「身体に障害を抱えていても、心はどんな健常者よりも明るく輝くことができる。そう語りかけてくるお話です。」37セカンズ もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
身体に障害を抱えていても、心はどんな健常者よりも明るく輝くことができる。そう語りかけてくるお話です。
昨年から障害者を扱った作品を何本か観てきたので
この作品も観ておこうかなというくらいの気持ちで鑑賞。
という感じで何気なしに観た作品だったのですが、思った以上に
心に残る というか
心を揺さぶられる作品でした。
「障害を持った娘を守らねば」
娘を箱に入れて守り続けようとする母。
「本当はやればできるのよ」
母に自分の想いが届かないことに苛立つヒロイン。
障害を持った娘とその母。
この二人を中心に進むお話のひとつ一つが息づいていました。
話の進み方もとても自然で
気がついたらもうエンディングでした。
☆
すごく記憶に残ったシーン
存在も知らなかった「双子の姉」との出会いの後に
主人公がベッドに横になってつぶやく一言。
「わたしで良かった」
生まれて来る順番が逆だったら、障害を抱えるのは
姉のほうだったかもしれない。
そう知った夜に、口から出たセリフ
「わたしで良かった」
なんという一言なのか。
何かこう救われたような、ほっとした気持ちになりました。
主人公にもし出会えたら
「あなたを知る事ができて良かった」
そう声をかけようと思います。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
初めまして!
共感いいね👍ありがとうございます。
この映画のインパクト、凄いですよね!
さらに驚いたのは、本当に双子の姉がいて、本当にタイで先生してるという…その上で「私でよかった」ってセリフに二重にも三重にもヤラれてしまいました…
こんな目に合うのが、愛するあなた、私の大事なあなたでなくて良かった。
というニュアンスなら、たぶんどこかで同じような台詞を聞いたことがあるのと思います。
強がりとか誰かに気を遣ってではなくて、自分の〝今〟を肯定する言葉としてのこのひとことは、一瞬、え?どういうこと?と戸惑った直後に、本当に震えがくるほど感動しました。