「序盤の行動力発揮が良かった!!」37セカンズ アンジェロさんの映画レビュー(感想・評価)
序盤の行動力発揮が良かった!!
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海外展開を意識して、東京の風景がクリアに撮れていました。母親の締め付けと勤務先のパワハラ(どちらもいかにも日本的)の中、抜群の行動力を発揮していく序盤はこれは凄いと面白かったです。しかし全部上手く行きますし、嫌な人も半分はいるはずなのに出会う人々も皆さん温かいので、かなり薄く緩く感じてつまらなく思い始めました。何故かそばにいる大東、初めて会ったおっさんが突然姉の居場所を言う、そしてタイロケ(要るのか)と中盤以降は作者が変わったのかと強い違和感を感じました。また、入浴介助や電車から降りる描写はそれぞれ出だしの一回だけで、後は常に身綺麗にしてあちこち遊びに出掛けたり、長距離ドライブも楽勝なので、制作者が面倒臭いから介助シーンは全部カットだと感じているのがはっきりと伝わりました。序盤の独自性と接地感が良かっただけに、後はファンタジー化して薄過ぎて尻すぼみに感じました。以上の理由で、「私で良かった」という台詞も共感させるにはまだまだ描写が薄く、言わされている感が強かったです。
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