記憶にございません!のレビュー・感想・評価
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中井貴一のコメディアンとしての才を改めて見せつけられる
取材前の試写で鑑賞以来、久々に地上波放送で鑑賞。
もともと分かってはいたけれど、中井貴一のコメディアンとしての卓越した才能を、まざまざと見せつけられる。ディーン・フジオカ、小池栄子を従えて、モップで報道陣のぶら下がり取材をするっと抜け出すさまは、思わず笑いを禁じ得なかった。
吉田羊とのやり取り、飯尾和樹の“耳”など、三谷幸喜が大好物の笑いが随所にちりばめられている。前作がなかなかの“迷作”だっただけに、妙に安心した快作。
らしさ満載のオースターコメディ
三谷作品らしさ満載で期待どおりだった。ツッコミどころ満載です。何となくだけど、役者のもともとのキャラも役どころに反映してる感じが好き。
予想外だったのは中井貴一さんのコメディアンとしての演技力。ある程度の上手さは想像していたがそれ以上だった。序盤の記憶失くしてて、不安だけどなんかトンチンカンでふふってなる演技大好きでした。
アメリカ大統領の木村佳乃さんには吹いたwww😂。
もう少し捻りが欲しかったかな
中井貴一のコメディセンスはやっぱり良いと再認識。
お話も良いのだけれど、予定調和というか、主人公があまり困らず、問題が簡単に解決してしまうので、ハラハラ感や、頑張れ〜と応援したくなるところがないまま終了。
この設定ならもっと主人公をギリギリまで困らせて、でも、心を入れ替えた総理に心打たれた人たちの協力で一発逆転!といった、捻りが欲しかったかな。少しコメディタッチな平坦で良い話で終わってしまい残念。
まあ、スオミよりは良かったです。
政治的な内容はそこまででもない
史上最低の支持率2.3%の総理大臣が
投げられた石で記憶を失ってしまう政治コメディ映画
その総理大臣をなんとか秘書が頑張っている
現実はダメな総理でもそこまで支持率は落ちないよな
どっちかというと政治というよりもホームドラマ寄りになっている
政治風刺の場面があるが消費税増税、生活保護、官房機密費など
軽く触れるくらいでそこまでではない感じになっている
国会中継で愛を叫んだり、プランを中止するところは
ちょっと強引に思えた。
アメリカ大統領が日本人にしか見えない
終盤で権力を握っている官房長官と対決することになる
でもゴルフの不正で辞任ってのはあっさりしすぎている。
最後のスナイパーは銃ではなくスリングショットを使うのか・・
現実のほうがヤバいな
実は総理は途中から記憶は戻っていて演技をしていたらしいが
なぜ改心したかよくわからないままだった
まあまあ面白い
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現役の首相が記憶喪失になるが、側近と共にそれを隠し続ける。
記憶喪失前は人格が最悪だったが、急に誠実になる。
そのおかげで外交がうまく行くなど、事態が好転する。
政治を裏で仕切ってたのは官房長官だったが、
そんな体制では国は変わらないと考え、対決して勝利。
また夫人が秘書官と浮気してたのを週刊誌に抜かれたが、
国会中継で妻に向かって愛を語り、関係修復。
さらに総理を嫌ってた息子も、父を尊敬するようになる。
実は途中から記憶は戻ってたのだが、自分のキャラを変えるため、
ずっと記憶を失ってるフリをしてたのだった。
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国会中継で妻に愛を語るとかはちょっとやり過ぎやとは思うけど。
まあ喜劇としてはなかなか面白かったな。
TVで見て、2時間40分も尺があったけど、長くは感じんかった。
面白かったが疑問が残る終わり方
前半は入りからとても面白かった。
後半はコメディと言えど、やや展開が強引で無理やり終わらせた感が強かったかな。
なぜ記憶が戻った総理が改心したのかという肝心な部分が1番謎。
三谷映画の中では一番好き
例の如く、そんな上手くいくか!?と思いつつも、最後には感動を与えてくれる。
似たパターンが多い三谷映画だが、今回は親子愛や政治的な考えも混じらせるなど、テーマ性を感じさせてくれる部分から三谷映画の中では一番好き。
テーマの主張に一貫性があった!!
