ラストレターのレビュー・感想・評価
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期待はあまりしてなかったが
めちゃめちゃ良かった💕
個人的には、大きな一泣き所が欲しかったが良かったです。各キャストもそれぞれ魅力あるし景色や雰囲気がとても魅力的で癒されもしました。
もっと恋愛要素が強いのかなと思ってたから、いい意味で裏切られ観賞後の余韻が、ぱない‼️
また見たいと思うほどでした
美しく残酷な世界。
最初は、あの住所も書かずに一方的に手紙を送りつけるゆうりの行動に違和感を覚えたが、人間とは時に滑稽なものである。
この映画は、気づくとどんどんと話がひろがっていき、過去と未来を行き来しながら展開していく美しい物語だ。岩井俊二監督の映画をこじらせ、などと評するひともいるけれど、果たしてそうだろうか。
ひとというものの、身勝手さとえぐみ、優しさ、不合理さ、世界というものの酷いほどの美しさを丁寧に描いていると私はおもった。このような行間のある映画というものは、この先作り手も受け手も減っていくのだろうか、とおもう。物事の表面ではなく深みをこんなふうに凝縮して描けることが、やはり映画の醍醐味なんだなぁ、すごさなんだなぁとおもった。
連続もののドラマでは逆に描くことのできない、映画だからこそ伝えられる感覚が確かにここにある。
役者さんたちが、みな素晴らしかったのですが、広瀬すずさんがとても素敵な女優さんだなと気付かされた作品でもありました。森さんのテーマ曲の歌声もとても綺麗でした。ほぼ予備知識なしでみたのがよかったです。
もう一つの人生
暑過ぎない宮城の夏
それぞれの目線で過去を振り返る
観てる側は誰に感情移入するか選択できる
最初は妹の初恋から始まり、
小説家の初恋
若い娘たちの思い
亡くなった姉の人生も見えてくる
誰が見てくれる事で、他の人生の可能性を夢みることもできるんですね。
この時代にスマホでも無く、電話でも無く
手紙という古風な方法により繋がっていく
手紙って素敵って思った。
便利な事が増えると、大切なものを失う事になっていくのかな
爽やかな風が吹く夏休みの出来事って感じで、終わってからも良い気分になる映画でした
恋人とはちょっと見ない方が良いかな?
1人で思い出にふける時間を持てる映画だと思う。手紙の映画はこの監督上手だなぁ。
中山美穂とか豊川悦司とか…昔の役者も出てきて楽しい。
そして…同窓会で福山雅治ばりの人には絶対に会うこともないだろう…これも映画の良さ。
一人の女の生きた足跡を描く映像詩
遠野未咲という、自死した女の生き様、生きた足跡を、他者の視座から描いた作品で、予告編やTVCMのようなラブストーリーではないと思います。
物語は自死そのものには触れないまま、自死後の現在、そして30年前の未咲の日々を忠実に粛々と記録して進み、そこには苦渋や屈折や挫折といった重苦しさは一切ありません。
画を捉えるカメラは、前半は松たか子扮する裕里の視座でややコミカルに姉・未咲の足跡を辿り、後半は福山雅治扮する乙坂鏡史郎の深刻で重々しく、悔悟の心情が込もった目線で描き出しています。
そのメリハリはあっても、従い、映画は裕里と乙坂のセンチメンタルジャーニーを追いつつ、各々己が今在る原点を探ることにより、己の人生を見つめ直し覚醒していきます。
比較的ローアングルカットも多いのですが、画像に威圧的な印象はなく、寧ろ被写体の人物、特に乙坂の意思の強さ、確固たる決意と行動力を感じさせます。
裕里の視点の時は、手持ちカメラが多用され、不安定なカットにより裕里の揺れ動く不安な心情が漂います。一方で乙坂の視点では、カメラはフィックスで比較的長回しも多く、乙坂が確信を持って固い意志と決意で行動していることが画面から滲み出てきます。これまでの半生の間、無自覚的に韜晦してきた己の原点、即ち原罪を探り当て、徹底的に自省し自戒することにより、新たな自己の創生を希求する、その強烈な意思が湧き出ていました。
広瀬すず演じる遠野未咲の、そこに実存しているかのように儚く時空を行き交って物語の舞台回しをしていく役割は、将に幽玄であって物の怪の如くであり、翻弄されて一旦は自己を見失う裕里と乙坂は、過去に行なってしまったこと、行なえなかったことに引き摺られ、縛られてしまっている現代人を表象し、その苦悩と悔恨を体現しているようにも思えます。
ストーリーはあるものの波瀾もどんでん返しもなく、極めて淡々と静かに時間が進んでいく、この映画は、岩井俊二監督による、一人の女の清冽にして激烈で無器用な人生を謳い上げた、いわば映像詩といえるかもしれません。
その視点で遠野未咲を見てみると、故・辻邦生氏の初期の小説の代表作「夏の砦」の主人公、支倉冬子と重なり合うように感じます。
岩井監督のラブレターの進化系?
