ラストレターのレビュー・感想・評価
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美しくロマンティックな大人のファンタジー
岩井俊二のひとつのスタイルを極めようとするような、濁りのない透明度の高い作品だった。美しかった。 手紙の中に思いを込めた。 その思いを受け取り生きる糧とした。宝物とした。 長く辛い時間、起こってしまった悲劇を厚めのオブラートに包み、汚すことなくしっかり飲み込ませる展開は流石。 実にストイック。この美しさが岩井俊二だ。
下心だろうね
ストーリーの出発点がそれだからあんまり共感できなかった。白石市の高校の同窓会が仙台市ってのもちょっとね。田舎は噂早いから同級生死んだら騒ぐしさ。あと乙坂の本業は何?まさか小説の印税とか言わないよね。
恋愛視点では見ちゃだめ。細やかな心理描写が楽しめる作品。
予告編やサイトが「恋愛」という軸で語られているので、それを意識しすぎるとよくわからない作品になるかもしれません。 この物語は恋愛を中心にとした、人間の苦悩、後悔、葛藤のお話。ですから、誰が誰を好きであるというのはおまけで、「どうしてこんなことをしたのだろう?」という疑問と、その行動ににじみ出る心情を読み取ってください。 「あー初恋の時ってそういうのあるよね」とか、「好きだからこそそういう行動とるよね」とか、その心理の変化が絶妙に映像で表現されています。
脈絡のない話です、とても落胆しました、最低でした
こんなイメージビデオみたいな、意味の無い、そんなものを延々と見せられても、どうかな、そう思いました。 ここの演技は凄いですが。 特に神木隆之介、森、松たか子、広瀬すず。 こんなにばらばらなら、ミュージカルにでもすれば良いのに。 松たか子とあの人は歌がうまいのだから。
人によって受け取り方は異なるだろうが、私自身は忘れていた気持ちを「...
人によって受け取り方は異なるだろうが、私自身は忘れていた気持ちを「喚起」させられたように思う。姉妹とその娘達(従姉妹)を、同じ女優2人が演じるというのはややっこしいが、可愛らしくもあった。自分が学生の頃までは当たり前だったと思う「手紙」のやり取りが新鮮だった。隣県の宮城県を舞台にしたことも親近感を抱かせた。果たして、小説『美咲』はどんな内容なのだろう。
思っていた以上に大人もキュンとする映画。
その艶っぽさを消し、誠実な小説家を魅せた福山雅治 さん、抑えた演技で、やさぐれた男を巧みに演じた豊川悦司さん、全編に柔らかさと微笑ましさを添えた松たか子さん、場末の雰囲気を漂わせた中山美穂さん達による練られた演技。 ピュアな男子高校生を演じる神木隆之介さん、若葉のような広瀬すずさんと森七菜さん達による透明感の有る演技。 書簡のやり取りを通して変化して行く人と人との繋がりを、青春のきらめきと共に巧みに描かれた作品。
素敵な映画
記憶屋と見るのを悩んでましたが、こちらを選びましたが良かった☆ 子供の頃を思い出したり、人間が歳を取ってく姿も上手く描かれていて映画の世界に引き込まれました。 人間色々な人生があると思い知らされましたし、純粋な気持ちは大事だとも改めて実感しました。 広瀬すずちゃんは可愛くて、福山雅治さんと豊川悦司さんは良い味出してる大人な役でした。 涙も出たし怒りも込み上げてくる場面もありましたが、終わったあともずっとエンドロールに浸ってました。 オススメです。
じんわりと心が温かくなる映画
エンディングの森七奈の「カエルノウタ」が流れ出した時、まだ終わって欲しくなくて、席を立つことができませんでした。 何か大きな出来事が起こるわけではなく、1人の女性の死をきっかけに手紙という手段を通じて様々な登場人物の物語が始まります。 特に広瀬すずと森七奈の演技が上手く、無垢で真っ直ぐな汚れのない子供を見事に演じ切っていました。 観ていて学生時代の甘酸っぱい思い出(ほとんど失敗談、、)が思い出されました。 後悔のしないように生きていこうと思える作品でした。 なお、作中阿藤には嫌悪感しか感じませんでしたが、小説版の独白箇所を読むと、阿藤の気持ちが見事に書かれており、自分の中で少し消化することができました。 もやもやしてる方は是非小説版も読んでみてください。
タイトルなし
朝方WOWOWで録画していた「ラブレター」観賞 設定は強引だがミポリンの「お元気ですか~」で涙腺崩壊 その流れで「ラストレター」 今回はまぁまぁ 結論➡️岩井俊二は図書館に勤めてるような女子が好き
汚深さを追求せず洗練された映像
物語 四方舞った落ち葉と小枝、 掻き集め集約せしむ大幹、 綺麗に燃ゆり天高く煙上、 映像 そよ風に汗滴らぬ東北の夏 風背景情景描写素晴らしい が 撮影カメラは手で持って! 配役 広瀬すずさん流石という感じで良かった、 が、 なんといっても森七菜さんが抜群! ふわりとすシンプルなワンピース姿 二人共に素晴らしい! この二人に集約された映画として満足でした( ^ω^)
