「ラブレター、ラストレター」ラストレター ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
ラブレター、ラストレター
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「早春の風に背中を押されるように…」
乙坂は未咲に背中を押されたのだ。
そして、早春の風が通り過ぎるように、未咲は乙坂の元を去った。
高校時代の裕里も、大人になった裕里も、寂しそうな笑顔が印象的だ。
願っても叶えられない恋もある。
叶えられずとも、未来は決して暗くはない。
たとえ叶っても辛い恋もある。
辛くても人は乗り越えなくてはならない。
屈託のない鮎美と颯香のやり取りや、未咲の死を受け入れ乗り越えようとする鮎美に若さの可能性を感じる。
この4人で交わされた手紙は、皆と亡き未咲を繋ぐ。
乙坂から未咲への手紙は、鮎美と未咲をより深く繋ぎとめる。
人を想い続けることはラブレターを書くこと同じだ。
しかし、いつか終わりにしなくてはならない。
未咲が乙坂と作った答辞は、鮎美へのラストレターとなった。
答辞は、それまで一生懸命に過ごしたというメッセージだ。
ラストレターは、未咲が一生懸命生きたという鮎美へのメッセージだ。
だから、鮎美の背中を更に強く押すのではないか。
早春の風よりも少し強く…。
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カールⅢ世さんのコメント
2020年1月28日
初恋の人と一緒に作った答辞が未咲の一番の生きた証で、それをたった一人の娘への最後のメッセージとしたとすれば なんだかちとかなしい。優等生って、そうゆうものなのかなぁ? おいらにはわからんかった。正直に言うと。