この作品では手紙を中心に物語が回っている。手紙だから出来る手法だと思います。姉のふりして同窓会に出かける松たか子さん。昔、姉と付き合っていた小説家役の福山さん。姉の生き方や娘どうしのいたずら。森さんと広瀬すずの可愛らしさが目立ちます。松さんの姑の知り合いが小室等さんには驚きました。伝説のフォーライフレコード(小室さん・吉田拓郎・井上陽水・泉谷しげる)を立ち上げた人で好きな歌い手の一人です。昔から変わらない風貌なので個人的に嬉しかったです。
岩井俊二最高傑作
デビュー作「Love Letter」からずっと好きな監督でしたが、岩井俊二節の真骨頂、最高傑作だと個人的に思いました。
物語、脚本、音楽、演出だけでなく、主演俳優さん一人一人の仕草から声のトーン、緻密な描写で芸術的と言う言葉が相応しいこだわり抜いた作品だと思います。
これまでの青春を美しく描く岩井俊二ではなく、年齢を重ねて青春、朱夏、白秋…3つの人生の季節を見事に描いています。
また森七菜&広瀬すずの壊れそうな瑞々しい美しさ、神木隆之介の直接手紙を渡せないいじらしさ、福山雅治の不器用な中年男性と松たか子の母として、また憧れの先輩との再会などの女性としての感情の起伏や距離感をおきながらも手紙を送ってしまう姿など俳優の演技とはこうまで自然に描けるのかと思うほどでした。
(庵野さんは多分、素だと思うけど)
岩井監督作品にはいつも胸の奥底が疼くような感覚が呼び起こされ、セリ...
岩井監督作品にはいつも胸の奥底が疼くような感覚が呼び起こされ、セリフひとつひとつの重みで感情が昂ぶってしまう。神木隆之介と広瀬すずの表情は高校生そのもの、中山美穂と豊川悦司は歳を重ねた味がある演技。また数年後に観るのが楽しみな心に残る作品だった。
誰に感情移入すればいいの?
岩井俊二作品は毎度欠かさず観てるけど・・・今回は切なさとか甘酸っぱさとか、そういう感情に訴えかけてくるものが、残念ながらあまり感じられなかった。
キャストは豪華だけど有名どころを使いすぎたからか、掘り出し物を探り当てる感じがなく、肝心のストーリーも何となく巧く纏めた感しか伝わってこず。
広瀬すずとか神木隆之介とか巧いんだけど、完成され過ぎてるっいうか、岩井俊二の良さは荒削りの新しい才能を世に送り出すってとこにあるかなと思ってたので、ちょっぴり残念…
結局最後まで、誰に感情移入すればよいのか分からないまま終幕を迎えた感じがしました。福山雅治だと恰好良すぎて、過去を引きずる役は無理だわ。
次回作には・・・期待してよい、よね?
こういうの嫌いじゃない
今どき、珍しいほどの純愛物。悪く言えば、青臭いと言えなくもない。
でも、コンプライアンス重視であったり、他人のスキャンダルに過敏になったり、とかく清廉潔白であることにかまびすしい現在の世情に合致しているのかも。
物語自体は主要登場人物の思いがすれ違う悲恋の話なのだが、スマホ時代にあえて手紙をキーアイテムにしているところも良い味わいを与えている。
義母の老いらくの恋をサイドストーリーとして織り交ぜてるあたりも一本調子にならずに良い彩りを添えている。
こういうジャンルの作品はファッションの流行のように一周回って戻って来るのではなく、継続的に存在していてもいいと思う。
それにしても、この作品の主演は誰になるのだろう?
単純に登場シーンの数で言えば福山雅治&松たか子だし、各々の思いが未咲を中心に交錯していることを考えれば広瀬すずであるし、物語のターニングポイントになる心象表現が颯香&高校時代の裕里を中心になされていることを考えれば森七菜であるとも言える。
初恋
森七菜、広瀬すずかわいかったー特に森七菜は自然体のかわいさがほんとにさすがですな。
さて、映画としては全体見終わって満足はしたし、初恋っていいな、好きな人はなんとしても絶対に手放しちゃいけないなーって思ったりして素敵な気持ちにはなりました。
ただ、みさきがあまりにふわっとしていて。。生徒会長やってて、大学で乙坂とも付き合ってきっと幸せだったろうとこから、なんでそんな展開になったのか、、なんで別れたの?なんであんな男と結婚?
