「『ラストレター』の本当の意味とは。」ラストレター washikaoさんの映画レビュー(感想・評価)
『ラストレター』の本当の意味とは。
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同監督の『Love Letter』と対になっている作品。
というか『Love Letter』は「もちろん既に観てるでしょ感」(ドヤっ😎)がとても良いなと感じた(笑)
観たあとは何とも言えない、とてもしんどいストーリーだと感じました。
遠野美咲の紆余曲折な人生に、生きる意味を考えます。
冒頭のシーンと最後のシーンが繋がるのですが、最後の最後で『ラストレター』というタイトルの本当の意味がわかり、観ていて本当に苦しかったです。
自分が一番輝いていた(で、あろう)時に書いた高校時代の卒業生代表の挨拶が、まさか未来の娘へのラストレター「遺書」になるとは。
卒業式でその未来を、誰が想像できただろう。
人生の良い時、悪い時。
後者のその映像は流れませんが、この挨拶の言葉を遺書に遺した美咲の心情を想像するとゾッとします。
(その流れで、個人的には遠野美咲の遺影はカメラに映らない方がいいなぁと思いました)
しかし、映像が綺麗なのでそこに心を持っていかれ、最後は切なく爽やかに気持ちが中和されます。
学生時代のキラキラとした同級生たちの面影が懐かしくなり、みんなどこで何してるのかなぁ、元気にしてるかなぁ、と映画館を出て不意にそう思いました。
追記
岩井俊二監督の撮る少女の美しさは異常。
あとは滝も怖くて恐ろしく綺麗でした。
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