劇場公開日 2020年1月17日

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「日本映画史上、最高のビジュアル強者」ラストレター LQさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5日本映画史上、最高のビジュアル強者

2020年1月22日
iPhoneアプリから投稿

ひたすらに絵面が美しい。

陽光が煌めく自然の中で広瀬すずと森七菜のキャミソールワンピ…こんなにも美しく尊い映像があるのかと。
カメラ性能とか撮影技術はもちろんだけど、圧倒的に役者自身が美しい。

広瀬すずこんなに演技の上手い人だったっけ。ちょっと前まではルックス偏重の芸能人枠だったけど今はもう一流俳優だと思う。
森七菜はPopteenモデルみたいな立ち振る舞い。役者としてはまだ若い。松たか子の若い頃役(顔の骨格的に無理あるだろとかは考えないようにしよう)なので、松たか子が森七菜に合わせて少し変な面白い子を演じようとしているのが面白い。

福山雅治も凄く格好いい。本来の溢れでる色気や魅力を隠しつつ、「優しくていい人だけど男としては見れないかも」と言われるタイプの優男を巧く演じている。
ちなみに福山の実年齢は1969年生まれの50歳⁈なんだそりゃ。あり得るのかこんなこと。

福山の役とは対照的に、ガタイが良く危険で得体の知れない感じがする悪そうな男、でも色気をプンプン醸し出してくる豊川悦司。そりゃ若い女なら当然こっちを選ぶよね。そういう生き物だから。はぁ…すごい配役だ。

それから独特の深い雰囲気をもった女性の役者、誰だろう?とわからなかったけどスタッフロールを見てようやく気づいた中山美穂。うわっ!えっ⁉︎すごいな…って。

映像に惚れ惚れして、脚本も演出もよかったし、ラストシーンもあぁ…本当にそうだったねってなる。高校生のときには考えても見なかったけど、大人になってから振り返るとそうだったんだなって。
だからこそ、最後の『ラストレター』としてこれからを生きる娘にあのメッセージを送りたかったんだなと。

LQ