日本の総理を題材に「腹を割って話す」事の大切さを描いていて、一貫性がありました。現実からあまりにも乖離していますが、この総理だと国民の暮らしは良くなるように錯覚してしまいます。年次改革要望書(年1回)、日米合同委員会(月2回)、2006年に外国人献金が合法化された、2015年に各省庁が法人化した等の要素は全く無く、まるで日本人だけで政権運営されているように見えるので、現実に戻ると再び恐怖が待っています。草刈正雄が安倍に似ていました。反骨精神のある役柄のせいか、佐藤浩市がノリノリに見えました。
悪い政治家の記憶を消す装置を開発しよう!?
フジテレビ開局60周年記念作品。
Amazon Prime Videoで鑑賞。
安定の三谷幸喜節が炸裂!
家族で笑って楽しんだ。
史上最悪の総理が、史上最高のいい人に。ひょんなことから「まっさら」になった男が人生を省みた時、自らを取り戻そうと誠実に全力を尽くす姿が感動的だった。現実の政治家もこう云う姿勢で仕事に臨んでくれればいいのにと思わずにいられない(中には誠実な人もいるかもしれないが…)。
記憶を消す装置を開発して悪い政治家たちを再教育し、いい人に矯正出来たらこの国は今より良くなるのではないか。でもそれはそれで、ディストピア的でだめかもしれない(笑)。
[以降の鑑賞記録]
2024/09/14:土曜プレミアム
※修正(2024/09/14)
予想に反して
二谷作品はあまり好きではありません。
しかし、これは良かったです。
中井貴一さん、上手いですね。いい味出てます。
草刈正雄さん、まさにツボです。
お茶目な小池栄子さん。
まんまディーンさん。
役者揃い。
記憶喪失のふりをしていたと言うオチまでついて。
食わず嫌いはやめます。
二谷さん、いい作品期待してます。
脚本以上に良い人揃いの人脈が素晴らしい
政治とは無関係のホームドラマで、さらりと見てクスリと笑える軽い作品。
邦画の中に社会派映画も増えてきて、余韻に浸れる物やしばらくずーんと来る物もあるからこそ、子供の頃三谷作品を見て笑えた感覚のまま、大人になっても考え込まずに楽しめる作品があるとホッとするし、第一線で作り続けている三谷監督のすごさを実感する。
脚本自体は、ひねりは特になく、ただ平和に見ていれられる内容。悪徳でこれでもかと悪い事ばかりな政治家が石を投げつけられて記憶喪失になり、すっかり改心した善人に生まれ変わるというもの。実は、途中から記憶は戻っており、善人に戻るために忘れたふりをしているのだが。
中井貴一がサービス精神豊かな優しい人間性なのは画面越しでもよくわかるが、悪徳総理時代の映像に、中井貴一にこんなことさせられるのは三谷幸喜だけだと感じる。
三谷作品で今まで香取慎吾がやってきたような立ち位置に田中圭が加わり、ちゃっかりずん飯尾も大きな耳で登場。
女性陣も思い切りよく気前の良い小池栄子に、大抵のことは笑い飛ばしそうな木村佳乃、文句言いつつやってくれる有働由美子、シャープな佇まいだけど器の大きさがある吉田羊、いるだけで許される愛嬌の石田ゆり子が揃えばもう怖いもの無し。総理の血を引く宮澤エマにも全然気付かなかったが、とにかく現場の空気が良いだろうなぁと思わされるメンバー。
演技もコメディも両方できて性格も楽しそうなキャストばかりをこれだけ集められる三谷幸喜の人徳を感じる。
すごい
悪い人がいい人になっていく作品。
あんなに悪かった人が記憶喪失になったら、あんなに良い人になるんだろうか。
全体的にキャストが豪華過ぎる!
