「ほんとうにおもしろい?」記憶にございません! mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
ほんとうにおもしろい?
三谷幸喜の映画やドラマ、舞台を観るたびに思うことは、三谷幸喜はほんとうにおもしろいのか、ということである。これはいつもつきまとう問題である。
支持率最低の首相が、記憶喪失になり、「いい人」になって政治に取り組もうとする。秘書チームが彼に感化されみんなで政治を変えようと奔走する。
政治を風刺することになっているのだろうか。
シチュエーション・コメディは、やはりシチュエーションがおもしろくなければ意味がない。その点、本作はどうだったのだろうか。
「THE 有頂天ホテル」や「ザ・マジックアワー」には遠く及ばない。
シチュエーションがおもしろければ、人物の描き込みはそうはいらない。いろいろ起こる事象に対応させればいい。
本作の人物はみんな浅い。
さてここで最初の問題である。三谷幸喜はほんとうにおもしろいのだろうか。
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