映像で表現する人
3ヶ月ほど前、原作を読んだ時は何かだらだらつまらない話で、岩井さんの小説ってヘナチョコだ、と、がっかりでしたが映画を観てびっくり。素晴らしいじゃないですか! やはり映像表現の人なんですね。 クレーン多用の美しいカメラワーク、それを邪魔しない小林武史さんのピアノ、無意味な誇張の無い役者陣の演技。特に柱時計のチクタク音だけをバックにした長台詞にはしびれました。 「人の人生なんて、ちゃちな本に収まるものじゃ無い」と罵られ落ち込んだ鏡史郎が、自著にサインを求められ再生していく終盤も好感が持てました。 [追記] エンドロールの「カエルノウタ」があまりにも良いのでspotifyで早速ダウンロードしました。ちょっとスワロウテイルっぽくてお勧めです。
切ない
チラシや予告で勝手に想像していた以上に切ない話だった。ありがちな話かと思ってたらどんどん違う方向に進んでいった。 それにしても広瀬すずのオーラすごい。自然と目が追いかけてしまう。神木くんもまだまだ高校生役できますね。不自然感が全然なかった。
今を大切に生きること
一昨年に情報解禁されてから、ずっと楽しみにしてた映画!公開初日(1.17)に観に行けた🥺 神木隆之介くんファンで、演技上手な神木くんを期待し 観にいった私だけど、俳優陣全員の演技が本当に自然で驚いた。 すごく立派な映画なんだけど、どこかホームビデオをみているような…親しみやすさもあり、すごく感情移入しやすかった。 ただ、神木くんの登場シーンは思ったよりすこし 少なかったけど。。😞笑 情景も 自然溢れて本当に綺麗で、つい見入ってしまう。 SNSに囲まれた現代の生活はとても便利だけれど、手紙だからこそ伝えられるもの 残るものがあるなと思った。自分も何か大切なことを伝えたい時は 必ず手紙を使っていきたい。 そして、タイトルでもある 作中のラストレター。。📮_____💌. あの文章を通して感じさせられたことは、いまを大切に生きないとな ということ。 高校生でいられるのはいましか無いから、いまを大事にしたい。 本当にいい映画をありがとうございました!高校生のうちにこの作品に出逢えてよかったです。 これから歳をとっていったら、見方が変わるのかな。 人生を通して、何回でも観たい。
違わねえよ
岩井俊二作品の最新作、かなり楽しみにして、原作も読んだ上での鑑賞でした。岩井俊二作品で初めて見た、リップヴァンウィンクルの花嫁の時のザワザワ感を思い出しました。独特のカメラワークや作られていないのに完璧な世界観、耳に残る音楽は健在で、映画館で観られたことをとても嬉しく思いました。 役者陣の演技も素晴らしく、特に森七菜さんと広瀬すずさんの、"そこに存在する"姿は大袈裟でなく心にささりました。広瀬すずさんの物憂げな柄も真の真っ直ぐ通った表情と森七菜さんの闊達ながらも寂しさを感じさせる表情は印象的です。また特に異彩を放っていたのは、阿藤演じる豊川悦司さんでした。「違わねえ。俺のせいだ。」のセリフが強烈でした。登場こそワンシーンですが、未咲がどんな日々を送っていたのか、阿藤の振る舞いと言葉遣いで、その光景が目に浮かぶようでした。 しかし、原作を読んだ時から若干感じてはいたのですが、岩井俊二作品にしては単純で、よく言えば沢山に人に愛される作品かもしれませんが、リリイシュシュのすべてやスワロウテイルに感銘を受けた私としては、どこか物足りなさを感じてしまいました。love letterを見た時の胸の高鳴りやザワザワもそこまで感じることができず、少し残念でした。
中山美穂
ストーリーは別として光っていない役者はいないといっていい程 みなさん最高に輝いていました。 中でも中山美穂さんには驚かされました。 ベテラン女優達が若さで競っている中、彼女は新境地を切り開いたのではないかと思います。 この作品の彼女の役をあれほど完璧に演じられる女優は今のところ見当たりません。
広瀬すず
リップヴァンウィンクルの花嫁、花とアリス殺人事件がとてもよかったので期待して鑑賞 手紙にまつわる物語、脚本がよいですね 演出も丁寧な印象 役者もみなさんよかったです。前半は松たか子、中盤の福山雅治、この人たちはベテランなんで上手くて当たり前。 なんといっても終盤の広瀬すず!二の腕! は冗談で、表情から雰囲気から大したもんですよ。 しかーし、文字通りのラストレターが乗れなかったです 〇〇宛の手紙の内容があれじゃああまりに救われないのでは⁉︎ (原作だともう少し詳しく書いてあるんですかね?) 回想の中のあの人と、現代でとる行動にギャップがありすできてゾッとしてしまいました。どんだけ高校時代に囚われているんだろうか…と あと音楽は小林武史感あんまりなし。主題歌は森七奈?あまり上手じゃなくて少し残念でした。
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