ラストレターのレビュー・感想・評価
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岩井俊二が好きなのだ
廊下を靴下でツツーと滑るのだ。そんなことにこだわる監督が他にいるだろうか?彼の編集は健在だった。私は岩井俊二が大好きなのだ。あまりレビューが良くなかったので心配だったのだが全くの杞憂でそれはそれは岩井俊二映画(そういうジャンルなのだ)であった。福山雅治がバスに乗り席に座るまでを車内から窓越しの松たか子を捉えつつ見せるカット。これが岩井俊二なのだ。いつまでも観ていたい、彼が編集した映画を
それでもレビュー評価は高い岩井作品
これまで岩井作品を苦手と感じてきた人がこの映画を観ても、やー今回は良かったなぁ〜、とはまずならないと思います。そんな映画でした。
かく言う自分も、キャスティングに惹かれて観てきましたが、やはり駄目なものは駄目でしたね。。
強いて言えば、やはり脚本の問題なんでしょうか。無駄にややこしくしてる割にそれが伏線回収とかカタルシスに繋がっているわけではなく、ただややこしいだけ、という印象。
手紙のやり取りは娘とだけの設定で良かったのでは?
これならば回想の青春時代をメインにして、現在のお話を最後30分くらいだけにした方がシンプルで良い映画になったような気がします。
豊悦の暴の演技と、青春時代の森七菜が良かったので星2つです。
岩井作品の深さよ…
何も考えずに見ていると、ただのラブストーリーにしか見えないけれど、後になって色々考えてみると作品の深さにさすがと思う。
今の時代、手紙なんてあんまり書かないけれど、返事を待つ時間って素晴らしいと思うんですよ。その待つ時間を映画で表現し、そしてそれこそが人間の人生なんだと語る映画でした。
色々と思い出深い仙台という街を舞台にしているところからもはやのめり込んでしまったのだけれど、広瀬すずと森七菜というダブルヒロインは素晴らしかった。
もはや熟した広瀬すずと新進気鋭透明感抜群の森七菜という2人の姉妹であり、子供通しであり、それに恋愛を交差させ、難しい演技であったろうに、、、
前半の森七菜の演技は、子供通しという遠い存在だったからか、心ここに在らずだったのに、時が経つに連れて姉妹のような演技に変わっていく。何とも惹き付けられる女優さんだ。
広瀬すずは一貫して素晴らしいけれど、ラストレターを読み上げるその声、表情、なんとも言えない…引き込まれる。
松たか子の役が複雑で、最初は騙されたけれど、1番感情移入したかもしれない。名前ではなくママ。なるほど、こういう所で昔を思い出し、またいい意味で青春することもあるのだろう…笑
カメラワークも秀逸だったと思う。特に、なんとなくだけれど引きの画が多かったのは、劇中に出て来なかった亡くなった美咲の視線なのかもしれない。
震災のことも直接は言わないけれど各所で匂わせるあたりも、個人的には感情移入してしまったポイント。
最近のコントラスト低めのキラキラ透明感抜群女の子映画なんて見てないで、こういう作品を見てもらいたい。
庵野さんはよくわからんけど、あの感じは嫌いじゃない笑
神木くんの万年筆も、ましゃのカメラも持ってるから、仙台のロケ地巡りでもしようかな笑
次回作にまた期待。
SNSにはない良さを表現できてます
とても良かった。ストーリーとしては、ありがちなものかもしれません。今の時代に手紙?って感じも否めません。でも、とても良かった。
広瀬すず演じる美咲が亡くなったところから物語は始まります。前半は、妹役の松たか子を中心に、手紙について描かれている印象でした。後半は、福山雅治を中心に、思い出話が描かれている印象でした。そして、共通して広瀬すずと森七菜が真ん中にいる印象でした。二人とも、昔と現在との二役、素晴らしかったです。特に、広瀬すずちゃんは、圧倒的な演技力を感じました。でも、高校生時代の鏡史郎役は、神木くんしかいなかったんですかね…。演技力も素晴らしいし、大好きなんですが、もう高校生役は、卒業させてあげましょうよ。
それにしても、手紙って、素晴らしいですね。私は、残るものって恥かしいと思ってました。でも、美咲が、宝物と言って残してたり、娘の鮎美と一緒に読んでいたって行を聞いていると、残るものも悪くないなぁと思いました。手紙という手段だったからこそ、ピュアな作品になったんだと思います。
号泣こそしませんが、美咲が亡くなっているということもあり、思っていたより泣きました。
時間が経ってしまい印象が薄い…
初恋の遠い思い出
美しくロマンティックな大人のファンタジー
恋愛視点では見ちゃだめ。細やかな心理描写が楽しめる作品。
脈絡のない話です、とても落胆しました、最低でした
人によって受け取り方は異なるだろうが、私自身は忘れていた気持ちを「...
思っていた以上に大人もキュンとする映画。
素敵な映画
じんわりと心が温かくなる映画
エンディングの森七奈の「カエルノウタ」が流れ出した時、まだ終わって欲しくなくて、席を立つことができませんでした。
何か大きな出来事が起こるわけではなく、1人の女性の死をきっかけに手紙という手段を通じて様々な登場人物の物語が始まります。
特に広瀬すずと森七奈の演技が上手く、無垢で真っ直ぐな汚れのない子供を見事に演じ切っていました。
観ていて学生時代の甘酸っぱい思い出(ほとんど失敗談、、)が思い出されました。
後悔のしないように生きていこうと思える作品でした。
なお、作中阿藤には嫌悪感しか感じませんでしたが、小説版の独白箇所を読むと、阿藤の気持ちが見事に書かれており、自分の中で少し消化することができました。
もやもやしてる方は是非小説版も読んでみてください。
汚深さを追求せず洗練された映像
映像で表現する人
3ヶ月ほど前、原作を読んだ時は何かだらだらつまらない話で、岩井さんの小説ってヘナチョコだ、と、がっかりでしたが映画を観てびっくり。素晴らしいじゃないですか! やはり映像表現の人なんですね。
クレーン多用の美しいカメラワーク、それを邪魔しない小林武史さんのピアノ、無意味な誇張の無い役者陣の演技。特に柱時計のチクタク音だけをバックにした長台詞にはしびれました。
「人の人生なんて、ちゃちな本に収まるものじゃ無い」と罵られ落ち込んだ鏡史郎が、自著にサインを求められ再生していく終盤も好感が持てました。
[追記]
エンドロールの「カエルノウタ」があまりにも良いのでspotifyで早速ダウンロードしました。ちょっとスワロウテイルっぽくてお勧めです。
切ない
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