえないゴルフのショットとかでハチャメチャ感を出して。
コメディで(笑)をとって欲しいけれど。
まあターゲットは60代以上なのかなと感じてしまい、ターゲットにされていなそうで、しょうがない。(笑)
とりあえず、座って最後まで拝見できました。(笑)
つまらない がっかり
CMを見て 予備知識なしで衝動的に鑑賞
CMのような最悪な総理を期待していたら
出てくるのはCMのシーンのみ
まったく期待外れで
長たらしく何度も眠りかけました
三谷作品として期待しないほうがいい
会場の笑いもほとんどなかったです
主人公に拍手したい
まず、面白かったです!
ラストで主人公は実は記憶が戻っていたけど、記憶をなくしたフリをしていた、という種明かしは、この作品の重要なポイントだと感じました。
物語中盤あたりで主人公は妻と子に「僕は生まれ変わったんだ」と連呼していましたが、種明かしがわかると、その言葉に一層重みを感じます。
少なくともあの時点ではまだ記憶は戻ってはなかったかもしれないけど、主人公は支持率最低で、国民、ひいては側近からも嫌われる自分を心のどこかで、ずっと変えたいと思っていたのかな…と。
石を投げられる前から、「生まれ変わりたい」という気持ちを無意識に抱いていたのでは、ずっとチャンスを窺っていたのな〜と思うと、笑えるだけじゃない、お話の面白みを感じます。
主人公が記憶が戻った時に「元の悪い総理にも戻れたけれど…」と話していたのも印象的でした。
最後の山場である妻への愛を中継で伝える、というのはコメディ的にも面白いけれど、記憶をなくす前にも抱いていたであろう、本当は妻を愛している、タイプだ、よりを戻したい、という気持ちを素直に妻本人に伝えられた主人公に感動です。
主人公がしっかりチャンスを掴み、しがらみから解き放たれ、自分の感情に素直になり、自分の価値基準を持ち、悪いことは悪い、自分はこうするんだと周りに助けられつつ、一つ一つ決断していく姿が素晴らしいと思いました。
三谷作品としては○だが
ハッピーエンド。
中井貴一と草刈政雄は、ヤクザもやれるヒトなので、悪いところをもっと存分に出してほしかったなあ。
テレビ越しでは迫力がない。
全体的には娯楽作品としては楽しい仕上がりだけど、もう少しスピーディーで、緊張感もあると、ああ面白かったとなるだろうに。ディズニーだって、のんきなイカダ下りしてたって、最後は滝壺に落とすんだから、官房長官との対決や、再度の狙撃も悪ふざけで落とすんじゃなくて、シリアスにしてほしかった。
疑問なポイントは、あれくらいの告白ですっかり冷めている総理夫人は戻ってくるのか? 総理夫人と秘書官が夜の町を歩いていただけで、スキャンダルというほどの事なのか?
まあ、ファンタジーと思えばいいのだろうけど。色々ひっかかりました。
ところで、お子さま連れのお客も多かったけど、子どもにはわかりづらい話で、ダブル不倫もあって、どうなのと思いましたね。もし、これから見に行くなら、お子さまを連れていかないことをオススメしますね。
テンポがよい(ネタバレ注意!!)
ふざけたがとても笑える
例えば「k2プラン」k2プランとはスーパー銭湯つきの国家議事堂を2つ作るということだ。
ほかにもナリカワ大統領が来日し、黒田総理が手料理を振る舞う約束をするが記憶を喪失したため、料理ができないので料理人に作ってもらうナリカワ大統領に鴨肉の「上手い焼き方は?」と質問され「コンロの火をつけたままにしないことです。つけたままにすると後で大変なことになってしまいますからね」
とテキトーに答えてしまう。
後でナリカワ大統領は鴨肉はとても固かったと怒る
他にも井坂さん(ディーン・フジオカ)が黒田総理と妻と不倫していることが発覚マスコミによって晒されてしまう
井坂さんは突然いなくなり「辞表」を置いて出っていった
去っていった井坂を黒田が止め、井坂「私が足を引っ張る形となりすいまめん」
黒田「貴方が必要なのだ」
といい井坂は秘書を辞めるのをやめた
反抗期の息子は一回も感想文にお父さんのような総理大臣になりたいと書いたことがないと発言
順番はバラバラですがお許し下さい
とても面白い映画でした
ちょっと物足りない
記憶喪失後がほぼメインの流れだが、喪失前の濃い目キャラをもっと最初に多く登場させたほうが対比が理解しやすくおもしろくなるような気がした。
同じ絡みの場面でも前をきちんと映像化させると後がより際立つ。
喪失後のいいひとキャラが長く続いたので話がだれた。
政治家・総理の題材にしては余りにも内容が浅すぎる、それを俳優陣の演技で持ち上げている作品ではと
(ネタバレあるので映画を見てから読んで下さい)
政治家や総理の題材の割に、扱っている内容が余りにも浅すぎると思われました。
現実を分かりやすくするのは構いませんが、野党の党首と外からガラス丸見えの部屋での不倫関係とか、新しい国会議事堂建設のために億単位の現金ワイロの受け渡しを日中の車中とか、まったくリアリティのないアメリカ大統領との交渉とか、普段の政治に何も興味がなく調べる気もなく、イメージでこんなものだろうと作られている志の低さがまず残念でした。
その上で黒田総理(中井貴一さん)のアクの強さは記憶をなくす前の場面だけで、あとはひたすら(鶴丸官房長官(草刈正雄さん)のいう一年生議員的な)”いいひと”の作品主張がほとんどを占める映画になっています。
例えば、この映画では消費税を増税する代わりに法人税を上げるという唯一と言っていい現実にも通じる具体的な改善策に触れられますが、当然、少子高齢化の日本で社会保障費は増大されていくので全体では増税は不可避ですが、法人税を上げれば雇用や給与に直結してその反論を受け、さらに反論が必要になり‥
つまり、政治家とは、必ず誰かが不利益を被る中で、どこかで決断をする職業であり、単純に善と悪に分かれる職業ではない訳です。
(それが民主主義の本質)
現実の中で善悪分けられない政治の世界(あるいは現実の世界)で生きている人からすれば、この映画のような(一年生議員的な)善と悪を単純に分けている世界の描き方は、心底、あなどれる内容の作品に成り下がっている、といえます。
そんなことで三谷監督いいんですか?‥とは終始映画を見ていて思われました。
もちろん、映画には、そう簡単に善悪分けられない現実を忘れるために、あえて世界を単純化して描き、映画を見ている間はきれいさっぱり現実を忘れる作用もあります。
ただ、そんな映画が実際の現実を具体的に変える力は持ちえないとも一方思われます。
しかし、中井貴一さん、ディーン・フジオカさんをはじめとする俳優の皆さんの素晴らしい演技によって、その単純化された作品にリアリティの持ち上げはされていました。
この映画は、善と悪が単純に分かれた世界の間を、俳優の皆さんの素晴らしい演技で埋めている作品だと考えれば、その良さは発揮されていた映画ではありました。
映画はやはり、一瞬のきらめきで現実の深層を突き刺す作品であって欲しい、と勝手に思っているので、そこを回避し続け現実から目をそらし続けて、ベタ過ぎるありきたりの着地で作られた今作は、(一年生議員的な)人の理解の入り口で終わっている気がしていて正直残念でした。
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