「ゲラゲラ笑うというほどでは無かったが、」記憶にございません! あいべくうさんの映画レビュー(感想・評価)
ゲラゲラ笑うというほどでは無かったが、
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まあまあ面白かった。
難しく考える事は何もないし、政治を知らなくても楽しめる。
ストーリーも単純でハートウォーミング。
見終わって面白かったね・・・ですぐ忘れる事ができる娯楽映画。
三谷幸喜監督はこの映画に関して、
「時事ネタを入れたり、現代の政治を風刺するようなコメディにする気は最初からなかった。時事ネタを入れると、“今だけ”のものになってしまう。映画はずっと残るものなので、いつの時代の人が見ても面白いと思うものじゃないと作る意味がないと思ったんです。」
(公式サイトより)
と発言しているらしい。
その意図は良く分かるし、概ね賛成だが、「分かる人には分かる」小ネタを仕込んでもらえるともっと嬉しかった。
タイトルからして聞いてすぐ「ああ、ロッキード事件だな」と思わせる意図はあったと思う。
その小ネタの出来が良くない。
野党の女性党首で白いスーツだとあの議員だなと思うし、総理の奥さんの事を秘書官が
「あの方は何でも喋るから」と言えばあの総理婦人かなと思う。
このあたりにニヤッと笑えるネタを仕込んでもらえるともっと楽しめた。
出来が悪いと思った一番はアメリカ大統領。
木村佳乃は今やお笑い芸人を食ってしまう飛ぶ鳥を落とす勢いの女優だが、この設定はひどすぎる。
強い女性大統領、ヘアスタイルからして、モデルは「鉄の女」故マーガレット・サッチャー英元首相だろう。
ところが、あのカツラと趣味の悪いスーツを見ると「コメディー映画」の中にそこだけB級コントだった。
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