コメディ要素多めだけど、さらっと見れてしまう作品。
三谷作品でいちばん面白い。
三谷幸喜のファンのオススメで三谷幸喜の映画を一時期、連続してみたが、みんなの家、マジックアワーが少し面白いと思うくらいで三谷コメディ??三谷作品の良さをあまり感じられずにいた。ドラマの古畑任三郎は好き。
たまたまある人のレビューで面白いと見てみた。見て見たら素直に面白かった。
冒頭の国会映像での「記憶にございません!」と、気持ちいいように言い放つ、中井貴一を見てまず大笑い。
難しく政治を語ったりしていない。
力か入りそうな事柄も単純に置き換えて登場させているから楽に見ていられる。実にシンプルに、政界、マスコミ、社会を風刺している。
現実味なんて全くないけれど、いとも簡単に、しがらみを蹴散らしていく様は、なんとも楽しい。
消費税を下げて少し法人税増税したらと言ってみたり、箱物癒着プロジェクトを中止し(スーパー銭湯付きの2つ目の国会議事堂だっけ?笑)、アメリカに対等にもの言い、政界のドン?官房長官を失脚させ、機密費使わない、たわいない暴言や、スキャンダルを普通に謝ったり。みんな、簡単にやっちゃうし、やれちゃう。
リアルに描いて重苦しい現実を突きつける映画「新聞記者」みたいな風刺とは、対局にあるような、実に、ゆるーい風刺です。
佐藤浩市は三谷作品の常連だったように
思うが、政治スキャンダルをネタに食べてきた記者だったが、「俺もそこまで腐っちゃいないんでね」と最後に、依頼を断ったとこが、程よく、カッコ良かった。
最後に、射撃しろと草刈正雄が言って、射殺でもされるかと思いきや、またパチンコの石とは!(笑)
ゆるい。実にゆるい。
俳優がみんな良かった。いつも三谷作品は俳優がいいが今回は特に適材適所だし、みんな好きな俳優多かった。
ディーンフジオカが僕は特に良かったなあ。吉田羊が妙に色気が。草刈正雄、小池栄子、佐藤浩市、ROLLY、斉藤由貴、木村佳乃、石田ゆり子。そして中井貴一。
ストーリー全体が単純明快でいい。
いやぁ〜面白かった!
こんなご時世なので、頭を空っぽにして、笑わせ頂きました!
ずんさんのでかすぎる耳、吉田羊さんのお色気ムンムンの振る舞い、斉藤由貴さんの大ボケと無敵さ、SP達のガチガチな争い、佐藤浩一さんの厚化粧キャディオバさんには、監督への愛まで感じ取れる 笑笑
通訳役は、宮澤エマさんでビックリ、見事な変身ぶり!
そしてやっぱり中井貴一さんの真面目さと滑稽さが、軸となりブレない安定感!
三谷監督のこれからのご活躍に期待大です。来年の大河ドラマも今から楽しみですよ、ファイト〜p(^_^)q
楽しめました
中井貴一さん、石田ゆり子さんお二人のほんわかとしたコミカルな演技がいい。中井貴一さんのパジャマ姿、なかなかお似合いでした。
吉田羊さんの真面目な表情が笑いを誘う。リアルだと凄過ぎる設定ですが、色っぽいお姿でした。
キャストの皆さんが個性的で、展開も面白く、ラスト迄引き込まれました。
フジテレビを録画にて鑑賞
予想以上にスタイリッシュな笑い。テンポも非常に良い。役者陣も99点!
