劇場公開日 2019年9月13日

  • 予告編を見る

「「記憶にございません」というマイナスイメージの常套句を、プラスの発想に変えた傑作」記憶にございません! ぴのこねこさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5「記憶にございません」というマイナスイメージの常套句を、プラスの発想に変えた傑作

2025年2月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

総理大臣が記憶喪失になり、現在の状況をすっかり忘れてしまう。
それを隠そうとする者や、利用しようとする者。
敵と味方が入り乱れるなかで、中井貴一演ずる総理は、政治を一から勉強し直し、世のためになる政治とは何かを追求していく。

中井貴一が、とにかく上手い。記憶喪失状態のおとぼけから、次第に覚醒し、理想を熱く語るところまで、自然な流れで見る者を惹き付ける。

側近のディーン・フジオカの計算高い悪人ぶりもよい。この人は、こういう役がなかなか似合っている。

そして、「総理大臣になったら私を雇って下さい」と、冗談で言ったつもりが本当になり、びっくりしながら張り切る田中圭が、可愛かった。

ぴのこねこ