一度も出てこない高校以降のみさきがなにものなのかよくわからず、それに恋し続ける乙坂を見てもあまり響いてこずでしたね。
福山のヒゲがあまり好きじゃなかったのも、ちょっと盛り上がりきれない要因かもしれない、笑。
岩井俊二が好きなのだ
廊下を靴下でツツーと滑るのだ。そんなことにこだわる監督が他にいるだろうか?彼の編集は健在だった。私は岩井俊二が大好きなのだ。あまりレビューが良くなかったので心配だったのだが全くの杞憂でそれはそれは岩井俊二映画(そういうジャンルなのだ)であった。福山雅治がバスに乗り席に座るまでを車内から窓越しの松たか子を捉えつつ見せるカット。これが岩井俊二なのだ。いつまでも観ていたい、彼が編集した映画を
それでもレビュー評価は高い岩井作品
これまで岩井作品を苦手と感じてきた人がこの映画を観ても、やー今回は良かったなぁ〜、とはまずならないと思います。そんな映画でした。
かく言う自分も、キャスティングに惹かれて観てきましたが、やはり駄目なものは駄目でしたね。。
強いて言えば、やはり脚本の問題なんでしょうか。無駄にややこしくしてる割にそれが伏線回収とかカタルシスに繋がっているわけではなく、ただややこしいだけ、という印象。
手紙のやり取りは娘とだけの設定で良かったのでは?
これならば回想の青春時代をメインにして、現在のお話を最後30分くらいだけにした方がシンプルで良い映画になったような気がします。
豊悦の暴の演技と、青春時代の森七菜が良かったので星2つです。
岩井作品の深さよ…
何も考えずに見ていると、ただのラブストーリーにしか見えないけれど、後になって色々考えてみると作品の深さにさすがと思う。
今の時代、手紙なんてあんまり書かないけれど、返事を待つ時間って素晴らしいと思うんですよ。その待つ時間を映画で表現し、そしてそれこそが人間の人生なんだと語る映画でした。
色々と思い出深い仙台という街を舞台にしているところからもはやのめり込んでしまったのだけれど、広瀬すずと森七菜というダブルヒロインは素晴らしかった。
もはや熟した広瀬すずと新進気鋭透明感抜群の森七菜という2人の姉妹であり、子供通しであり、それに恋愛を交差させ、難しい演技であったろうに、、、
前半の森七菜の演技は、子供通しという遠い存在だったからか、心ここに在らずだったのに、時が経つに連れて姉妹のような演技に変わっていく。何とも惹き付けられる女優さんだ。
広瀬すずは一貫して素晴らしいけれど、ラストレターを読み上げるその声、表情、なんとも言えない…引き込まれる。
松たか子の役が複雑で、最初は騙されたけれど、1番感情移入したかもしれない。名前ではなくママ。なるほど、こういう所で昔を思い出し、またいい意味で青春することもあるのだろう…笑
カメラワークも秀逸だったと思う。特に、なんとなくだけれど引きの画が多かったのは、劇中に出て来なかった亡くなった美咲の視線なのかもしれない。
震災のことも直接は言わないけれど各所で匂わせるあたりも、個人的には感情移入してしまったポイント。
最近のコントラスト低めのキラキラ透明感抜群女の子映画なんて見てないで、こういう作品を見てもらいたい。
庵野さんはよくわからんけど、あの感じは嫌いじゃない笑
神木くんの万年筆も、ましゃのカメラも持ってるから、仙台のロケ地巡りでもしようかな笑
次回作にまた期待。
SNSにはない良さを表現できてます
とても良かった。ストーリーとしては、ありがちなものかもしれません。今の時代に手紙?って感じも否めません。でも、とても良かった。
広瀬すず演じる美咲が亡くなったところから物語は始まります。前半は、妹役の松たか子を中心に、手紙について描かれている印象でした。後半は、福山雅治を中心に、思い出話が描かれている印象でした。そして、共通して広瀬すずと森七菜が真ん中にいる印象でした。二人とも、昔と現在との二役、素晴らしかったです。特に、広瀬すずちゃんは、圧倒的な演技力を感じました。でも、高校生時代の鏡史郎役は、神木くんしかいなかったんですかね…。演技力も素晴らしいし、大好きなんですが、もう高校生役は、卒業させてあげましょうよ。
それにしても、手紙って、素晴らしいですね。私は、残るものって恥かしいと思ってました。でも、美咲が、宝物と言って残してたり、娘の鮎美と一緒に読んでいたって行を聞いていると、残るものも悪くないなぁと思いました。手紙という手段だったからこそ、ピュアな作品になったんだと思います。
号泣こそしませんが、美咲が亡くなっているということもあり、思っていたより泣きました。
時間が経ってしまい印象が薄い…
鑑賞した日から17日経ちました。映画の券を見ながら、アレ?どんな映画だったけ?と忘れていた。汗
庵野秀明が演じられた裕里の夫役(岸辺野宗二郎)が少しのシーンだけですが、一番面白かった。笑 …という感想。松たか子演じる主人公のなりすまし手紙に少しイラっとしながら、福山雅治が老けたな〜太ったな〜とか、豊川悦司さんがやっぱりこの人ってシブいんだ…などと、考えながら観ていました。しかし、どうしてボルゾイ?現実的じゃないなあと考えながら、んー、なんかあまり好きじゃないかも。
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