邦画では貴重なこの人なら!と言える三谷幸喜作品。今回もバッチグー。
内容は予告編通りで、記憶を無くした極悪最低の総理が心機一転、『僕は国民の気持ちに寄り添う!』みたいな”the良い総理”に変貌するお話。
記憶が無いので柵も無い!家族との気まずい関係も忘れた!よく覚えてないけどやったろーぜー!的な感じで、まあそのまんまです。
それと先に断っておきますが、本作はコメディなのでいくら総理政治のネタ映画とはいえ、細かい点に関して「ここがリアルじゃない!」だの言うのは非常にナンセンス。小池栄子演じる秘書が短絡的過ぎるとか、そういう事は言っちゃダメ。
さて話題を戻しまして、極悪総理という設定が有りますから、記憶の喪失前には不倫に暴言に怪しい事業までやりたい放題な訳です(笑)。で、まずはそれらを精算していくところから始まります。
この辺までは王道的で、妻や子供との空振りなやり取りに、周囲からの『総理変わりましたね!』のお褒めネタが続く。予想が付きつつも楽しめたし、記憶喪失という要素をふんだんに活かせていたと思う。
絵面も終始豪勢で、切り替わりもテンポも良い。邦画特有の大声で浮いた演技をするウザい奴も居なかったし、とにかく物語のノイズになるような人物が居なかった。その点を非常に評価したい。(警察官がややその枠だったが…)
勿論ギャグのキレっぷりも最高で、良い意味で「ふふっ」となるような笑いの連続だった。一応はこの国のリアルに寄り添った内容ですから、あまりにも国も総理も馬鹿にし過ぎる事は出来ない。だからこそ、ふんだんに盛り込まれた「ふふっ」っとなる”笑い”の蓄積が、ずっと笑顔にさせてくれた。
少し皆さんも目に付いたであろう点として、くどいガラケー描写がありました。本作は某安倍総理にも重なる内容で、決して古臭さは感じさせないのに、何故か浮くほどしつこく出てきた”ガラケー”。これについては私なりに見解がございまして、シンプルに『SNS的な描写は一切しないよ~』というメッセージだったのでしょう。
主人公が総理大臣ですから、当然ネット上での反応なんかが有っても良いハズ。しかし、今回はと言うよりも三谷幸喜作品自体が、登場人物達に焦点が当たった主観的なモノですので、全くの部外者による情報自体が異物なのでしょう。
しかし、どうしても「?」を拭いきれない要素が、終盤にてぶち込まれました・・・・。
・・・・なんと、”途中から記憶が全部戻ってました~!”というドンデン返しがあるのです。しかも、小池栄子との何気ない会話でさらっと流されますので、聞き逃している方も多いかも?
これがねえ~。
最後楽天カードマンがパチンコ当てて記憶が戻ってまた『こんにゃろー!』ってなるオチかと思っていたら、それが回避されたんで普通のハッピーエンドかと思いきやなんですね。
ハッピーエンドなんですけれども、記憶が戻ってたオチは要らなかったんじゃないかと。そもそも記憶が無いから草刈正雄官房長官とも戦えた訳で。
因みに小池栄子とのそのシーンでは小学校時代の作文が読まれるのですが、その小学校時代の先生との再会シーンに何か伏線が有るとかでも無いです。
それに、家族にはどう話すんだ?みたいなその辺の家族とのケジメも微妙な感じで終わっていて、『記憶が戻ってるなら尚更そこ~!』ってなってしまう。
最後の最後でもう一つのネタを、そして本当に心の底から良い総理になれているんだというオチにしたかったのでしょうが、なら色々と補完しなくてはいけないような要素がボロボロ出てくる感じで・・・。
”そこまでは良かった”のに、そのオチのせいで「ん?じゃあこれから大変じゃねえか?」なんてモヤモヤが生まれてしまい、少しノイズが残ってしまいました。
でもまあほんとそこだけで、非常に面白かったです。
名作です。
あ、あと女優陣が最高(意味深)でしたね(笑)。ツインテールの斉藤由貴イケる。
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