「誰にだって己がアイデンティティと対峙する時がある」37セカンズ N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
誰にだって己がアイデンティティと対峙する時がある
自立のためにはアイデンティティが必要だ。
庇護され続けた主人公はそのアイデンティティが浸食され気味で、
求める入り口として身体(性)から入ってゆく。
やがてその向こう側、身体に左右されないルーツであり心の中心を探す旅へ。
前半、ハラハラの冒険譚であり、後半は切ないロードムービー仕立て。
主人公は障害者だがイニシエイションよろしくこれらは健常者にも同様に立ち塞がる。
同様に、と感じられるところが尊かった。
まさにハンディキャップというように、障害はきっと生きるさいのルール、
しばりがひとつふたつ、多いだけで、
ルールの問題で、
人として皆、同じなのだよなと思わずにはおれない1本だった。
ヘルパーのお兄さんがあまりにデキルヘルパーさんで、
神のようであった。
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